現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ルノー新型「アルカナ」はどう変わった!? 輸入車唯一 フルハイブリッド採用の燃費No.1“クーペSUV” マイナーチェンジの見どころとは

ここから本文です

ルノー新型「アルカナ」はどう変わった!? 輸入車唯一 フルハイブリッド採用の燃費No.1“クーペSUV” マイナーチェンジの見どころとは

掲載 2
ルノー新型「アルカナ」はどう変わった!? 輸入車唯一 フルハイブリッド採用の燃費No.1“クーペSUV” マイナーチェンジの見どころとは

ルノーの新ロゴを初採用したスタイリッシュ・デザイン

 クーペタイプのSUVとして2022年5月に日本での販売を開始したルノーアルカナがマイナーチェンジを施し、新しい顔で登場しました。

【画像】輸入車SUVナンバーワン燃費はリッター22キロ超え! ルノー新型「アルカナ」を見る(27枚)

 どこが変わったのか、乗った印象も含めてレポートします。

 新型アルカナの大きな変更点は、1:新ロゴ&新デザインの採用、2:ESPRIT ALPINE(エスプリ・アルピーヌ)、3:レザーフリー3つです。

 ルノーモデルとして日本では初めて新型アルカナに採用された新ロゴは、フロントグリルの中央に飾られた縦菱形のルノーマークがクローム調から一転してブラックアウトされたフラットデザインの新エンブレムになり、モダンな雰囲気になりました。

 グリルを囲むクロームもなくなり、ハーフダイヤモンドシェイプが立体的に浮かび上がる斬新なグリルです。

 またテールゲートのARKANAと書かれたエンブレムやエキゾーストフィニッシャーなども黒色になりスポーティさを強調しています。

 テールランプレンズはクリアになり、点灯していないときに赤く見えるのはリフレクターを兼ねたブレーキランプ部とバンパー下部のリヤフォグランプのパートだけです。

 これまで「RS line」と書かれていた左右フロントフェンダーのエンブレムは「ESPRIT ALPINE」に置き換わりました。

 ここでもよりスポーティなモデルだと意識させます。ルノーの中で、アルピーヌの位置付けをメルセデスベンツのAMG、BMWのMと同じようなイメージに持っていきたいのだと思います。

 ただしアルピーヌのブランド価値は、スポーティなだけでなく、プレミアム、フレンチタッチという高級感、オシャレ感も醸し出そうとしています。

 室内に目を向けると、知らなければ革の表皮で作られたシートと疑いませんが、実は今回の売りのひとつであるレザーフリー素材でできています。

 後席表皮はTEPレザーと呼ばれる合成皮革です。前席のシートサイド部はTEPレザーでバックレスト、クッション部の身体に触れるところは肌触りの良い布が使われています。

 ハンドルのリムの部分にもTEPレザーが採用されていますが、持った感触は牛革と区別はつきにくいレベルに仕上がっています。エコでサステイナブルなレザーフリーインテリアは、サステイナビリティの一環である動物福祉への配慮からきています。

 インテリアではダッシュボード周辺の変更もありました。ダッシュボードとドアの内張りの材質変更により、ルノー的な表現ではスポーツシックな雰囲気になっています。

 スピードや車両情報を得るためのドライバー正面のメーターは同じですが、ダッシュボード中央にレイアウトされるタッチスクリーンは従来の7インチから10.2インチに大きくなりました。カメラによるクルマ周辺の情報も、車両サイドも映せるようになり、安全性も高まりました。

WLTCモードで22.8km/Lは輸入SUVでナンバーワン

 今回試乗したのは「ルノーアルカナ エスプリ アルピーヌE-TECHフルハイブリッド」です。

 センターコンソールにある赤色のハザードランプスイッチの左隣にある、5方向に風船が膨らんだような形のピクトグラムが描かれたスイッチは、新しいハイブリッドシステムに組み込まれたプログラムを使うためのものです。

 E-TECH(ルノー流フルハイブリッドシステム)のフェーズ1のバージョンでは、長く続く登り坂を進んで行くとき駆動用に使えるバッテリー残量がなくなってしまい、その後はエンジンだけで駆動するケースもありました。

 1.6リッター自然吸気ガソリンエンジンと電気モーターの2つを合わせれば、69kW(94ps)と205Nm+15kW(20ps)と50Nmを使えたのですが、電気モーター分の出力不足を感じることがないように、バッテリー充電のために登り坂の途中でエンジンをかけてくれるというプログラムができたわけです。

 絶対的な燃費重視であればフェーズ1のプログラムで良いわけですが、ユーザーによっては常時ゆとりのある駆動力が欲しいケースもあるわけで、今回はそれを選べるようになりました。ただしエンジンをかけ直した場合にはノーマルモードに戻るので、意識してスイッチを押す必要があります。

 F1の技術を流用したドッグクラッチを使ったトランスミッションは、電気モーター用の2速とエンジン用の4速を組み合わせたフルハイブリッドになっています。

 この中身の説明は難しいので割愛しますが、要するにトルクコンバータやクラッチのような滑るところがないので、駆動力を効率良く伝達できるのです。

 つまり燃費が良くなるわけで、カタログではWLTCモードで22.8km/Lと記されており、この数値は輸入車SUVとしてナンバーワンだといいます。

 現に試乗車に乗り始めたときのメーター上に表示されたレンジ(航続距離)は910kmでした。燃料タンクの量は50Lですから実用燃費としても立派な数字です。

 このフルハイブリッドシステムは市街地走行でもスムーズで滑らかに走ります。

 発進は必ず電気モーターから始まり、後からエンジンが掛かりますが、ドッグクラッチでありながら不思議なくらいスムーズです。さらにアクセルペダルに対してはダイレクトな反応なのでスポーティで気持ちよく走れます。

 フランス車は直進付近のハンドルのニュートラル感が良いクルマが多いですが、アルカナも例外でなく微小舵が正確な反応で長距離でも疲れ知らずのドライブができそうです。

RENAULT ARKANA ESPLIT ALPINE E-TECH FULL HYBRID
ルノー・アルカナ エスプリアルピーヌ E-TECHフルハイブリッド

・車両価格:499万円
・全長:4570mm
・全幅:1820mm
・全高:1580mm
・ホイールベース:2720mm
・車両重量:1470kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHC+モーター
・排気量:1597cc
・駆動方式:FF
・変速機:ドッグクラッチマルチモードAT
・エンジン最高出力:94ps/5600rpm
・最大トルク:148Nm/3800rpm
・モーター最高出力:49ps/1677-6000rpm
・モーター最大トルク:50Nm/200-2865rpm
・タイヤ前後:225/45R19
・WLTC燃費:22.8km/L

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ハイブリッドSUVの大穴──新型ルノー・アルカナ試乗記
ハイブリッドSUVの大穴──新型ルノー・アルカナ試乗記
GQ JAPAN
注目のエレガントSUV! デザインも走りも進化したルノー『アルカナ』がマイナーチェンジ
注目のエレガントSUV! デザインも走りも進化したルノー『アルカナ』がマイナーチェンジ
レスポンス
野性的で「ラギッドなルックス」がカッコいい! トヨタ新型「ランドクルーザー250」は“悪路はもちろんオンロードもスゴい”傑作です
野性的で「ラギッドなルックス」がカッコいい! トヨタ新型「ランドクルーザー250」は“悪路はもちろんオンロードもスゴい”傑作です
VAGUE
マクラーレン史上最速のスーパーカーは計1275馬力のPHEV 新型「W1」世界初公開 限定399台はすでに完売
マクラーレン史上最速のスーパーカーは計1275馬力のPHEV 新型「W1」世界初公開 限定399台はすでに完売
VAGUE
“新時代の顔つき”が精悍! 人気の「フレンチミニバン」何が変わった? 日本初公開のシトロエン新型「ベルランゴ」はディーゼルを継続搭載
“新時代の顔つき”が精悍! 人気の「フレンチミニバン」何が変わった? 日本初公開のシトロエン新型「ベルランゴ」はディーゼルを継続搭載
VAGUE
思い切りのよさがマツダならでは──新型CX-80 XD-HYBRID Exclusive Sports試乗記
思い切りのよさがマツダならでは──新型CX-80 XD-HYBRID Exclusive Sports試乗記
GQ JAPAN
新しい三菱アウトランダーの全貌判明!──GQ新着カー
新しい三菱アウトランダーの全貌判明!──GQ新着カー
GQ JAPAN
【海外試乗】新開発のアクティブサスペンションにより実現した快適性とダイナミクスの絶対バランス「アウディ・RS e-tron GT」
【海外試乗】新開発のアクティブサスペンションにより実現した快適性とダイナミクスの絶対バランス「アウディ・RS e-tron GT」
LE VOLANT CARSMEET WEB
マイナーチェンジで顔が別人に!? 日本で超人気のMPV[シトロエンベルランゴ] どっちの顔が好きですか?
マイナーチェンジで顔が別人に!? 日本で超人気のMPV[シトロエンベルランゴ] どっちの顔が好きですか?
ベストカーWeb
優しい眼光で800馬力のHV! ランボルギーニ・ウルス SEへ試乗 ドリフトしたい気持ちを予測?
優しい眼光で800馬力のHV! ランボルギーニ・ウルス SEへ試乗 ドリフトしたい気持ちを予測?
AUTOCAR JAPAN
ルノー・アルカナが商品改良。アルピーヌの名を冠した新グレードを設定
ルノー・アルカナが商品改良。アルピーヌの名を冠した新グレードを設定
カー・アンド・ドライバー
ホンダが「超スゴいCR-V」を初公開! 専用“ワイドボディ”×ブラック顔の「魔改造仕様」に驚愕! 「Honda 0シリーズ」の開発車両が示すものとは
ホンダが「超スゴいCR-V」を初公開! 専用“ワイドボディ”×ブラック顔の「魔改造仕様」に驚愕! 「Honda 0シリーズ」の開発車両が示すものとは
くるまのニュース
ホンダ「新型N-BOX」登場! タフすぎる“ブラック顔”に斬新「チェック柄シート」がカッコイイ! めちゃ“SUV風”スタイルの新型「ジョイ」内外装の特徴は?
ホンダ「新型N-BOX」登場! タフすぎる“ブラック顔”に斬新「チェック柄シート」がカッコイイ! めちゃ“SUV風”スタイルの新型「ジョイ」内外装の特徴は?
くるまのニュース
メルセデスが本気のミニバンを投入!新型「メルセデス Vクラス」登場
メルセデスが本気のミニバンを投入!新型「メルセデス Vクラス」登場
AutoBild Japan
充実装備の「おしゃれ」コンパクトSUV 実用性重視の新型「インスター」登場 ヒョンデ初、欧州向け小型EV
充実装備の「おしゃれ」コンパクトSUV 実用性重視の新型「インスター」登場 ヒョンデ初、欧州向け小型EV
AUTOCAR JAPAN
三菱 アウトランダーPHEV 大幅改良で内外装美、機能、装備の充実化
三菱 アウトランダーPHEV 大幅改良で内外装美、機能、装備の充実化
Auto Prove
三菱「アウトランダーPHEV」がマイナーチェンジ! 新型はヤマハと共同開発のオーディオに注目せよ。【試乗ならぬ試聴レビュー】
三菱「アウトランダーPHEV」がマイナーチェンジ! 新型はヤマハと共同開発のオーディオに注目せよ。【試乗ならぬ試聴レビュー】
くるくら
デカいのはもう疲れた…… いま「ミドルクラスADV」に熱視線 人気の“アドベンチャー・クロスオーバー”バイクとは
デカいのはもう疲れた…… いま「ミドルクラスADV」に熱視線 人気の“アドベンチャー・クロスオーバー”バイクとは
VAGUE

みんなのコメント

2件
  • kmq********
    パッとしない見た目
  • eoy********
    これと同じような形がベンツになると間違いなく1000万近くなる。内装の高級感は話しにならないが走りに関しては遜色ないレベル。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

399.0469.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

259.0419.9万円

中古車を検索
アルカナの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

399.0469.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

259.0419.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村