名チューナーがC126をベースに放った究極の1台
1980年代後半までのAMGが創り出すクルマは、その迫力に満ちた怖そうなスタイルからちょっとネガティブな印象を持たれ続け、それが現代においてもAMGのイメージとして未だ根強く残っているのではないだろうか。心理学の「メラビアンの法則」と同じで、第一印象で視覚的に受けたイメージはいつまで経っても拭い去れないものなのだ。
これが名車の原点だ!!「ハコスカGT-R」のフジミ製プラモから最初期型1500ツーリング・デラックスを再現【モデルカーズ】
【画像69枚】改造の痕跡を残さず滑らかに仕上がったその姿と、制作工程を見る!
その良い例が、ここで採り上げるAMG 560SEC 6.0であるが、じっくりとその成り立ちを見てみると、このクルマ最大の美点は、搭載された6L DOHCエンジンであると言える。当初はAMGオリジナルの6L V8 DOHC(コスワース製ヘッドのM117型)を搭載していたが、後にメルセデス自身がV8 DOHCエンジン(M119型:R129 500SLに搭載)を発表したため、AMGも本家のM119にスイッチするようになった。そのエンジンが発する暴力的なパワーを前後の太いタイヤが受け止める。それを覆い隠すために追加されたワイドフェンダーと、高速走行を空力的にも安定させるために備えられた前後スポイラー。
迫力のボディは高速で、しかも安全に目的地に向かうために、全てが理に適った、レース屋ならではのモディファイが施された結果なのである。内装にはウッドパネルやAMGステアリング、電動の革張りレカロシート等、質感と機能性に富んだ欧州の逸品がバランスよく高次元に収まっている。
フェンダーの造形は、3つの部分に切り分けて考える
タミヤの名作プラモデル・500SECをベースに、そんなチューンドクーペの魅力を、ギュッと1/24スケールに凝縮して制作したのが、ここでお目にかけている作例(560SEC 6.0-4Vワイドバージョン)である。キットのボディをベースに、エポキシパテの盛り・削りで滑らかなブリスターフェンダーを作っていく。この際注目したいのが、このフェンダーが(1)ノーマルの部分、(2)平面的なブリスター部、(3)アーチに沿ったフレア部、の3つに分けられる点だ。各面を切り離して考えて一段階ずつきっちりと面を出していき、ノーマルの部分や既に加工済みの部分には、削り過ぎによる傷やうねりを出さないように充分注意したい。
前後バンパーはプラ板や瞬間接着剤を使って造形していく。画像キャプションの方にも、どこを何mmといった詳細は記さないが、実車の写真等を見てじっくりと仕上げていった。OZ製の17インチAMGホイールは、タミヤの500SL AMGから流用。メッキを活かしながら、玩具っぽさを消すべくクリアーコートを重ねた。タイヤは80系スープラなどのキットに付属のミシュランを使用。サイズ感もピッタリな上、ブランドもクルマとの整合性を取れたと思う。
ボディ色は定番のブルーブラック。あまり輝度が高くなく、モリブデングリスのような、ヌルッとしたブラックメタリックの色調は、調色に苦労した部分でもあった。内装で目に付くレカロシートは、ロリンザーのキットの物を形状変更した上、細かなスイッチやレバー類のディテールを加え、ドイツの名品の工作を部品単体でも楽しんだ。
ベースとしたタミヤの500SECはもうかれこれ40年近く前のもの。現代の水準では多少組みづらい部分も見受けられるが、ガッシリとたモールドや、肉厚に成型されたボディパーツは、どこか当時のメルセデスのイメージと重なり、安心感のようなものも感じられた。
この数年後、AMGはメルセデスベンツに吸収され、後のブラックシリーズ等を除けば随分とマイルドな展開をしていくこととなる。大迫力の容姿に怖気づくことなく、今一度、レース屋が作った高性能チューンドカーとしてこのクルマを見てみると、また違った凛々しさを感じられるのではないだろうか。
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