現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > UDトラックス、次世代技術ロードマップ『Fujin & Raijin(風神雷神)――ビジョン2030』を発表

ここから本文です

UDトラックス、次世代技術ロードマップ『Fujin & Raijin(風神雷神)――ビジョン2030』を発表

掲載 更新
UDトラックス、次世代技術ロードマップ『Fujin & Raijin(風神雷神)――ビジョン2030』を発表

UDトラックス株式会社(以下、UDトラックス)は4月23日、スマートロジスティクス実現へ向けた次世代技術ロードマップ『Fujin & Raijin(風神雷神)―― ビジョン2030』を発表した。
この発表会は在日スウェーデン大使館で開催されたが、これは同社が2007年以降、スウェーデンを代表するボルボ・グループの一員となったことから同国と最も関係の深い最大の日本企業となったこと、また、今年がスウェーデンと日本の外交関係樹立150周年にあたることを記念してのことだという。

次世代技術ロードマップ『Fujin & Raijin(風神雷神)―― ビジョン2030』は深刻化する社会や物流業界の課題解決に貢献するため、次世代技術の要である自動化と電動化分野に主眼を置き、大型トラックの特定用途での自動運転や電動駆動における様々なソリューションを提供する2030年までの取り組みを示したもの。
つまり自動化と電動化を軸に、コネクティビティ(つながるトラック)とデジタル化の進化を通して、輸送をよりスマートにするための取り組みということで、自動化の取り組みにはモノを動かす力の象徴として風の神=「風神」を、また、電動化の取り組みには電気エネルギーの力の象徴として雷の神=「雷神」をそれぞれあてている。

後席の快適性を重視!! メルセデス・ベンツAクラスに、ホイールベースを60mm延長した初のセダン登場【北京モーターショー2018】

具体的には、創業以来、同社が一貫して追求する「時世が求める商品・サービスを提供する」というビジョンのもと、まずは2018年以内に自動運転と大型電動トラックのプロトタイプを実証し、東京モーターショーが開催される2019年までに顧客と共に実証運行を実施。そこから得た知見を開発に反映して2020年までに特定用途でのトラックの自動化と電動化を実用化し、これらを基盤に2030年までに、完全自動運転および大型フル電動トラックの量産化を実現するスケジュールだという。

たとえばネット通販のような電子商取引の増大による小口配送の需要は2030年までに2014年比で50%増と予想されているが、その一方で排出ガス問題やドライバー不足が深刻化してきている。
こうした課題を解決して顧客が求めるトラックを提供するためには、自動運転と電動化の技術革新がカギになるとUDトラックスでは考えているというわけだ。
これに加え、日本の内閣府が第5期科学技術基本計画において提唱している、高度な先進技術の導入であらゆる課題が解決されていく超スマート社会『Society 5.0(ソサエテイ 5.0)』の社会インフラとつながるために、コネクティビティ技術のさらなる開発もまた、将来の物流――ロジスティクス――にとって重要課題であるとしている。

同社のヨアキム・ローゼンバーグ会長は、「当社のビジョンである時世が求める商品・サービスを提供するため、私たちはいつの時代も独自のアプローチで取り組んできました。そして今、将来を見据え、世界は生産性・効率性の高い物流――スマートロジスティクス――を必要としていると確信しています」と強調。
また、トラックス開発部門統括責任者のダグラス・ナカノ氏は「2017年の新型クオンの発売を機に、スマートロジスティクスの未来をひらくという信念のもと着実に前進しています。今回発表したUDトラックスの次世代技術ロードマップは物流業界と社会に大きく貢献できると確信しています。世界中のお客様に当社のソリューションや利点を理解していただくことが、最終的には皆さまの暮らしに役立てると信じています」と抱負を語った。


UDトラックスの取り組みの現状

(1)自動運転
自動運転は生産性、安全性、燃料・燃費効率において物流企業と社会に直接的な貢献でき、物流業界に大きな変化をもたらすと考えられる。UDトラックスでは現在、工場の構内や港湾などの一定区域での安全な低速自動運転技術を開発しており、また高速道路での自動運転や協調型車間距離維持支援システム(CACC)によるトラックの隊列走行技術、そして長期的にはこれらをさらに進化させた一般道での高度自動運転の開発を進めている。

(2)電動化
環境負荷軽減への絶え間ない努力の一環として現在、エネルギー効率や積載量、航続距離、静粛性を最大限に確保したゼロエミッション大型トラックの実現に向けた技術開発に取り組んでおり、バッテリー技術が進化するなか、バッテリー型電動トラック、パラレルやシリーズ型ハイブリッド電動トラックなどの実験を行なっている。

(3)コネクティビティとデジタル化
デジタル化をベースとしたコネクティビティは自動運転と電動化を推進する技術。UDトラックスは、日本国内で販売する車両に搭載したテレマティクスシステム『UDインフォメーションサービス』を通じ、約4万5000台の車両から収集したデータを解析、車両の稼働率向上に貢献している。また顧客の運転状況から収集したデータをフィードバックし、より安全で信頼性の高いトラックの開発に役立てている。

こんな記事も読まれています

MAXWIN のバイク用ブラインドスポットモニターが Amazon 限定で特別セールを開始!
MAXWIN のバイク用ブラインドスポットモニターが Amazon 限定で特別セールを開始!
バイクブロス
ガソリンスタンドで「クルマ買取」なぜ増加? どんなメリットがある? GSが“給油以外”のサービスを行う理由は?
ガソリンスタンドで「クルマ買取」なぜ増加? どんなメリットがある? GSが“給油以外”のサービスを行う理由は?
くるまのニュース
CT125ハンターカブのエンジンカスタム:ハイカム交換で、とにかく回したくなる超~気持ちいぃエンジンに様変わり!!
CT125ハンターカブのエンジンカスタム:ハイカム交換で、とにかく回したくなる超~気持ちいぃエンジンに様変わり!!
WEBヤングマシン
ロッキー/ライズはトヨタが開発へ! [ダイハツ認証不正問題]これからの事業方針と再発防止の内容
ロッキー/ライズはトヨタが開発へ! [ダイハツ認証不正問題]これからの事業方針と再発防止の内容
ベストカーWeb
BMW、14年ぶりにル・マンへ投入する“アートカー”のデザイン公開。20号車Mハイブリッド V8が『20台目』に
BMW、14年ぶりにル・マンへ投入する“アートカー”のデザイン公開。20号車Mハイブリッド V8が『20台目』に
AUTOSPORT web
やっぱ「自然吸気」じゃなきゃ味わえない快感があんのよ! ターボだらけの世の中でも100万円台で狙えるNAエンジンの中古スポーツ4選
やっぱ「自然吸気」じゃなきゃ味わえない快感があんのよ! ターボだらけの世の中でも100万円台で狙えるNAエンジンの中古スポーツ4選
WEB CARTOP
クルマも“美肌ケア”の時代? 高価格な「ノンブラシ洗車機」が今注目されている理由
クルマも“美肌ケア”の時代? 高価格な「ノンブラシ洗車機」が今注目されている理由
Merkmal
ホンダ『シビック』、米国初のハイブリッドは200馬力…「タイプR」以外では最強
ホンダ『シビック』、米国初のハイブリッドは200馬力…「タイプR」以外では最強
レスポンス
CAMSHOP.JP の「浮世絵スーパーカブ Tシャツ」が成田空港にて販売開始!
CAMSHOP.JP の「浮世絵スーパーカブ Tシャツ」が成田空港にて販売開始!
バイクブロス
ホンダが“赤い”新型「2ドアクーペ」公開!? “22年ぶり復活”の「プレリュード」なぜ“真紅”に!? 2024年にも登場期待の「デートカー」米に登場
ホンダが“赤い”新型「2ドアクーペ」公開!? “22年ぶり復活”の「プレリュード」なぜ“真紅”に!? 2024年にも登場期待の「デートカー」米に登場
くるまのニュース
レースの楽しさを思い出させてくれた1戦!イギリス選手権のスーパースポーツクラスにスポット参戦 レーシングライダー大久保光のレースレポート
レースの楽しさを思い出させてくれた1戦!イギリス選手権のスーパースポーツクラスにスポット参戦 レーシングライダー大久保光のレースレポート
バイクのニュース
BYD、欧州初のPHEV発表…SUV『シール U』に設定
BYD、欧州初のPHEV発表…SUV『シール U』に設定
レスポンス
信号待ちで運転手が交替するのはNG! ダメと書いてないのに怒られる「うっかり交通違反」に注意せよ!
信号待ちで運転手が交替するのはNG! ダメと書いてないのに怒られる「うっかり交通違反」に注意せよ!
ベストカーWeb
クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #07【番外編】|NDロードスター&マツダ デミオ
クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #07【番外編】|NDロードスター&マツダ デミオ
くるくら
ジープの小型SUV『アベンジャー』、PHEVの「4xe」を間もなく発表へ
ジープの小型SUV『アベンジャー』、PHEVの「4xe」を間もなく発表へ
レスポンス
「新車100万円以下で買える!」 維持費も安くて最高! “運転初心者”にもオススメ「お手頃な国産車」3選
「新車100万円以下で買える!」 維持費も安くて最高! “運転初心者”にもオススメ「お手頃な国産車」3選
くるまのニュース
さよならV10&ハローV8ツインターボ!ランボルギーニ ウラカン後継車は高回転型800馬力V8ツインターボ搭載の野獣!
さよならV10&ハローV8ツインターボ!ランボルギーニ ウラカン後継車は高回転型800馬力V8ツインターボ搭載の野獣!
AutoBild Japan
ポルシェ、963 LMDhの改良版ツインターボV8投入計画を破棄か。マシン耐久性向上により“低振動”エンジンが不要に
ポルシェ、963 LMDhの改良版ツインターボV8投入計画を破棄か。マシン耐久性向上により“低振動”エンジンが不要に
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

379.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
ビジョンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

379.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村