現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スズキの新型「5ドアジムニー」日本導入早まる? 並行輸入が先行上陸! インドで人気低迷でスズキも動き出す?

ここから本文です

スズキの新型「5ドアジムニー」日本導入早まる? 並行輸入が先行上陸! インドで人気低迷でスズキも動き出す?

掲載 23
スズキの新型「5ドアジムニー」日本導入早まる? 並行輸入が先行上陸! インドで人気低迷でスズキも動き出す?

■インドでの人気はイマイチ?! ジムニー5ドアの並行輸入車はなぜ日本に入ってくる?

 2024年に入ってから、ジムニーファンの間で話題となっているのが、スズキ「ジムニー5ドア」の並行輸入車です。
 
 同年2月20日には日本のある会社が、ジムニー5ドアの並行輸入車を販売する専門サイトを開設しました。
 
 なぜこのタイミングでジムニー5ドアの並行輸入に関する動きが活発化しているのでしょうか。

【画像】めちゃカッコいい! スズキ新型「ジムニー5ドア」を画像で見る

 わずか数日で、多くの問い合わせが入っているようです。2024年4月には、日本でのナンバー登録も可能になる見通しで、他の並行輸入販売店でも一斉に売られるようです。

 一方で、日本でスズキが販売する「ジムニー(3ドア)」のデリバリーは相変わらずの状況で、MTこそ半年近くまで納期が短くなったものの、ATについては1年から1年以上待ち。

 2024年頭に行われた販売店向けの会合においても、スズキは「納期が正常化しない限りはジムニー5ドアの販売はできない」という説明を繰り返し行ったようです。

 そんな状況にも関わらず、なぜインドからはジムニー5ドアが並行輸入されるのでしょうか。

 たしかに、日本向けのジムニーは国内工場において生産されるため、その能力に限りがあります。

 一方、インドの現地会社であるマルチ・スズキ・インディアは、大規模な生産能力を有しています。

 インドは、米国、中国に続く世界第3位の自動車販売台数を誇っていますが、その中でもマルチ・スズキ・インディアはシェアの約50%を占めているメーカーです。

「バレノ(海外専用モデル)」や「ワゴンR」などが特に人気で、2024年1月だけでも17車種16万6802台(現地メディア統計)もの販売台数を記録するほどです。

 そのため、マルチスズキは生産拠点の強化を次々と進め、マネサール工場に加えてグルガオン工場を建設。

 さらに、2024年1月にはグジャラート州に新工場建設を発表しました。

 発表によれば、2030年までに約400万台の生産能力を有する計画で、これは現在の国内工場の約4倍の規模となります。

 これだけの生産能力があればとは思いますが、ジムニー5ドアはインドを筆頭に、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシアにも輸出。

 さらにインド工場では海外市場用の「ジムニー(日本名ジムニーシエラ)」も生産しているため、いくら多くのクルマが造れる生産ラインがあるといっても、日本に出せるほどの余裕はあるのかという疑問が生じます。

 しかし、インド市場でのジムニー5ドアの印象は、日本とは異なっているようです。

 インドでは2023年1月に発表され、6月よりデリバリーが開始された同モデル。

 発売当初は、「インドでも納車1年待ち」といった情報が流れました。

 ですが現地メディアのまとめによると、2023年6月から8月までは、月販3000台を越える勢いでしたが、9月からは徐々に減少。2024年1月に至っては、なんと163台まで落ち込んでいるのです。

 あれだけインドで話題になったジムニー5ドアの苦戦の原因は、ライバル車の存在にあるようです。

 そのライバルは、マヒンドラ「タール」。

 タールはJeep「ラングラー」にデザインが酷似していることで話題になったクルマですが、元々はマヒンドラ社がウイリス社から「Jeep CJ3B」のライセンスを取得して生産したのが始まり。

 そのために、モデルチェンジ後も似てくるのは当たり前という出自を持っています。

 タールは3ドアモデルですが、ラングラーと遜色のないボディサイズで、その性能や居住性、そして品質感はジムニーよりも格上と言えます。

 しかも価格は、ジムニー5ドアが約231万円から272万円という現地価格に対して、タールは約203万円から311万円というプライス。

 3ドアと5ドアという違いはあるものの、インドのユーザーがどちらに惹かれるかということを考えれば自明の理とも言えます。

 実際、2023年6月から2024年1月までの両モデルの月平均販売台数を比較すると、ジムニーが2046台なのに対して、タールは5473台とダブルスコア以上の差があるのです。

 ある並行輸入車業者によれば、「インドでのジムニー需要はもう飽和状態になっている」と言います。

 つまり、インド向けで生産されているジムニー5ドアは余剰気味となっており、現地のディーラーも積極的に海外に向けて販売したいという思惑があるようなのです。

 一刻も早く欲しい日本と、1台でも多く売りたいインドの互いの思惑が並行輸入車という形で合致したわけです。

 最近漏れ伝わってきた話によると、スズキはジムニー5ドアの日本での認証を2月中に完了し、市場が想定しているよりも早く国内正規販売に踏み切るとも言われております。

 日本デビューは「2025年以降」というのがもっぱらの見方ですが、インド市場でのジムニーの販売状況を鑑みれば、スズキもこのまま手をこまねいているわけにはいかないかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
VAGUE
FDJ2がMIDホイール一色に! 公式ワンメイク化でドリフトシーンに新時代到来!!…大阪オートメッセ2025
FDJ2がMIDホイール一色に! 公式ワンメイク化でドリフトシーンに新時代到来!!…大阪オートメッセ2025
レスポンス
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
motorsport.com 日本版
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
くるまのニュース
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
バイクのニュース
デジタル装備が進化、走行性能もアップ!フリークも納得した新型「ゴルフ8.5 GTI」の高い実力
デジタル装備が進化、走行性能もアップ!フリークも納得した新型「ゴルフ8.5 GTI」の高い実力
@DIME
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
motorsport.com 日本版
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
レスポンス
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
motorsport.com 日本版
スバル新型「S210」登場! 計算された“300馬力”の意図は? めちゃ速いのに室内が超快適なワケとは? 「“スゴい”スポーツセダン」についてSTI本部長に聞いてみた!
スバル新型「S210」登場! 計算された“300馬力”の意図は? めちゃ速いのに室内が超快適なワケとは? 「“スゴい”スポーツセダン」についてSTI本部長に聞いてみた!
くるまのニュース
 今や“シールドあり”が主流!? 「オフロードヘルメット」とは?
今や“シールドあり”が主流!? 「オフロードヘルメット」とは?
バイクのニュース
タナク、2.5秒差の3番手から虎視眈々「明日を楽しみにしている」/WRCスウェーデン デイ2コメント
タナク、2.5秒差の3番手から虎視眈々「明日を楽しみにしている」/WRCスウェーデン デイ2コメント
AUTOSPORT web
ランチア「ストラトス」やアウディ「クワトロ」など貴重なラリーカーが富士を逆走!「トヨタ7」のエンジンにも火が入りました
ランチア「ストラトス」やアウディ「クワトロ」など貴重なラリーカーが富士を逆走!「トヨタ7」のエンジンにも火が入りました
Auto Messe Web
Genbの『ハイエース』用ブレーキパッドが進化、同乗者や積載物にも優しい自然なフィーリング実現
Genbの『ハイエース』用ブレーキパッドが進化、同乗者や積載物にも優しい自然なフィーリング実現
レスポンス
神童アントネッリ……実は普通の18歳。好物は和牛!? 「鈴鹿を走るのは楽しみだけど、東京とか日本の色々な所に行ってみたい!」
神童アントネッリ……実は普通の18歳。好物は和牛!? 「鈴鹿を走るのは楽しみだけど、東京とか日本の色々な所に行ってみたい!」
motorsport.com 日本版
インテグラなのにおっさんセダン! マークXなのにFF!! 名前は「名車」中身は「迷車」なクルマ4選 
インテグラなのにおっさんセダン! マークXなのにFF!! 名前は「名車」中身は「迷車」なクルマ4選 
WEB CARTOP
路面電車にも「スピード違反」はあるのか 最高速度制限の法律と運用どうなっている?
路面電車にも「スピード違反」はあるのか 最高速度制限の法律と運用どうなっている?
乗りものニュース
わずか全長4m! マツダ「ベリーサ」に反響多数!「まさに小さな高級車」「エンジンが良く回って楽しい!」 コンパクトカーに“豪華内装”実現した「プレミアムハッチ」は今注目の1台!
わずか全長4m! マツダ「ベリーサ」に反響多数!「まさに小さな高級車」「エンジンが良く回って楽しい!」 コンパクトカーに“豪華内装”実現した「プレミアムハッチ」は今注目の1台!
くるまのニュース

みんなのコメント

23件
  • joe
    毎回こんな記事ばかり、記者は恥ずかしくないの?
  • fer********
    くるまのニュースってもうタイトルクリック詐欺で労せず儲かることで味を占めたから日に日に記事の質が落ちていくな
    こういうズルの積み重ねがいずれ取り返しのつかない不祥事に繋がるのだが、まあこちらの知ったことではないな
    せいぜい寸借詐欺みたいな記事を粗製乱造し続けてればいいよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索
ジムニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村