鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーGT第3戦のGT500クラス予選では、ダンロップユーザーの2台(64号車Modulo NSX-GT、16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT)が驚異的な速さを見せ、フロントロウを独占した。しかしそれ以上に驚きだったのが、トヨタ・GRスープラ勢6台全てがQ1で脱落したということだ。
トヨタ勢の最上位は、19号車WedsSport ADVAN GR Supraの9番手。GT500クラスでトヨタ陣営(レクサス陣営)が1台も予選トップ8に食い込めないのは、2008年第2戦岡山以来、実に13年ぶりのことだった。
■今年こそポールトゥウィンを! 64号車NSXの伊沢「昨年よりタイヤの理解度は上がっている」
今回14番手に沈んだ37号車KeePer TOM'S GR Supraの平川亮はmotorsport.comに対し、トヨタ勢でブリヂストンユーザーの5チームが硬めのタイヤコンパウンドを選択したことが、今回の結果に繋がったのではないかと話した。
「僕たちのタイヤ選択は確実に間違っていました」と平川は言う。
「トヨタはここ(鈴鹿)で、グレイニングを避けるために硬めのタイヤを選ぶ傾向にあります。しかし今週末は予想以上に気温が低く、ソフトタイヤですらうまく機能しないような状況だったと思います」
「もし5月のタイヤを持ってくれば完璧だったのに! と思います。(注:第3戦鈴鹿は当初5月に予定されていたが、新型コロナの影響で8月に延期された)」
39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraのヘイキ・コバライネンも、Q1を担当した中山雄一が13番手に終わった理由がタイヤチョイスだと考えている。
「トヨタ勢はみんな苦労しているようだ」とコバライネンは語った。
「僕たちのマシンはバランスがとても良いんだけど、ラップタイプがあまり良くない」
「(ブリヂストンユーザーの)トヨタ勢全車が同じタイヤを選択している。完全に間違った選択という訳ではないと思うけど、今考えるともっと良い選択肢があったんじゃないかと思っている」
平川はチームメイトの阪口晴南と共にドライバーズランキングで3番手につけているが、54kgのサクセスウエイトを背負っている状態で14番手からレースを戦うのは厳しいと考えている。しかし、決勝では雨の予報もあり、それが現実のモノとなれば、展開も大きく変わるだろう。平川は決勝に向け、次のように語った。
「ダンプコンディションになるなら、僕たちの(硬めの)タイヤコンディション的に不利になるでしょう。でも、フルウエットのレースは楽しそうですね」
またコバライネンも、決勝の展望をこう語った。
「あまり大きな期待はしていない。スタート位置が後ろ過ぎるし、ここはオーバーテイクが難しいので、1、2ポイント獲るというのが現実的な目標だろう」
「雨が降れば少し状況が変わってチャンスが生まれるかもしれない。でも大きく順位を上げるのは難しいだろうね」
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