VWが発表したスモールEV「ID.LIFE」の目標価格は衝撃の260万円～。200万円台EVの完成度は？

フォルクスワーゲンはIAA モビリティ2021において、コンセプトモデル「ID. LIFE」を世界初披露した。電動モデルID.シリーズのエントリーモデルと位置づけられる同モデルの内容を見ていこう。

ID.シリーズからは既にハッチバックの「ID.3」、クロスオーバーの「ID.4」が販売開始となっているが、今回、公開されたID. LIFEはスタート価格20,000ユーロ（約260万円）を想定して開発された、都市型スモールハッチ。フォルクスワーゲンは2025年以降にID.シリーズにスモールセグメントのニューモデルを投入すると明らかにしており、ID. LIFEはその方向性を示す存在となる。

エクステリアは装飾パーツや異素材を極力省いたデザインとされ、シンプルさを追求するとともに軽量化も両立する。デザイン面ではボディ下部とグラスエリアおよびルーフを分割する水平のラインが印象的。ルーフパネルはエアチャンバーを内蔵したテキスタイルを採用することで個々に取り外しが可能となっており、乗員はオープンエアの感覚を得られるという。

なお、ID. LIFEではサステイナビリティへの配慮から、再生素材が多用されている。ボディペイントには生物由来の硬化剤が用いられるとともに、ウッドチップを配合してシルバーカラーへのアクセントとしている。部品についても、タイヤのベースに天然ゴムや米穀を練り込むなど環境負荷の削減を徹底。ルーフやフロントカバーにもペットボトルをリサイクルした素材が100パーセント用いられている。

ID. LIFEでは、プラットフォーム「MEB」として初めて駆動方式に前輪駆動を採用する。最高出力は234PS、0-100km/h加速6.9秒とエントリーレベルを感じさせない性能値も訴求ポイントとなる。航続距離は57kWhのバッテリーにより400km（WLTP）を確保している。

さらに、ダッシュパネル内部には大型スクリーンを内蔵しスマホとリンクして映画やゲームを楽しめる機能まで装備。内外装のミラー類はすべてカメラに置き換えられているという装備充実ぶり。仮にこの内容で260万円からという価格設定が実現されれば他メーカーは舌を巻くほかないだろう。

Comments

300キロ以上300万円以内。最小最低限度これくらいでないと無理。

コンパクトなのに走行可能距離が十分ですね。これに押されてホンダeも価格を抑えて電池増量で対抗してもらいたい。