この記事をまとめると
■エレガンスが求めらるオープンカーでありながらデザインがあまりよろしくないクルマを4台紹介
「ドアだらけ」に「左右でドア違い」に「ドアがどこった?」まで! デザイナーアッパレな「珍ドア車」3台
■オープンモデルとして設計されていないクルマを無理やりオープン化するとデザインが破綻することがある
■トヨタ・アルファードにもオープンカーのコンセプトモデルがあった
切った張ったのオープンカーに機微はあるのか?
オープンカーに求められるのは開放感や爽快感だけでなく、カッコいいスタイリングというのも欠かせないポイント。とりわけ、2シーター、ロングノーズ、ショートキャビンなんてプロポーションであれば、屋根を閉じた姿すらエレガントになるものです。が、世の中には「屋根がなけりゃいいんでしょ」とばかりに切った張ったのオープンカーも少なからず存在しています。いったい、どういうつもりで商品化したのか、首をひねらずにはいられません。
ランドローバーレンジローバー・イヴォーク・コンバーチブル
2ドアハッチバック車の屋根を切り払って4座コンバーチブルを作る手法は、フォルクスワーゲンのビートルやゴルフといった先達でお馴染みかと。その手法をSUVに取り込んでしまったのが、ランドローバー。2016年に同社で初めての2ドアSUVとして発売したレンジローバー・イヴォークの売れ行きがよかったため、屋根を切り落とすのにも躊躇はなかったのかもしれません。
ボリューミーなボディ、高いウェストラインも手伝って独特なルックスとなり、デザイナーはドヤ顔を浮かべていたに違いありませんが、いかんせん大きなバスタブに太いタイヤを履かせているようでちぐはぐ感は否めません。
比較的容量の大きなリヤコンパートメントを持っていたため、畳んだソフトトップもきれいに収納できるため、ゴルフ・カブリオレのような盛り上がりは見えません。が、ルーフを閉じた際のプロファイルや後ろ姿は、とてもエレガントとは言い難いもの。イヴォーク・コンバーチブルは、SUVにもそれなりのスタイル作法があるものだと反面教師のように教えてくれたのかもしれません。
スマート・クロスブレード
スマート・フォー2はじつによくできたシティコミューターでしたが、カブリオレやクーペといったバリエーションモデルもそれなりによくできていたかと。ですが、2002年に限定モデルとしてリリースしたクロスブレードは、ちょいやりすぎ感がなきにしもあらず。
スマートの車体は剛性に優れているため、屋台骨となるCピラーさえ残っていれば「平気、平気!」とばかりに、屋根と一緒にフロントスクリーンやAピラーまで切り落とされてしまったのです。もしかして、スマートのデザイナーはお正月の風物詩となっている暴走族の魔改造を参考にでもしたのでしょうか。なるほど、開放感と爽快感は天国にいるような気分でしょうが、ひとたびロールオーバーでもしようものなら実際に天国行きも免れません(笑)。
さらに、魔改造されたボディに合わせてエンジンもノーマル比15馬力アップという痛快を通り過ぎて、無茶な領域に! 左右のドアもオミットされ、ジェットコースターのバーみたいなのが付いているだけなので、さぞやスリル満点な乗り物となっているのでしょう。
変形途中のトランスフォーマーみたいなルックスにもかかわらず、クロスブレードの乗り味に注文をつけるユーザーはさほど多くありません。申し訳程度のウィンドスクリーンながら「ヘルメットかぶっていれば問題なし」だそうで、突然の雨に見舞われても「内装も防水仕様だから大丈夫」とのことですが、それって強がりじゃね? という突っ込みはご勘弁(笑)。
商品化して大失敗したモデルと商品化しなくてよかったモデル
スズキX-90
屋根を切り払ったというより、X-90の場合はクロカン4WD、2シーターのオフロードクーペという存在そのものが驚異と呼べるかもしれません。1995年、同社のエスクードをベースにブリスターフェンダーやリヤウィングまで装備したクーペボディを架装。しかもTバールーフも楽しめるバリエーショントップを備えるという大盤振る舞いなんですが、いかんせんクセが強すぎたかと。
1993年の東京モーターショーに参考出品した際、各国の報道関係者から高評価を受けたとされていますが、生産にまで踏み切るとは誰も想像していなかったはず。実際、販売台数は1400台弱と目も当てられない数字に終わってしまい、担当者は「こんなはずでは」と首をひねったに違いありません。
とはいえ、レストモッドの世界ではポルシェ944やデトマソ・パンテーラをオフロード仕様にカスタムするのが大流行りですから、X-90のコンセプトはちょっと早すぎただけなのかもしれませんね。だいぶ、無理筋ですけど(笑)。
トヨタ・アルファード・エルキュール
ご記憶の方も少なくないはずのアルファードのコンセプトカー「エルキュール」。モナコのヨットハーバーから名付けられたそうですが、市販しなくてよかったのではないかと納得することしきりです。
キャンバス製のロールトップですから、特装メーカーあたりならすぐにでも作れそうですが、ここまで開口部が広大だと開放感や爽快感が大味になってしまうのではないかと。平たくいうと、天井がないお茶の間でくつろいでる感であり、スポーツカーのそれとはだいぶ違う気がします。
しかも、インテリアはゴージャスなクルーザーをイメージしたものですから、エルキュールをエンジョイできるのは世界広しといえども若大将くらいではないかと(笑)。
もっとも、バニングカルチャーが好きな方であればダイナミックなチョップトップを夢見たこともあるかと。それでも、風通しがよすぎるとか、走行中にはしゃいだ子供が飛んでったとか、クリアしないとならないハードルがいくつもありそうです。
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