初代「セルシオ」が華々しく登場したのは1989年。この年の日本カー・オブ・ザ・イヤーの有力候補にはユーノス「ロードスター」、日産「インフィニティ Q45」、スバル「レガシィ」などもあって激戦だったが、見事セルシオは1989~1990年のイヤーカーに選ばれた。トヨタの面々の嬉しそうな表情を今でも思い出す。
ギャラリー:追憶の「わが日本車」~初代トヨタ セルシオ北米や欧州ではレクサス「LS」として販売された初代「セルシオ」。オートエアコンやプレミアムサウンドシステム、電動調整式ステアリング ホイールなど快適装備は満載だった。クラウンなどと異なり、本物のウッドパネルを使ったインテリア。搭載されたエンジンは3968ccV型8気筒ガソリン。最高出力260ps/最大トルク353Nmを誇った。初代セルシオは1989年に登場。1994年まで生産された。海外ではレクサス「LS」として販売され、とくに北米で高い人気を集めた。北米では、欧州プレミアムブランドが強い地盤を築いていたものの、故障やサービスに満足しないユーザーが、新興のレクサスに続々と乗り換えたのだ。サービスや品質が良く、価格もリーズナブル……となればレスサスの評判が上がるのは当然だろう。
ボンネット上にシャンペン グラスのツリーをくみ上げ、エンジンを掛けたCMも印象的だった(もちろんツリーは崩れない)。LSの静粛性と振動の少なさを強くアピールして評判を呼んだ。
すべてが新開発だったセルシオは、4リッターV型8気筒「1UZ」エンジンを搭載し、前後ダブルウィッシュボーンのサスペンションで最上の乗り心地を目指した。
“源流主義”をうたった開発方針は、すべてのトラブルを元から絶つというもので、徹底した振動対策と静粛性を磨き上げることから始まったという。
ギャラリー:追憶の「わが日本車」~初代トヨタ セルシオ北米や欧州ではレクサス「LS」として販売された初代「セルシオ」。オートエアコンやプレミアムサウンドシステム、電動調整式ステアリング ホイールなど快適装備は満載だった。クラウンなどと異なり、本物のウッドパネルを使ったインテリア。搭載されたエンジンは3968ccV型8気筒ガソリン。最高出力260ps/最大トルク353Nmを誇った。初代セルシオは1989年に登場。1994年まで生産された。楽しみだった試乗会では、トヨタが有する技術の粋を集めた出来栄えに感動すら覚えたほどだった。ワイパーの作動音すら話題になるほどキャビンの静粛性は高かったし、振動も呆れるほど少なかった。
セルシオには欧州でも乗る機会があり、市街地からアウトバーンまで走りまわった。試乗車は欧州仕様のLS。超高速走行に対応すべくサスペンションの味付けは、日本仕様のセルシオとは異なるものだった。
そのときは開発責任者の鈴木一郎さんに同乗してもらい、生意気にもステアリング系の段付き感や超高速での姿勢安定性など「あーだ、こうだ」と、感想を述べた。
汗顔の至りであるが、セルシオは、欧州プレミアムブランドを凌駕した部分と足りない部分があった。満ち足りたのは品質、快適性などで、足りなかったのは高速での安心感やハンドリングだったと思う。
ギャラリー:追憶の「わが日本車」~初代トヨタ セルシオ北米や欧州ではレクサス「LS」として販売された初代「セルシオ」。オートエアコンやプレミアムサウンドシステム、電動調整式ステアリング ホイールなど快適装備は満載だった。クラウンなどと異なり、本物のウッドパネルを使ったインテリア。搭載されたエンジンは3968ccV型8気筒ガソリン。最高出力260ps/最大トルク353Nmを誇った。初代セルシオは1989年に登場。1994年まで生産された。とはいえセルシオは欧州メーカーに大きなインパクトを与え、トヨタの存在感を大きく知らしめた。セルシオ以降、欧州メーカーの開発に変化が生じたのだ。
時折、きれいに乗られている初代セルシオを見かけると、30年の時間を感じさせない気品に驚く。あらためて、「セルシオはよくできたクルマだったなぁ」と、思うのだった。
文・日下部保雄
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みんなのコメント
インパクトで初代を超えるLSは出て来ていないと
思います。
デザインも今見るとスッキリしてカッコいいかと
思う。