2月24日、ルノー・ジャポンは、新型SUV「アルカナ」の日本仕様を発表した。
美しいエクステリア
新型アルカナは、「キャプチャー」よりひとまわり大きいSUVである。日本仕様は「R.S. LINE E-TECH HYBRID」と呼ぶスポーティなハイブリッド仕様のモノグレードだ。
そのスタイルは、リアに向かって優雅に弧を描くルーフラインを持つクーペスタイルを採用しm優雅である。一方、SUVであることを、幅広で張り出したフェンダーやフロントとリアのスキッドプレート、ホイールアーチプロテクションが主張する。
ボディサイズは全長×全幅×全高(mm):4570×1820×1580で、最低地上高は200mm。ライバルと目されるプジョー「3008」は全長×全幅×全高(mm):4450×1840×1630だ。フロントにはF1マシンに着想を得た「フロントブレード」を装着する。
フロントバンパー両端にはフロントホイールハウスに繋がる「エアディフレクター」を設置。フロントホイールが発生させる空気の乱れを抑えることで空気抵抗を減らす効果があり、燃費を向上させるという。
LEDヘッドライトは、ルノーモデルを象徴するCシェイプのデイタイムランプを標準装備。リアのコンビライトにおなじくCシェイプを組み込み、最新ルノー車であることがすぐにわかる。
インテリアは、シンプルかつモダンで、上質だ。ドアトリムとダッシュボードには、カーボン調パネルを装備。レザー×スエード調の人工皮革を使ったシートは、いかにも座り心地が良さそうなデザインだ。フロントシートは6ウェイ電動調整式で、ヒーター機構も付く。レッドステッチ付きのシートベルトやアルミペダルなどがスポーティさを高める。
メーターは、10.2インチのフルデジタルタイプで視認性に優れる。そしてセンターコンソールには、7インチタッチスクリーンを設置。スマートフォンとの連携機能を搭載し、Apple CarPlayやAndroid Autoが使える。
積載性にも注目したい。ラゲッジルームの通常時の容量は480リッターで、そのほか、センターコンソールに2リッタ―、アームレストに1.1リッターの小物入れを用意。リアアームレストには1.5リッターの小物入れとふたつのカップホルダーを備え、さらにドアポケットには0.75リッターのボトルが2本収納出来る。
ルノー独自のハイブリッド・システム
新型アルカナは、ルノー・日産・三菱のアライアンスにより開発されたモジュラープラットフォームのCMF-Bプラットフォームを採用する。このプラットフォームは、多様性が非常に高いそうで、Cセグメントまで対応するそうだ。
搭載するパワーユニットは、「E-TECH HYBRID」と呼ぶルノーが独自に開発したフル・ハイブリッド・システム。したがって、日産「ノート」などが搭載するe-POWERとは異なる。マイルド・ハイブリッド・システムでもない。
メインモーターである「E-モーター」とHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)、ふたつのモーター、1.6リッター直列4気筒自然吸気ガソリン・エンジン、そしてこれらを繋ぐトランスミッションの電子制御ドッグクラッチマルチモードATで構成される。ドッグクラッチとは、噛み合いクラッチのうちの一種で、クラッチの形が犬の歯を連想させることからこの名前が付いたという。
市街地走行の大半はモーターによる走行で燃費低減を実現。高速域での追越し時には、エンジンにモーターのエネルギーを合わせて力強い加速を味わえるという。WLTCモード燃費は22.8km/Lに達する。
運転支援装備も充実しており、アダプティブクルーズコントロール、レーンセンタリングアシスト、360°カメラ、イージーパーキングアシストなどは標準だ。
新型アルカナR.S. LINE E-TECH HYBRIDの価格は429万。
文・稲垣邦康(GQ)
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みんなのコメント
きっとこれが三星ルノー製造の韓国車であることも知らんのだろう。