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日本人のために開発した最強レカロシート『PRO RACER RMS』をサーキットで試す

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日本人のために開発した最強レカロシート『PRO RACER RMS』をサーキットで試す

高剛性&ホールド性だけじゃない 最新フルバケットシートに秘めた実力

自動車用シートの設計に人間工学を導入した「レカロ」が、日本発となるバケットシート『RMS』を発表。クッションではなく「シェルで身体をホールドする」という思想の基に、日本人の体系に合わせた設計が施す。そのコンセプトを確認するため、サーキットで試乗する機会に恵まれた。 一般道では体験できない高いGを受けるサーキット。極限状態だからこそ『RMS』の真価を確認することができた。

自動車用シートの生みの親「RECARO」の守るべき信念と飽くなき挑戦

日本発の開発モデル『PRO RACER RMS』(←設計思想などはコチラをクリック。レカロの歴史なども含め紹介している)。 この史上最強とも言われるフルバケットシートを富士スピードウェイにて体験試乗。3台の日産・(スカイライン)GT-Rをドライブする機会を得ることができた。 装着したのは全車ともカーボンファイバーシェルとなる『RMS 2600A』。

まずは「緑整備センター」のR32型スカイラインGT-Rからコースイン。 純正タービンのブーストアップで、ストリートに主眼を置いたライトチューン仕様だ。とはいえ、見慣れたR32型スカイラインGT-Rからの景色は、「RMS」装着によりグッとレーシーな雰囲気に様変わりしている。シートバックが寝かされるポジションで、純正より視点が低くなることも起因しているのだろう。 走りからは、コンパクトなR32型スカイラインGT-Rが持つ「らしさ」をより明確に感じ取れた。とくに腰回りがしっかりとホールドされるため、軽快感がより強調されるイメージだ。

写真は、R32~R34といった第2世代スカイラインGT-Rでの装着イメージ(車両はR32型スカイラインGT-R)。最新デザインのRMSは20年以上前のクルマに似合わないかも?という心配はまったくナシ。調整穴が細かく設定されるサイドアダプターのセッティングは、少々難易度が高いかもしれないが最適なポジションを手に入れることができる。

次に乗り込んだのは「HKSテクニカルファクトリー」のR34型スカイラインGT-R。 こちらはエンジン本体ノーマルながらHKSのGTIII–SSタービンとカムシャフトで500psを優に超えるスペック。サスペンションはサーキット指向のハイパーマックスSPで、タイヤは超ハイグリップラジアルのヨコハマ・アドバンA052を履くなど、加減速およびコーナリングのGが相当高い。 それでも不安感はまるでなし。チューンドカーのハードな走りでも”身体が動かない=目線が安定する”、ということがどれほど大切なことか。恐らく富士を1分50秒台頭でラップできるであろう実力派には、相応の超高性能なシートを選ぶことがマストだろう。

そして、最後に試乗したのは「Kansaiサービス』のR35型GT-R。 ブーストアップ仕様としては、富士最速の1分46秒777を記録したレコードホルダーだ。 R32/R34スカイラインGT-R同様、シートバックがやや寝たポジションとなり、純正シートの高めのポジションとは一線を画す。 3台中、最も高いボディ剛性を持つR35型GT-Rだけに、少しでもシートが動く(ヨレる)とドライバーは違和感を感じてしまう。しかし、身体全体を包み込むようにホールドする「RMS」は、ドライバーを不安にさせない高剛性を持っていることが、最速R35型GT-Rでも証明されたと言える。

現在、R35型GT-R用のシートレールを開発中という「Kansaiサービス」。サイドアダプターは専用設計するとのことで、今までよりもポジションは取りやすくなるという。セッティングはプロショップと相談することをオススメしている。

セッティングの幅広さも「RMP」の武器となる

人間工学に基づき、骨盤の置き方、どこを支えてどう捻れるか、動きを3次元でどう止めるかを考えたラインを優先して設計している。この思想こそ「RMS」特色のひとつ。

身長差の出やすいショルダー部で支えることが多いが、「RMS」は脇で押さえているのもポイント。幅広い体型の人に対応できる工夫なのだ。

クッションとなるウレタンは新素材を採用。それまでは人が座る場面では使われていなかったもので、この素材があったからこそ完成できた。

左右は大きく張り出しているように見えるが、運転中の視認性はしっかりと確保。サーキットのみならず街乗りも苦にならない。

チューナーも試乗&レポート「RMSの印象は?」

Kansaiサービス・向井代表

「非常にフィットしているし剛性が高い。ホールド性もいいし乗り心地も悪くありません。お尻のサポートも思った以上に違和感がなく、落ち着いた感じですね。表面はもっと滑るのかと思ったらレーシングスーツでも問題なし。さらにスポンジの隙間が多いのも夏場は助かりますね。通気性がいいと涼しいですからね。暑くない=疲れないので、長距離でも良さそう。本当は地元までRMSで帰りたかったけど、走行後に外されちゃいました(笑)」。

緑整備センター・内永代表

「レカロシートは従来のTS-Gなども使っていましたが、RMSは乗り心地が良くて、タイヤからのインフォメーションがダイレクトに伝わってくる。クルマがロールしてもまったく不安がなく、クルマとの一体感があるので思い切ってコーナーに入れますね。見た目は硬過ぎるのかなと思いましたが、縁石に乗っても体が跳ねることもありませんでした。久々のサーキットでしたが、走るのが楽しくなるシート。RMSに交換するだけタイムも上がるんじゃないかと思いますよ」。

(レポート:GT-Rマガジン編集部)

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