熟成が進むグリーンのGRスープラに注目
日本を代表するGTレースとして、海外でも人気の高い「SUPER GT(以下、スーパーGT)」。GT300クラスは国内外のメーカーがしのぎを削っている。世界的に人気のFIA GT3車両をはじめ、JAF-GT、マザーシャシーと3タイプのマシンが混走し、毎戦で激しい戦いが繰り広げられている。今シーズンを戦う27台のなかから、今回は52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTで戦う「埼玉トヨペット Green Brave」を紹介しよう。
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一発の速さだけでなく決勝での強さも増してきた
埼玉トヨペットを母体とするチームで、2013年の設立後、スーパー耐久への参戦を開始。2015年にはトヨタ「86」を武器にST-4クラスのチャンピオンに輝くなど、埼玉トヨペットGreen Braveはディーラーチームとして輝かしい実績を持つ。
スーパーGTにおいても2017年から参戦を開始しており、トヨタ「マークX」をGT300クラスへ投入。2019年には開幕戦の岡山で脇阪薫一/吉田広樹が3位で初の表彰台を獲得したほか、第5戦の富士ではポールポジションを獲得、決勝でも過去最高位となる2位に輝いた。
そして、2020年に主力モデルをトヨタ「GRスープラ」へ変更すると、埼玉トヨペットGreen Braveの52号車は躍進。開幕戦の富士で吉田/川合孝汰がチームとして初勝利を獲得し、最終戦の富士においてもポール・トゥ・ウインを達成している。残念ながら計3回のノーポイントレースが響き、ドライバー部門/チーム部門ともにランキング2位と惜敗したが、GT300クラスの名門チームとして定着した。
2021年は未勝利に終わるものの、吉田/川合が2度のポディウムフィニッシュを達成した。2022年には第7戦のオートポリスでシーズン初優勝を獲得するなど、埼玉トヨペットGreen Braveはタイトル争いの最右翼としてつねにトップ争いを繰り広げている。
その勢いは2023年も健在で、鮮やかなエメラルドグリーンに輝くGRスープラがトップ争いの鍵を握ることになりそうだ。
まず、抜群の安定性を誇る吉田/川合が引き続きドライバーとして起用されたほか、マシンも熟成を極めたGRスープラを継続。もともと高い空力性能を持つことから、コーナリング性能に優れたマシンと言われている。近年はセットアップが進み、全てのサーキットで速さを見せつける。
ブリヂストンタイヤとの相性も良く、予選でのタイムはもちろんのこと、決勝でのロングランも素晴らしいパフォーマンスを発揮。未勝利ながら第2戦の富士、第3戦の鈴鹿で3位入賞を果たすなど、コンスタントな走りを見せているだけに、2023年は悲願のタイトル獲得に向けて突き進むことだろう。
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レース費用やスポンサー料で年間一億は使ってるはずだが、そんなに儲かるもの?