■似ているようでまったく違う内外装デザインとなったマツダ3
マツダは、新型車「マツダ3」を2019年5月24日に発売しました。「ファストバック」と「セダン」のふたつのボディタイプがラインナップされており、より深化した「魂動デザイン」(マツダのデザインコンセプト)が採用された点や、世界で初めて量産化された「SKYACTIV-X」エンジン搭載車が用意される点などが特徴です。
新型「マツダ3」から新魂動デザインに! 現行「アクセラ」からどう進化する?
そして、マツダ3は同社が以前販売していた3代目「アクセラ(海外名:マツダ3)」の実質的な後継車に位置づけられます。マツダ3はアクセラからどのように変化したのでしょうか。
マツダは、2012年に発売した「CX-5」から、同社の新世代技術群「SKYACTIVテクノロジー」の全面採用と、新たなデザインコンセプト「魂動デザイン」の展開を始めました。
その後、同じくこれらふたつのコンセプトを取り入れて2013年に発売されたクルマが、3代目アクセラです。ボディラインナップは、マツダ3ではファストバックに近いハッチバック(車種名:アクセラスポーツ)とセダンのふたつでした。
マツダ3はどのような点が進化したのでしょうか。最終型の3代目アクセラと比較します。
まず外観を比較すると、マツダ3はアクセラよりもボディ側面のキャラクターライン(デザイン目的でボディに入れられる線)が少なくなった点が、変化として挙げられます。
これは、外装デザインの躍動感を表現するにあたり、マツダ3は線ではなくボディ全体に曲面を持たせるという新たな手法が用いられたことが要因です。
写真によっては、マツダ3はアクセラよりシンプルになったかのようにも見えますが、斜め前/斜め後ろからの構図の写真ではボディ側面に境目のないうねりが持たせられていることがわかります。
マツダは、マツダ3を「新世代商品群」の第一弾に位置づけており、今後発売される新たなマツダ車でもこのデザイン手法が取り入れられることが予測されます。
内装を比較しても、デザイン的にすっきりしたという印象を受ける人は多いでしょう。
とくにアクセラではインパネ中央にあったエアコンの送風口が、マツダ3では左右に分散され、かつ目立たないデザインとなったことで、内装の水平基調でワイド感のあるデザインがより強調されました。
デザイン面以外では、運転姿勢の最適化がおこなわれたこともマツダ3の特徴です。
理想の運転姿勢を「歩行状態(人間が歩いている時の姿勢)」と定義し、シートから車体に至るまでのさまざまな構造が刷新されたことで、より安心して楽しく運転できる環境が実現されました。
■新エンジン「SKYACTIV-X」はディーゼルとガソリンの良いとこ取り
マツダ3のパワートレインは、アクセラからどのように変化したのでしょうか。
アクセラで設定されていたものは、2.2リッターのディーゼルエンジンと1.5リッター/2リッターのガソリンエンジンです(マイナーチェンジによってエンジン数は変化)。また、セダンにはトヨタからシステム供給を受けたハイブリッドモデルが設定されていました。
一方、マツダ3に採用されているのは1.8リッターのディーゼルエンジンと1.5リッター/2リッターのガソリンエンジン、そして2リッターのSKYACTIV-Xエンジンです。
SKYACTIV-Xエンジンの特徴は、独自の燃焼方式「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」を採用が採用された点です。これによって力強いトルクが特徴のディーゼルエンジンの良さと、高回転までスムーズに伸びていくガソリンエンジンの良さを兼ね備えた走りが実現されました。
SKYACTIV-Xエンジン仕様には、マイルドハイブリッドシステム「M Hybrid」が搭載されています。一方、トヨタのハイブリッドシステムが搭載されたモデルが、マツダ3ではラインアップから外れました。
SKYACTIV-Xエンジン搭載グレードは、ほかのグレードより遅れて2019年10月の発売が予定されています。
最後に2台の価格を比較します。
アクセラの最終型の新車時価格(消費税込、以下同様)は、どちらのボディタイプも182万5200円から331万200円でしたが、マツダ3ではファストバックが218万1000円から362万1400円で、セダンが247万円から355万1200円です。
セダンの価格が大きくあがったように見えますが、これはアクセラには存在したセダンの1.5リッターガソリンエンジン仕様がマツダ3では廃止され、2.0リッターガソリンエンジン仕様がセダンのエントリーモデルとなったためです。
しかし、アクセラスポーツとマツダ3ファストバックのエントリーモデル(1.5リッターガソリンエンジン仕様)同士で比べたときでも、価格が上昇していることは否めません。
※ ※ ※
クルマの形自体は、大きく変わらない3代目アクセラとマツダ3ですが、デザインやスペックを細かく見るとさまざまな部分が変化していることがわかります。
デザインや設計の思想にも変化した部分があることから、この2台の違いには今後のマツダのクルマ作りの方向性も表れているといえるかもしれません。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
トヨタ本気の「小さな高級車」に驚きの声! めちゃ豪華な「本革×本木目」内装を採用! 小型車に「クラウン品質」取り入れた“直列6気筒エンジン”搭載モデルに反響あり!
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
トヨタ『ランドクルーザー』リコール…ドライブシャフト不良、走行不可能になる恐れ
中古車バブル崩壊……その時あなたは何を買う!? 絶版国産[スポーツカー]ほしいランキング
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?