1958年(昭和33年)、初代スーパーカブC100が発売。その4年後の1962年(昭和37年)、バーハンドルや前後15インチホイールにサイズダウンした「ポートカブC240」が登場。5万5000円で発売されたC100に比べ、1万2000円安い4万3000円の低価格で発売された。REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)RIDING IMPRESSION●近田 茂(CHIKATA Shigeru)撮影協力●ホンダコレクションホール/ホンダモーターサイクルジャパンPHOTO●ホンダモーターサイクルジャパン/近田 茂
パイプハンドルやシンプルな外装等でコストダウン
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ポートカブC240は、スーパーカブC100をさらにコストダウンし、リーズナブルな価格を実現したモデル。スーパーカブC100は5万5000円だが、ポートカブC240は4万3000円という価格に抑えられているのがポイントだ。
ポートカブC240 の“ポート(port)=港”は、「世界中のすべての港に溶け込むようなモデル」という思いで命名。
新開発の鋼板プレスフレームに、スーパーカブC100にも搭載の空冷4ストロークOHV単気筒49ccエンジンをチョイス。前後ホイールは、スーパーカブC100の17インチから、15インチにサイズダウンされ、取り回し性や足着き性を向上させているのがポイントだ。
レッグシールドはスーパーカブC100よりも簡素化されたスタイルに設計。1962年当時、道交法で装着が義務付けられていなかったウインカーやテールランプは省略されている(テール部は反射板のみ装着)。
ポートカブC240は徹底したコストダウンのため、簡素な外観に加え、スプリングのみのフロントフォーク、パイプハンドル、2速ミッション等を採用。バッテリーも搭載されていない。
キックスターターはエンジン右側から左側に位置変更し、女性でも始動しやすいよう配慮。エンジンの最高出力は2.3ps、リミッター機構を組み込んで最高速度は50km/h(ともにカタログ値)に抑制。バイクビギナーや女性にも優しい仕様に設定されている。
名前やスタイリングからも想像できるが、元々ポートカブC240は、ヨーロッパへの輸出を目的に開発されたモデル。しかし自転車で通勤・通学するユーザーや女性ユーザーをターゲットに、国内でも販売された。
ポートカブC240はスーパーカブC100よりも1万2000円低価格だったが、多くのユーザーは4.5psのパワフルなスーパーカブC100を選んだこと。また、日本ではまだまだ女性ユーザーが少なかった等の理由により、残念ながらブレイクすることはなかった。
穏やか過ぎるくらいの優しいパフォーマンスがポイント!
ポートカブC240の走りを、当サイトでもおなじみのジャーナリスト・近田 茂氏にレポートしてもらおう。(以下、近田氏)
これまで数々のカブに乗ってきたが、このポートカブC240は今回が初試乗。残念ながら、国内では商業的に成功したモデルではなかったので、リアルタイムで同車に触れる機会はなかった。
試乗はホンダコレクションホールの裏にあるコース2周のみだったが、乗り手を選ばない乗りやすさとそのコンセプトは改めて感慨深いものがあった。
前後15インチホイールをチョイスした可愛いらしいフォルムは、リトルカブに共通するコンセプト。フレンドリーな外観だけではなく54kgという軽量な車体も相まって、自転車の延長線上にある優しい乗り味が魅力的だ。
スーパーカブC100の空冷OHV49ccエンジンは、4.5ps/9500rpmを発揮していたが、C240では2.3ps/5700rpmにデチューンされ、ミッションも2速。最高速は50km/hに抑えられていた。
ローギヤで発進後は、1度だけシフトアップして走り、停止したら再びロー発進する。およそパワフルとは縁のない、穏やか過ぎるくらいの優しいパフォーマンスが特徴だ。
とはいえ、ペダルを漕ぐ必要がなく、自転車に負けないレベルの走りができる実用性は、当時としては非常に魅力的だったはず。
当時はバイクに乗る女性がまだまだ少なかった。登場時期がもう少し遅ければ、ポートカブC240はヒットしていたのではないか? そういう意味では、ポートカブC240は、いわゆる時代を先取りしたモデルだったのかもしれない。(近田 茂)
■主要諸元
全長×全幅×全高:1,680mm×590mm×920mm/重量:54kg/燃料タンク容量:3.0L/エンジン形式:空冷4サイクルOHV単気筒49cc/ボア×ストローク:40mm×39mm/圧縮比:8.3/最大出力:2.3ps/5,700rpm/最大トルク:0.335kgm/4,000rpm/変速機:2速/クラッチ:自動遠心式/タイヤサイズ:前後2.25-15/最高速:50km/h/価格:4万3,000円(発売当時)
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