モデルチェンジでライバルに遅れをとって人気薄に
クルマに限らず、芸能人、飲食、ファッションなど、あんなに流行ったのに今では人気急降下……というのはよくあること。売ってはいるけど、見る影もないというものは枚挙にいとまがない。今回はそんな没落グルマを見てみよう。
クルマはいいけど不人気! 日陰の存在だからこそお買い得の現行国産車4選
1)ホンダ・オデッセイ
ホンダ・アコードのプラットフォームを使った乗用車ベース(それまでは1ボックスベースが主流)のミニバンの先駆けであり、大ヒットモデルがオデッセイだ。低い車高や乗用車ライクな走りなど、登場時は衝撃的だったが、今やホンダ・エリシオンと統合したこともあり、Lサイズミニバンになってしまった。
売れなくなった理由は、市場のニーズがなくなったとか、走りに振りすぎたなどさまざま。根底にはホンダならではの飽きっぽさもあるだろう。ホンダでは初代では力入れたのに、後続は力が入らなすぎなモデルが昔から多い。
2)ホンダ・ステップワゴン
こちらもオデッセイ同様、5ナンバーサイズのMクラスミニバンとして大ヒットしたものの、最近は元気なし。トヨタ・ノア&ヴォクシー、日産セレナなど最近まったくフルモデルチェンジしていないライバルにも遅れをとるほど。
原因はオデッセイで紹介したような理由のほかに、障子やフローリングを採用するなど、アイディアに走りすぎたのが裏目に出たというのもあるだろう。
3)スバル・レガシィ
日本車初のワゴン専用設計で登場し、大ヒット。ステーションワゴンブームを牽引して1990年代を駆け抜けた感はあるが、最近はグレードも縮小。そもそもいち時代を築いた立役者、ツーリングワゴンは今やなく、ワゴンはアウトバックだけ。
北米市場にシフトして、巨大化したことで人気がなくなってしまったというのが理由だろう。スバル・レヴォーグが代わりにあるから実質はいいのだろうが、寂しいのは確か。
新たなジャンルが登場して元気を失ったモデルも
4)スズキ・ワゴンR
このクルマがなかったら、軽自動車がここまで普及しなかったと言ったら言い過ぎだろうか。「ミニミニバン」的な使い勝手の軽自動車というのは衝撃だった。しかし、今やハイト軽や超ハイト軽が続々と登場して、物足りなさがあるのは否めないところ。ダイハツ・ムーヴも同様に以前ほどは元気なしだ。
5)トヨタ・ヴィッツ
それまではリッターカーと言っていたのが、欧州風なテイストでコンパクトカーというジャンルを切り開いた立役者。トヨタ・ファンカーゴ、トヨタ・プラッツなどと3兄弟だったのだが、最近はあまり元気なし。その後、魅力的なコンパクトが各社から出てきて、元祖ゆえに新鮮みがなくなったのが原因か。新型のウワサも出てきたが、欧州名のヤリスになるという情報もあるだけに、先行きは心配。
6)トヨタ・プリウス
人気がまったくなくなってしまったというわけではないが、新型になって従来よりも不振というのはたびたび話題になる。デザインが変わりすぎたなどの意見あるが、ハイブリッドが増えすぎたのは大きいだろう。ハイブリッドというスペシャルモデル感が薄れたというのはある。
7)セダン全般
RVやミニバンが登場していなかった1980年代までは、家のクルマといえばセダン。2ドア&4ドアハードトップも含めて、モデルもいっぱいあった。それが今では、トヨタ・マークIIの後継であるトヨタ・マークXがなくなる時代になってきた。年配の方は「クルマの基本はセダン」とおっしゃるが、やはり狭いし、荷物もあまり載らないなどデメリットもある。とはいえ、セダン全般、今や新車で存在するだけでもありがたい存在だ。
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