もくじ
ー はじめに 新型Bクラスとは?
ー 新型Bクラスのエクステリア
ー 新型Bクラスのインテリア
ー 新型Bクラスのユーティリティ
ー 新型Bクラスのパワートレイン
ー 新型Bクラスの装備
ー 新型Bクラスの価格/スペック
はじめに 新型Bクラスとは?
(画像・諸元はすべて欧州仕様のもの)2019年6月6日、メルセデス・ベンツ日本はフルモデルチェンジされたメルセデス・ベンツBクラスの予約注文の受け付けを開始した。
Bクラスは、Aクラスとプラットフォームやパワートレインなど主要なパーツを共有する、マルチパーパス・コンパクトモデルだ。
初代は2005年、ジュネーブ・モーターショーで発表された。前年の2004年に発表された2代目Aクラス同様、将来的に燃料電池車などにも対応できるようユニークな二重フロア構造を採用していた。「コンパクトスポーツツアラー」と呼ばれ、全長4.3m足らずのコンパクトなボディながら、リアシートは当時のEクラス並みに広く、日本でも2006年から販売されて人気を集めた。
2代目は2011年のフランクフルト・モーターショーで発表され、日本では翌12年に発売された。弟分であるAクラスは2012年に3代目にフルモデルチェンジされたときに、それまでの背の高いモノスペース風スタイルから一新、車高を低めたスポーツハッチバックへと大きく変わったが、Bクラスは先代同様のトールワゴンスタイルを踏襲した。
そして3代目は2018年のパリ・モーターショーでデビュー。ちなみに4代目Aクラスは、3代目Bクラスに先駆けて同年の2月にアムステルダムで公開されている。
新型Bクラスのエクステリア
新型Bクラスのエクステリアデザインは、「Sensual Purity(官能的純粋)」というメルセデス・ベンツの新しい基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭を採用している。ボディ面(パネル)に必要以上にプレスラインなどを入れないデザイン手法は、最近発表された国内外のニューモデルに共通したテイストとも言える。しばらくは、こうしたプレーンな面で構成されたデザイン手法が世界的に主流になるのかもしれない。
また、上下方向に細いヘッドライトデザイン、低く構えた姿勢のフロントエンド、ボンネットからAピラーとウインドスクリーンへの流れるような繋がりと、ボディのたくましいショルダーなどが、スポーティさを強調。顔つきは新型Aクラスと似ているが、少し厚みがあり、目つきも少し優しくなっている。
リアエンドもワイド&ローな印象を与える、上下方向に細く、横に長い、2分割型リアコンビネーションランプが採用されている。
・全長×全幅×全高=4419×1796×1562mm(欧州仕様参考値:B200d)
ワイド&ローでスポーティなデザインは外観だけではなく、空力性能の改善にも貢献しており、Cd値は0.24(欧州仕様参考値)を達成した。またルーフラインが低くなったことで前面投影面積も縮小され、クラストップレベルの空力性能を実現している。
新型Bクラスのインテリア
インテリアは新型Aクラスの基本的デザインを踏襲し、モダンでアバンギャルドにまとめられている。たとえば、ダッシュボードはインストゥルメントクラスター上方のカウルを廃止した。そして、ワイドスクリーンディスプレイが、そのダッシュボードの上部に置かれることで、より解放感があり、横方向のワイドさを強調するデザインとなっている。
また、新型Bクラスの特徴として、ダッシュボードの中央部と助手席前部の一部が切り取られたように凹んだデザインとなっている点が挙げられる。これにより、助手席前のダッシュパネルのデザインは新型Aクラスとはかなり異なったものになり、シンプルで室内空間の広さを強調する印象を与えている。
新型Aクラス同様、5つの円形エアアウトレットがジェットエンジンのタービンを想わせるスポーティなデザインとなっている。エアアウトレットの奥の部分に色のアクセントを施すことで、アフターバーナーを想起させるのだ。
オプション設定されるアンビエントライトは全64色と、先代モデルの5倍に拡大された。そしてその64色が10種類の色彩の世界にまとめられることで、鮮やかな色の変化を伴うライティングを実現している。
新型Bクラスのユーティリティ
初代からBクラスの最大のセールスポイントとなっている、広い室内空間と優れたユーティリティという特徴は、もちろん新型にも引き継がれている。
新型Bクラスでは、先代モデルでも定評のあった大人4人が快適に過ごすことができる広い室内空間をさらに拡大し、快適性の向上を追求した。前席の室内幅は先代モデルより33mm広い1456mm、フロントのヘッドルームも5mm広い1052mmへと広げられた(数値は欧州仕様の参考値)。
また、リアシートのバックレストは4:2:4の分割可倒式を採用しており、たとえばバックレストの中央だけを倒せば大人4人で乗車しても長尺ものが積載できるなど、さまざまな使い方に柔軟に対応することができる。もっとも、こうした3分割リアシートバックはライバルであるBMWやボルボは既に採用しており、メルセデス・ベンツとしても遅ればせながら…と使い勝手を向上させたようだ。
新型Bクラスのパワートレイン
日本仕様のパワートレインも新型Aクラスと同じ2種を搭載する。1.4ℓの直4ガソリンターボエンジンと、日本仕様のAクラスに最近追加されたばかりの2.0ℓの直4ディーゼルターボエンジンだ。
ガソリン版はルノーと共同開発したM282型エンジンで、軽量化や省スペース性が向上したデルタ形シリンダーヘッドを採用。最高出力は136ps、最大トルクは20.4kg-mを発生する。組み合わされるミッションは、7速DCT。
ディーゼル版は、既にCクラスやEクラスに搭載されて定評のあるOM654型をベースに横置きFFに対応したOM654q型。従来の排出ガス処理システムに加え、アンモニアスリップ触媒(ASC)を備えるSCR触媒を増設し、ヨーロッパで2020年に施行予定のEURO6d規制をクリアしている。最高出力は150ps、最大トルクは32.6kg-mを発生。組み合わされるミッションは、新開発の8速DCTとなる。
新型Bクラスの装備
「Hi、メルセデス!」でおなじみとなった対話型インフォテインメントシステムMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を搭載。人工知能による学習機能で特定のユーザーに適応する個別対応能力を備えているから、クルマが単なる移動手段ではない、より身近なパートナーのような存在になるだろう。
最新の安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」は、Sクラスと同等のものをオプションとして設定している。具体的には、歩行者や車両の飛び出しを検知した場合や先行車両や障害物を回避できない場合の自動緊急ブレーキによる被害軽減機能、車線維持機能、斜め後ろの死角の車両との衝突回避を支援する機能などが備わっている。またBクラスとしては新たにステアリングアシストも採用した。
ウインカーを作動させれば自動で車線を変更する「アクティブレーンチェンジアシスト」や、ドライバーに万が一の状況が発生した場合に自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載している。
新型Bクラスの価格/スペック
新型Bクラスの日本価格(税込み)は、1.4ℓガソリンターボ搭載のB180が384万円、2.0ℓディーゼルターボ搭載のB200dが422万円(消費税10%適用)。ハンドル位置は、いずれも右のみ。
B180:384万円
B200d:422万円(消費税10%適用)
なお、ユーザーへの納車はB180が2019年7月ごろ、B200dが10月ごろを予定している。したがって、B200dは10月1日以降に配車・登録が予定されるため、消費税は10%を適用して表示していることをお断りしておく。
いずれも、3年間はメンテナンス費用が無料の総合保障プログラム「メルセデス・ケア」が走行距離無制限で適用される。
(画像・諸元はすべて欧州仕様のもの)車名メルセデス・ベンツBクラス
グレードB180B200d
価格384万円422万円(消費税10%適用)
エンジン 1332cc直4ターボ 1950cc直4ディーゼルターボ
ステアリング 右
全長 4419mm
全幅 1796mm(ミラーを含む:2020mm)
全高 1562mm
ホイールベース 2729mm
車両重量 1405kg(欧州仕様の乾燥重量) 1535kg(欧州仕様の乾燥重量)
最高出力 136ps/5500rpm 150ps/3400-4400rpm
最大トルク 20.4kg-m/1460-4000rpm 32.6kg-m/1400-3200rpm
燃費(WLTC) – –
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