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「D1ライツ前年度王者の目桑がニューマシンでいきなり優勝!」新生180SXで連覇を狙う

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「D1ライツ前年度王者の目桑がニューマシンでいきなり優勝!」新生180SXで連覇を狙う

SR20改2.2Lで450馬力を発揮する強心臓を搭載!

「昨年以上の内容で連覇を目指します!」目桑選手

「D1ライツ前年度王者の目桑がニューマシンでいきなり優勝!」新生180SXで連覇を狙う

7月23日(木)、滋賀県の奥伊吹モーターパークにて2020年のD1ライツシリーズが開幕した。路面コンディションが刻々と変化する中、誰が上位にくるのか全く読めない状況だったが、ニューマシンを投入した前年度チャンピオンの目桑選手がいきなり単走優勝!

しかも、その走りの精度は追走トーナメントに入ってからも衰えず、次々に対戦相手を倒していき、ナイターとなった決勝戦では、もう一方のブロックを勝ち上がってきた森選手に対して危なげない試合運びで勝利を奪取。単走でも追走でも優勝を決め、パーフェクトウィンを達成したのだ。

目桑宏次郎選手は、神奈川県茅ヶ崎市にて“カーショップリアリティ”というショップを経営する30歳。ドリフト歴は10年で、D1競技にはじめて出たのは2015年のD1地方戦セントラルシリーズ(最高成績は優勝)だ。

2016年にはD1地方戦の他、D1東日本シリーズにもエントリーして最終戦の日光で3位を獲得。2017年からD1Aライセンスに昇格し、2018年からD1ライツシリーズに参戦。昨年は優勝こそなかったものの、シーズンを通して上位進出を果たし、シリーズチャンピオンに輝いた。

昨年までは、腰下を強化した2.0L仕様のPS13シルビアで戦っていた目桑選手だったが、戦力アップを狙って180SXヘとマシンチェンジ。エンジンは「購入した車両に積まれていた」という2.2L仕様をベースに、大容量オイルパンや油圧をアップする加工を施し、耐久性を上げると共に全域でのトルクアップを実現。

また、タービンも以前はGTX3071R相当というMAMBA製だったが、今シーズンに向けてワンサイズ大きいGTX3076R相当のモデルに変更。昨シーズン使っていたシルビアと比べるまでもなくパワーアップしており、推定450psを発揮している。

「エンジンも2.2Lだし、この値段で買えるなら良いかな~と思っていたら買えちゃった」というだけあって、購入時点でそこそこ仕上げられていたというこの180SX。購入後はエアコンを取っ払い、インタークーラーを中置き化。その前方にオイルクーラーを配置している。

昨年のシルビアとは大きく変わり、全体に渡ってバランス良く強化していったというボディ。メーカー不明のS14用ロールケージにバーを追加し、Bピラーはボディに接続して剛性アップ。開口部にはスポット増しも行われている。

シートはブリッドのジーグIIIで、シルバーストンレーシングの6点式レーシングハーネスを組み合わせ、ハンドルはMOMOドリフティングの350φとなる。なお、クラッチはニスモのカッパーミックスで、ミッションはZ33純正6速を移植している。

今シーズンからスタンスのサポートを受け、車高調もスタンス製に変更。スプリングレートは「SR搭載車としては硬いように思えるけど、雨でも接地感は十分あるしよく曲がりますよ」と、フロント12kg/mmのリヤ6kg/mmをチョイスした。

アーム類は元々この180SXに装着されていたものを使い、ナックルはシルビア時代から愛用しているT.C.L.S製をインストール。タイヤは、サイズこそフロント235/40-17のリヤ265/35-18と変わらないものの、ヴァリノタイヤのペルギア08Rになった。

目桑選手的にはまだまだ納得のいく内容ではなかったそうだが、追走に入ってからも難しい路面をものともしない危なげない試合運びで次々と対戦相手を撃破。決勝でも絶好調の森選手に対して、きっちりと後追いで距離を詰めて完勝! 昨年は達成できなかった優勝の二文字を手に入れたのだ。

「シリーズは去年以上の内容にしたい」と語る目桑選手。元々、車両スペックのハンデをテクニックで補ってきたような選手なだけに、ニューマシンを手に入れた目桑選手が今シーズンの中心となるのは間違いない。

TEXT&PHOTO:Daisuke YAMAMOTO

【関連サイト】

D1公式ウェブサイト

https://d1gp.co.jp

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みんなのコメント

1件
  • 車高を落とした180SXはフォルムがカッコいい。
    低いボンネットがなくなった現在の車より
    美しいデザインだと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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