現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 稀代の名車「ランエボX」を中古で狙うならこの買い方!!

ここから本文です

稀代の名車「ランエボX」を中古で狙うならこの買い方!!

掲載 11
稀代の名車「ランエボX」を中古で狙うならこの買い方!!

 CVT車のみとはいえ、かつてWRCを沸かせたインプレッサWRXのDNAを受け継いだスバルWRXは新型が登場した。しかし、スバルとともにWRCを盛り上げて4年連続のドライバーズタイトルを獲得した三菱ランサーエボリューションが2016年に生産終了となって5年が経過した。

 ランサーエボリューションで培った4WD技術は新登場したばかりのアウトランダーPHEVに受け継がれているとはいえ、WRXの存在があるだけに車種ラインアップから消えたままというのは寂しいものだ。

あの日に帰りたい…最安でも1000万円超 高騰するR34スカイラインGT-Rの魅力となんとか買う方法

 そこで、稀代の名車の1台として取り上げられることの多いランサーエボリューションの最終モデル、ランサーエボリューションXの最新中古車事情を紹介する。

文/萩原文博、写真/三菱自動車

[gallink]

2007年の販売開始以降、改良が加えられて年々進化したランエボX

ランサーエボリューションXの走行シーン

 海外ではスバルインプレッサWRXとともにカルトカーと呼ばれたランサーエボリューション。その最終モデルとなる、三菱ランサーエボリューションX(テン)2007年10月に登場した。

 ランサーエボリューションXは一新したプラットフォームを採用し、ボディ剛性をさらに向上。その結果、優れた操縦安定性や衝突安全性と同時に乗り心地の向上、振動・騒音の低減を実現している。

 外観デザインは、安定感のあるロー&ワイドボディに、逆スラントノーズからルーフ、テールエンドへと流れるように続く空力性能を向上させるエアロパーツを組み合わせ、スタイリッシュかつ迫力のあるスタイリングを表現。

 インテリアは、ドライビングへの集中力を高めるべく機能性・操作性を重視するとともに、新世代のスポーツセダンに相応しい快適性・質感の実現。フロンシートには従来から定評のあるレカロ社製フルバケットシートを採用。

 メーターパネルには、視認性の高いハイコントラストメーターを採用。また、燃料残量やオドメーター等のほか、Twin Clutch SSTのモード表示や、S-AWC作動状況など様々な車両情報を表示できるマルチインフォメーションディスプレイを採用している。

 搭載されている2L直4気筒ターボエンジンは、最高出力280ps、最大トルク422Nmを発生。組み合わされるトランスミッションは5速MTと新開発の6速ツインクラッチミッションSSTの2種類。駆動方式は4WDをベースとした、三菱自動車独自の車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を標準装備している。

 ランサーエボリューションXは2008年10月に改良を行い、外観ではエクステンション部をブラック塗装としたリアコンビランプを採用することで、リアビューを引き締めている。

 インテリアでは、インストルメントパネルのオーナメントパネル上部にシルバーのピンモールを追加したほか、エアコンパネル外周部にメッキリングを追加して、質感を向上。

 搭載する2Lターボエンジンは高回転域の出力を向上させ、最高出力を300psに向上した。また、レカロ社製レザーシート、ビルシュタイン社製ショックアブソーバー、BBS 社製アルミホイール、HDD ナビゲーションなどを標準装備した新グレードのGSRプレミアムを追加している。

 2009年に行った改良では、サイドスカートの大型化や、樹脂製のエンジンヘッドカバーの採用で約1.5 kgの軽量化を実施。また、インテリアでは、メーター部に車両の情報を表示するマルチインフォメーションディスプレイのカラー化などを行った。

 そして2010年も改良を行い、エンジン制御、触媒の仕様を見直し燃費性能向上。さらに6速ツインクラッチミッションの制御を見直し、変速レスポンスの向上や減速時のスキップシフトを可能にしたことで、よりドライバーのフィーリングにあった変速が可能となっている。

 2011年の改良では、走行中にアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んだ場合、ブレーキを優先するブレーキオーバーライド制御を全車に採用。そして2012年の改良では、ボディカラーの見直しや駐車場などの後退時にリアビューカメラから後方の映像を確認できるディスプレイオーディオを設定している。

 そして2015年4月にランサーエボリューションXの特別仕様車「ファイナルエディション」を限定1000台で販売。このモデルは、ランサーエボリューションX GSR 5速MT車のみとなる。

 外観はフロントグリルモールをダーククロームメッキに塗装し、バンパーセンターとボンネットフードエアアウトレットを光沢のあるグロスブラック塗装を施している。さらに、BBS社製18インチ鍛造軽量アルミホイールをダーク調塗装とするなど全体でコーディネートを図り、精悍さを強調。

 インテリアは、室内天井と各ピラーを内装基調色のブラックに統一してスポーティ感を演出。アクセントとしてレカロ社製レザーコンビネーションシート、ステアリングホイール、シフトノブ、パーキングレバー、フロアコンソールリッドにレッドステッチを施している。

 搭載する2L直列4気筒ターボエンジンは、新たにナトリウム封入エキゾーストバルブを採用し、最高出力を向上させ、中高速域で伸びのある出力特性が特徴。

 従来モデルでは、メーカーオプション設定となるハイパフォーマンスパッケージ(ビルシュタイン社製前後単筒式ショックアブソーバー、アイバッハ社製前後コイルスプリング、ブレンボ社製2ピースタイプフロント大径ベンチレーテッドディスクブレーキ、ハイパフォーマンスタイヤ)を標準装備とし、高性能化したエンジンに対応させているのが特長だ。

 ランサーエボリューションXファイナルバージョンの車両本体価格429万8400円は、今考えるとバーゲンプライスだった。

ランエボXの中古車相場は徐々に値上がり幅が大きくなっている

ランサーエボリューションXのフロントマスク

 現在、ランサーエボリューションXの中古車の流通台数は約136台、平均価格は約328.4万円となっている。3カ月前の2021年9月時点では、流通台数は約135台、平均価格は295.4万円だったので、流通台数は横這いだが、平均価格は3カ月で約33万円値上がりしている。

 中古車の価格帯は3カ月前が約110万~約808万円に対して、現在は約120万~約808万円と価格帯自体は大きく変わっていない。中古車のトランスミッションを見てみると、5速MTが51台に対して、SSTは85台とツインクラッチのSSTの方が多い。

 価格では、SSTの約120万~約530万円に対して、5速MTは約217万~約808万円とスポーツモデルらしく、断然5速MT車のほうが高い。しかも5速MT車の200万円台のクルマはわずか8台で、2022年には5速MT車は諸費用込み300万円が目安となりそうだ。

 ランサーエボリューションXの中古車のグレード構成は約66台と半数がGSR。次いで多いのが約24台のGSRハイパフォーマンスパッケージ、約16台のファイナルエディションが続く。そして、約10台でGSRスタイリッシュエクステリアとGSRプレミアムが並んでいる。

 ランサーエボリューションXの中古車で特徴的なのが、神奈川県にあるディーラー系販売店が7台も在庫していること。そのうち6台が5速MT車で1台がSSTとなっている。

 価格は約443万円からと新車価格を超えているが、履歴のしっかりとしたランサーエボリューションXが手に入るということは非常に安心感がある。808万円の中古車は走行距離9000kmというバリモノだ。

 高性能なスポーツモデルのランサーエボリューションXだけに、信頼のおける販売店で購入してもらいたい。

[gallink]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
AUTOSPORT web
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
乗りものニュース
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
くるまのニュース
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
motorsport.com 日本版
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
レスポンス
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
Auto Messe Web
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
motorsport.com 日本版
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
AutoBild Japan
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
AUTOCAR JAPAN
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
くるくら
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
くるまのニュース
【ヤマハ】Netflix の新作SFアニメ「Tokyo Override」にヤマハがデザインしたバイク「Y/AI(ワイエーアイ)」が登場!
【ヤマハ】Netflix の新作SFアニメ「Tokyo Override」にヤマハがデザインしたバイク「Y/AI(ワイエーアイ)」が登場!
バイクブロス
キャンプ・災害に備える手のひらサイズの携帯浄水器「Greeshow GS-288」のセール実施中!
キャンプ・災害に備える手のひらサイズの携帯浄水器「Greeshow GS-288」のセール実施中!
バイクブロス
クシタニが2024-25FWガーメントを発売! 暖かさと運動性の高さを両立した防寒パンツ・ブーツ・グローブをラインナップ
クシタニが2024-25FWガーメントを発売! 暖かさと運動性の高さを両立した防寒パンツ・ブーツ・グローブをラインナップ
バイクのニュース
ミツオカ新型「M55」世界初公開に反響多数! MTのみ設定&“旧車”デザインに「良すぎる」の声! 青内装の「ゼロエディション」が話題に
ミツオカ新型「M55」世界初公開に反響多数! MTのみ設定&“旧車”デザインに「良すぎる」の声! 青内装の「ゼロエディション」が話題に
くるまのニュース
ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ベストカーWeb
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
Auto Messe Web

みんなのコメント

11件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

324.5540.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

113.8848.0万円

中古車を検索
ランサーエボリューションの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

324.5540.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

113.8848.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村