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【ラインナップ完全EV化】ジャガーCEO、ブランドの高級化について語る ユニークな立ち位置目指す

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【ラインナップ完全EV化】ジャガーCEO、ブランドの高級化について語る ユニークな立ち位置目指す

目指すはレンジローバー

text:Mark Tisshaw(マーク・ティショー)

【画像】再生を目指すスポーツブランド【ジャガーの人気モデル3選】 全127枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

英国のスポーツカーブランドであるジャガーは、将来のラインナップのEV化が決定しており、2025年以降に各モデルを支えるアーキテクチャーを調達または開発する作業が進められている。

昨年9月にジャガー・ランドローバーに入社して以来、初めてAUTOCARのインタビューに応じたCEOのティエリー・ボロレは、JLRの事業計画「Reimagine」の一環として、よりラグジュアリーなジャガーの「ファミリー」を作り、市場で誰もいない場所に配置すると述べた。

ボロレは、レンジローバーのポジショニングこそジャガーが置かれるべき領域であり、ポルシェやベントレー、さらにはアストン マーティンのようなライバルを狙うことはないだろうと述べた。

「レンジローバーを見てください。価格と利益レベルでは満足していますが、まだ上限に達していません。価格は並外れており、数量も確保しています」

レンジローバーは「ポジショニングがユニークだ」とボロレは語り、今でも数多く販売されていると付け加えた。

ボロレによると、ジャガーの計画は「重複のない個性的なクルマ」を作ることだという。それは、「スタイルやデザインでは一切コピーせず、技術や洗練性ではトップレベルでありながら、過去を振り返ることがない真にモダンな高級車」だ。

「これは、レンジローバーにも通じるものがある」とし、復活したジャガーブランドに「台数は求めていない」ものの、販売台数を拡大する余地があると考えていると述べた。

レンジローバーは、ジャガーが追求すべきビジネスモデルとなっているが、作られるクルマはSUVやクロスオーバーではなく、直接のライバルがいない、ユニークな形状のクルマだ。

ジャガーのオリジナリティを最優先

ボロレによると、JLRのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるジェリー・マクガバンは、新たなデザインチーム内でデザインコンテストを開催し、ジャガーのインスピレーションを生み出そうとしたという。

デザインチームは3つに分かれ、通常は18か月かかるデザインやモデルをわずか3か月で制作した。ボロレは、これによって「信じられないほどの創造性」が生まれ、ジャガーのデザインの方向性とモデルファミリーが決定したと述べている。

「ジャガーに求めるものを得るためには、プロポーションが重要です。プラットフォームは、わたし達が決めたプロポーションの結果です。完全にオーダーメイドなのです」

そのため、ジャガーは現在、製品計画をサポートするEV用アーキテクチャーを探しているが、独自に開発するか、サードパーティから調達するかはまだ決めていない。

SUVのIペイスを除くすべてのジャガーモデルは、今後もアップデートされるが、モデルライフが尽きてもフルモデルチェンジされることはない。そして、ジャガーのキャッスル・ブロムウィッチ工場は、英国ミッドランズ地方に点在するさまざまなJLR拠点を統合するために再利用される。

ジャガーがなぜこのような劇的な改革を必要としているかについて、ボロレは「ダメージを受けている」と述べている。

「2021年ほどクルマが良くなったことはありませんが、ブランドのポジティブな部分は競合他社と比べて評価されていません」

「今日、お客様の声を聞くと、ジャガーを見て、気に入って、試乗して、それでもアウディやBMWを買いに行ってしまう。それが問題なのです。わたし達は、ジャガーのポジショニングをもっともっと高くし、より独創的なものにしなければなりません」

EVとなるXJの後継モデルを公開直前に中止したことについては、「プロセスの中で最も厳しい決断だった」としながらも、ジャガーの未来に共通するのは完全EVであることだけだと述べている。

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