トヨタ86とスバルBRZの将来を保証
トヨタ86とスバルBRZの将来が保証された。トヨタとスバルが「新たな業務資本提携に合意」したと発表したのだ。
トヨタとスバルが共同開発した後輪駆動スポーツカーは、次世代モデル存続の可能性が疑問視されていた。スポーツカーの開発には多額のコストが必要だが、それほど多くの販売は見込めない。また、トヨタはBMW Z4と共同開発のGRスープラを発売したばかりであり、トヨタにとってブランドイメージを高めるためのスポーツカーが、2台も必要なのかという疑問もあった。しかしながら、9月27日に両社から発表された提携合意のニュースには、トヨタ86とスバルBRZの次世代モデルを共同開発するという項目が含まれている。
トヨタとスバルが最初に業務提携について合意したのは2005年。以来、スポーツカーの共同開発のほかにも、スバルによるトヨタ車両受託生産や、トヨタからスバルへの車両供給など、様々な協業が行われてきた。
今年6月には、スバルの四輪駆動技術とトヨタの電動化技術を活用し、(フォルクスワーゲンのMEBのような)電気自動専用プラットフォームと、SUV型電気自動車の開発に取り組むことで合意したと、両社から発表があったばかりだ。
トヨタが所有するスバル株の比率引き上げも
今回発表された提携には、トヨタがスバルの株式を議決権比率20%に達するまで取得し、それに要した金額と同額のトヨタの株式をスバルが取得するという資本提携も含まれる。これは両社の「関係をより深いものに発展させ、結び付きを強化する」ためと説明されている。
今後の業務提携の内容については、トヨタ86/スバルBRZ次期モデル共同開発のほか、トヨタがスバルに供給するハイブリッド・システムの採用拡大(現在も北米で販売されているスバルXV/クロストレックにトヨタのプラグインハイブリッド技術が使われている)、そして自動運転に関する技術提携や、コネクテッド領域における協調が挙げられている。
さらにトヨタとスバルは、この提携によって「両社の強みを持ち寄り、最高に気持ちの良いAWDモデルを共同で開発」すると発表。「これまでのトヨタ、スバルを超える、もっといいクルマづくりを追求する」と付け加えた。
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