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2026年F1タイヤテストがスタート。アストンの改造マシンでドルゴヴィッチがバルセロナを走行

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2026年F1タイヤテストがスタート。アストンの改造マシンでドルゴヴィッチがバルセロナを走行

 F1タイヤサプライヤーのピレリは、9月17日と18日、スペインのバルセロナ・カタロニア・サーキットで、2026年シーズンから使用するタイヤの初テストを実施した。新仕様のタイヤの最初のプロトタイプがコース上でテストされたのはこれが初めて。今回、テストにはアストンマーティンが協力し、リザーブドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチが周回を重ねた。

 新世代のF1マシンが導入される2026年、ホイールの直径は現在と同じ18インチだが、タイヤの幅と直径がわずかに縮小される。F1マシンの変更により、タイヤにかかる負荷が変わるため、ピレリは事前に2026年の状況をできるだけ正確に再現してコース上でのテストを行うことを目指しており、テストに参加するチームはそのために改造を施したマシンを提供する。

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 新仕様のタイヤの挙動について多くの情報を得ることをメリットと考え、ほとんどのチームが開発テストへの参加を希望。公平性を考慮し、テストを行う順番がくじ引きで決定された。第1回テストにはアストンマーティンが選ばれ、2023年型マシンを改造し、提供した。

 当初の計画では、2026年仕様のF1マシンがタイヤにかける負荷をできるだけ正確にシミュレートすることを念頭において、チームがシャシーを改造する予定となっていたが、初期段階ではそれほど大きな変更は求められず、将来のサスペンションを考慮したものとなった。

 ドルゴヴィッチは初日は670km、2日目は722kmを走行、2日間で走った距離は合計1392kmとなった。

 ピレリはラップタイムを公表していない。今回のテストでは、スペインGPより低いダウンフォース仕様のマシンが使用され、グランプリの時よりはるかに遅いタイムになったものと推測される。

 テスト終了後、ピレリのモータースポーツ担当ディレクター、マリオ・イゾラは次のようにコメントした。

「この新製品の開発を続ける上で役立つ多くの情報を収集でき、前向きなデビューとなった」

「この非常に初期の段階では、負荷のシミュレーションと実際のトラックでの再現の相関関係を理解することが重要だ。そのためにはチームの協力が不可欠であり、このテストの実施を可能にするために改造したマシンを提供してくれたアストンマーティンに感謝したい」

「これから当社のエンジニアはデータを分析する。それと並行して、マクラーレンF1チームと協力して10月8日と9日にムジェロサーキットで行われる次のテストセッションに向けて、製品の開発を継続していく」

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