■「モデル3」発表!上級モデル「モデルS」を振り返る
テスラは、新型「モデル3」を2018年11月8日に日本で発表をしました。同社の「モデルS」と同じセダンタイプですが、手の届きやすい電気自動車として展開していくモデルです。
テスラは、「モデル3」を最新モデルではあるがもっとも高性能なモデルではないと説明しています。フラッグシップモデルはあくまでも、「モデルS」となり、定期的に行われるアップデートによって、ソフトウェアを更新することにより常に最新鋭のモデルになります。
今回は、「モデル3」日本登場のタイミングで、改めてプレミアムセダン「モデルS」の魅力を体感します。
テスラ「モデルS」は、路上で最も安全なクルマとなるようゼロからデザインされたモデルです。電動パワートレインにより、わずか2.7秒で時速100キロまで加速。また、高速道路の運転を「オートパイロット運転支援システム」によって安全にサポートする機能も搭載されています。
心臓部となるパワートレインは、フロントとリアに配置されるデュアルモーターで、ホイールにかかるトルクを独立的に電子制御し、高いレベルのトラクションコントロール性能を実現。
試乗車は、「P100D」という最上級グレード。全長4979mm×全幅1950mmで重量は2tを超える大型セダンで、メルセデス・ベンツ「Eクラス」やBMW「5シリーズ」よりもやや大きいサイズ感です。
しかし、いざ乗り込んで街中を走ってみると車重やサイズを忘れるほどの軽快さがあり、取り回しもそこまで不便な印象は受けません。
クルマの始動方法もテスラならではで、ドアを解錠して、室内に滑り込むとすでにON状態となり、シフトレバーを「D」に入れれば、すぐにモーターの加速で世界が変わります。
走行モードは、「コンフォート/スポーツ/インセイン」の3つから選択可能です。それぞれ出力制限やサスペンションの硬さが変更でき、「コンフォート」では滑らかな加速感が味わえ、「インセイン」ではアクセルを踏み込むと異次元の加速を体感できます。
車内環境は、インパネ中央に設置された17インチのタッチスクリーンを操作することにより、マップ、オーディオ、カメラ、カレンダー、パノラミックルーフの開閉などほとんどの機能をコントロールできます。シート自体も程よい硬さがあるとともに身体を包み込む形状のため、長時間運転しても疲れを感じさせません。
また、このモデルは、ヘパフィルターを利用した『生物兵器防衛モード』を搭載。大気汚染や花粉、バクテリアなどの侵入を抑止し、清潔な空気を車内に送り込みます。
何かと話題の多いテスラですが、「モデルS」の完成度は非常に高いと言えます。価格が高く、充電設備に不安の残る日本では、なかなか普及しない電気自動車ですが、今回の「モデル3」の登場で価格面のハードルが低くなり、普及のきっかけになるかもしれません。
【了】
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