現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マイチェンしたホンダ ステップワゴンは新CVT&アイドルストップ採用でクラストップの燃費性能に【10年ひと昔の新車】

ここから本文です

マイチェンしたホンダ ステップワゴンは新CVT&アイドルストップ採用でクラストップの燃費性能に【10年ひと昔の新車】

掲載 8
マイチェンしたホンダ ステップワゴンは新CVT&アイドルストップ採用でクラストップの燃費性能に【10年ひと昔の新車】

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ホンダ ステップワゴンだ。

ホンダ ステップワゴン(2012年:4代目マイナーチェンジ)
ファミリーに絶大な人気を誇るステップワゴンが、登場から2年半を経過してマイナーチェンジを行った。多岐にわたる改良の中で、最大のポイントは新開発CVTとアイドリングストップ機能の採用だ。加えて空力の向上等も効いて、クラストップの低燃費を実現した。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

新開発CVTはドライバビリティにも貢献している。もともとステップワゴンのCVTはエンジン回転上昇の先行感が小さく、好感を持っていた。今回さらにダイレクト感が向上し、ワイドレシオ化により瞬発力が増すなど、全体的にフィーリングが洗練されていた。欲をいうと、アクセルをガバッと開けたときのハンチングがもう少し抑えられれば文句なしだ。マニュアルシフト時の素早い変速も好印象だ。せっかく操作性の良いパドルが備わっているのだから、多少ショックがあっても、このぐらい早いほうが気持ち良い。

アイドリングストップの動作もいたってスムーズで、静かに止まり、短時間で滑らかに再始動する。他社に見られるような完全停車前にエンジンを止めたり、特殊なエンジン始動法を使っていないオーソドックスなタイプで、驚くほど頻繁に止まるわけではないが、期待どおり違和感なくエンジンストップしてくれる。再始動直後の飛び出し感が抑えられているところも良い。

ECONモードを選ぶと、より長い時間エンジンが止まる。燃費のため中間加速が抑えられるため、高速での合流や再加速ではやや物足りなさを感じなくもない。だが発進時の出足は良好で、市街地走行ではあまり気になることもない。

このクラスのミニバンでは、走りの良さはベスト
また、フットワークの良さも改めて感じた。コーナリング時の姿勢がセレナやノア/ヴォクシーといったライバルと大きく異なる。腰高な印象が小さく、ロール感も自然。見た目の形は似ているが、重心高がだいぶ違うのだろう。加えて高速巡航時のフラット感も高い。また、足まわりに関する変更は今回とくに伝えられていないが、以前はもっと突っ張ったように感じていたところ、心なしかしなやかになったように感じられた。

今回のマイナーチェンジでは、内外装にも比較的大がかりな変更が加えられた。エクステリアではフロントグリルやバンパーのデザインが変更され。LEDリアコンビランプなども採用された。試乗車のスパーダ Z クールスピリットではフロントのメッキ面積が増えて押し出し感が増し、さらにダーククロームメッキを施した外観や専用シートなどが与えられており、人気グレードになりそうだ。

ステップワゴンの訴求点である、ワンステップで乗り降りできる低床フロアや、クラス最大の室内空間、クラス唯一の3列目床下格納シートトいった特徴は、もちろん踏襲している。そして今回、2列目キャプテンシートがオプション設定されたことも要注目だ。ベンチシートとキャプテンシートでは室内の雰囲気は大違い。これを待っていた人も少なくないことだろう。

このクラスのミニバンの争いは熾烈で、新しいモデルが出るといろいろ改良されて本当に目移りしてしまう。だが少なくとも現段階(編集部註:2012年夏)では、このステップワゴンがベストといえそうだ。

ホンダ ステップワゴンスパーダ Zクールスピリット 主要諸元


●全長×全幅×全高:4690×1695×1815mm
●ホイールベース:2855mm
●車両重量:1660kg
●エンジン:直4 SOHC
●総排気量:1997cc
●最高出力:110kW(150ps)/6200rpm
●最大トルク:193Nm(19.7kgm)/4200rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・60L
●JC08モード燃費:13.8km/L
●タイヤサイズ:205/55R17
●当時の車両価格(税込):279万6000円

[ アルバム : ホンダ ステップワゴン はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
AUTOSPORT web
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
AUTOSPORT web
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
ベストカーWeb
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
AUTOSPORT web
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
AUTOCAR JAPAN
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
AUTOSPORT web
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
AUTOSPORT web
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
AUTOSPORT web
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
AUTOSPORT web
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
AUTOSPORT web
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
AUTOCAR JAPAN
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
Auto Messe Web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
AUTOCAR JAPAN
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
レスポンス
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

8件
  • bur********
    ステップワゴンはこのマイナー後の形がいちばん好き!
    全方位、デザインに隙がないと個人的に思ってる!
  • toshi1048
    このRKに乗ってました。
    今見ても古さを感じさせないスタイリングが好きです、このモデルから三列目が床下格納になり積載量も文句ない。程度の良い中古があればまた乗りたいですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

316.9357.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.8534.9万円

中古車を検索
ステップワゴンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

316.9357.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.8534.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村