■スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い!
スバルは、水平対向エンジンやシンメトリカルAWDといった個性的な技術を持ち、主にSUVなど悪路走破性に優れたモデルを多く取り揃えるメーカーです。
しかしそんなスバルも、コンパクトなサイズに3列シートを搭載した「コンパクトミニバン」を近年までラインナップしていました。
【画像】カッコいい! これがスバルの斬新「小さなミニバン」です!(11枚)
そのモデルとは、スバルが2001年に発売した「トラヴィック」。
全長4315mm×全幅1740mm×全高1630mmという、取り扱いやすい小柄なボディに3列シートを配置し、7人の乗車定員を実現したユニークなミニバンです。
エクステリアには、端正かつ鋭い印象のフロントフェイスを採用。低いボンネット先端からルーフ後端までボディラインを繋げたワンモーション風のスタイリングによって、スポーティな印象を帯びていました。
インテリアは3列シートのクルマとして標準的な広さを確保しつつ、3列目シートを2列目シート下に格納することでフラットなラゲッジスペースを展開できるという、利便性に優れたシートアレンジも可能でした。
搭載するパワートレインには、最高出力147馬力・最大トルク203Nmを発揮する2.2リッター直列4気筒DOHCエンジンと、最高出力125馬力・最大トルク169Nmの1.8リッター直列4気筒DOHCエンジンの2種類を用意。
組み合わせるトランスミッションは全グレードとも4速ATで、駆動方式はFF(前輪駆動)のみ。
安全装備としては、ABS(アンチロック・ブレーキシステム)やEBD(電子制御制動力配分システム)などの機能を装備。
ボディカラーは全9色から選択可能で、新車の車両価格は198万円から268万円で販売されていました。
※ ※ ※
トラヴィックのデザインやスペックを見て、スバル色が薄いと感じた人もいるでしょうが、それは正解。
同車は、当時スバルと提携していたGM(ゼネラルモーターズ)の傘下の「オペル」という自動車メーカーが開発し、GMのタイ工場で生産されるモデルで、いわゆるOEM供給というものです。
そしてスバルからはトラヴィックの名で国内販売される一方で、オペルブランドからも「ザフィーラ」という車名で展開されていました。
当時のGMの戦略として、ザフィーラを安い価格でアジアを中心に展開するという計画があり、その戦略の中心企業として、1999年にGMと資本提携した富士重工業(現在のスバル)に目をつけたのです。
スバルとしても、ミニバンがファミリーカーの主流になっている時代にミニバンのラインナップが存在しない状態だったため、比較的少ない費用でミニバンをラインナップに加えられるこの計画は魅力的でした。
そしてトラヴィックは、乗車人数や荷物積載量に関わらず優れた乗り心地と高い操縦安定性、直進安定性を実現し、実際に運転したユーザーから高い評価を獲得します。
しかし、オペル製ゆえの信頼性の低さやリセールバリューの低さなどが仇となり、徐々に販売は不振。
結果的に発売からわずか約4年後の2005年に、トラヴィックは販売終了となってしまったのです。
その後もスバルは、「エクシーガ」という独自開発のミニバンを発売したこともありましたが、それも2018年で販売終了しており、現在もミニバン市場からは完全に撤退した状態となっています。
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みんなのコメント
>結果的に発売からわずか約4年後の2005年に、トラヴィックは販売終了となってしまったのです。
近年の意味知ってるか?
オペルが挿入された当初は
マイナーなートラブルは確かありましたが
そのイメージをずっと引きずっていりる
ユーザーが多いだけで実際は
VWの方がお金がかかけるケースが多かったです。
エントリーモデルのヴィータ等は国内向けに
パワーは落としましたがレギュラーガソリン仕様に
したり当時のライバルのポロはレギュラーと
言ってましたが対策はされず現場ではハイオクを
推奨していました。
当時、欧州でも顧客の満足度はVWより高いけど
国内ではブランドイメージで負けていましたね。
ザフィーラ/トラヴィクはシートアレンジが
国産に比べると微妙でしたが3列目シートは
薄いけど国産と違い剛性感は凄かったですね。