現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スバルが新型「レイバック」世界初公開! ブランド初の「都会派SUV」なぜ投入? 新境地開拓に期待、イメージ刷新狙う

ここから本文です

スバルが新型「レイバック」世界初公開! ブランド初の「都会派SUV」なぜ投入? 新境地開拓に期待、イメージ刷新狙う

掲載 19
スバルが新型「レイバック」世界初公開! ブランド初の「都会派SUV」なぜ投入? 新境地開拓に期待、イメージ刷新狙う

■新型「レヴォーグ レイバック」とは?

 スバルは2023年9月7日、新型「レヴォーグ レイバック(以下、新型レイバック)」の先行予約を開始しました。
 
 新型レイバックは、ステーションワゴンの「レヴォーグ」から派生したSUVで、「レガシィ アウトバック(以下)、アウトバック」「フォレスター」「クロストレック」に加え、日本市場向けのモデルとしてスバルSUVのラインナップに新たに追加されます。

【画像】これが新型「レヴォーグ レイバック」です! カッコ良すぎる! 画像を見る(35枚)

 新型レイバックのボディサイズは全長4770mm×全幅1820mm×全高1570mmと、全長4755mm×全幅1795mm×全高1500mmのレヴォーグよりも若干大きいサイズではあるものの、日本の道路環境での扱いやすさも考えられており、同じく日本のために開発されたレヴォーグ譲りの取り回しの良さを実現しているといいます。

 スバルのSUVにはワゴンやハッチバックから派生したモデルが存在し、「レガシィ ツーリングワゴン」からアウトバック、「インプレッサ」からクロストレック(従来のXV)が誕生しており、今回加わった新型レイバックも同じような成り立ちとなっています。

 また、前出のフォレスターも含めて、スバルは豊富なSUVラインナップを展開しているのに、なぜ新たなSUVが追加されたのでしょうか。

 新型レイバックの開発責任者である株式会社SUBARU 商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャー 小林正明氏は、レヴォーグをSUV化した理由について次のようにいいます。

「近年、SUVのシェアが広がってきており、スバルでもアウトバック、フォレスター、クロストレックはアウトドアのイメージで定着しています。その一方、アウトドアではなく、都会的なイメージでSUVを購入する人が多いことがわかりました。

 アウトドアで定着した3車種はブランド戦略として成功と考えており、それらのイメージを崩すのではなく、レヴォーグをベースに『都会派SUV』という新しいマーケットにチャレンジしたのが新型レイバック誕生の理由です」

 外観デザインは、ヘキサゴングリルには太いメッキガーニッシュが追加されたほか、グリル内部はワイルドなパターンを採用。ボディ下部やフェンダーアーチに黒い樹脂パーツ(クラッディング)を装着することで、SUVらしいスタイリングに仕立てられました。また、専用デザインのフォグランプも装着されます。

 なお、グレードは「リミテッド EX」のワングレードとなり、ボディカラーは新規カラーの「アステロイドグレー・パール」を含む7色が用意されます。

 タイヤはオールシーズンタイヤを標準装備し、18インチアルミホイールが備わります。

※ ※ ※

 新型レイバックは最低地上高200mmを確保。レヴォーグ(140mm-145mm)よりも地上高を上げたことで、悪路での走破性も考慮されました。

 一方、新型SUVとして投入されるものの、スバルSUVならではともいえる「X-MODE」は備わりません。

 X-MODEとは、オフロードや雪道などにおいて悪路走破性を高める機構ですが、この点については、「X-MODEを搭載するとアウトドアのイメージにぐっと近づいてしまいます。新型レイバックはアウトドアに限らず、さまざまなシーンで使って頂きたいという想いから、採用を見送りました」と説明します(開発責任者 小林氏)。

■ワゴンベースならではの良さとは

 内装の基本デザインはレヴォーグと共通ですが、新型レイバックは乗る人すべてがリラックスできる上質な空間を目指しており、ブラックとアッシュカラーを組み合わせたインテリアにカッパーのステッチを施し、明るく華やかなインテリアを演出しました。

 また、センターの11.6インチ大型ディスプレイや12.3インチのフル液晶デジタルメーターなどにより、先進的なコクピットを実現しています。

 搭載されるエンジンは、最高出力177馬力・最大トルク300Nmを発揮する1.8リッター直噴ターボ“DIT”、トランスミッションはリニアトロニック(CVT)、駆動方式はAWD(全輪駆動)とレヴォーグと同じパワートレインを採用し、ワゴン車ベースならではの走りの良さを受け継ぎました。

 新型レイバックは安全装備も充実しており、新世代「アイサイト」を搭載。広範囲を見渡すステレオカメラと、低速時に二輪車や歩行者を認識できる超広角の単眼カメラを合わせた“3眼”とすることで、いち早く危険を感知し、安全運転をサポートします。

 さらに、高速道路で使用可能な高度な運転支援システムとして「アイサイトX」を標準装備。車線変更のアシストやカーブ前・料金所前での減速アシスト、渋滞時(約50km/h以下)のハンズオフ走行といった機能により、ロングドライブの運転負担を大きく軽減させます。

 また、「デジタルマルチビューモニター」を搭載。クルマの前後左右に備えた4つのカメラにより、車両を真上や斜め上から見たような映像を表示することで、車両周囲の状況を確認することが可能なほか、低速時にクルマの前方が表示される新機能を採用し、見通しの悪い交差点や狭い駐車場などでの安全確認を支援する機能も備わりました。

 ワゴンベースならではの広い荷室を確保する点も特徴です。段差のないフラットな床面や開口部を広く採ることで荷物の積み下ろしも楽におこなえます。

 定員乗車時でもゴルフバッグは4個積載できる収納力を備えながら、4:2:4分割のリアシートを前方に倒して荷室とつなげることでさまざまなシートアレンジが可能となり、長い荷物なども積載可能です。

 そのほか、車内で迫力のあるサウンドを楽しめる「ハーマンカードンサウンドシステム」、コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」が標準で装備されます。

※ ※ ※

 新型レイバックは主力モデルへと成長していくことが期待されており、月間販売目標台数は1300台に設定。レヴォーグの1000台に対し、より多くの販売を見込んでいるとのことです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
AUTOCAR JAPAN
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
Auto Messe Web
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
AUTOCAR JAPAN
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
AUTOCAR JAPAN
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
乗りものニュース
90年前の“博物館級”のオートバイがオークションに登場 “2輪界のロールス・ロイス” 1936年製ブラフ・シューペリアがカッコ良すぎる
90年前の“博物館級”のオートバイがオークションに登場 “2輪界のロールス・ロイス” 1936年製ブラフ・シューペリアがカッコ良すぎる
VAGUE
HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
motorsport.com 日本版
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
くるまのニュース
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
VAGUE
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
WEB CARTOP
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
motorsport.com 日本版
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
乗りものニュース
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
乗りものニュース
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
くるまのニュース
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
Webモーターマガジン

みんなのコメント

19件
  • 都会派SUVを目指した結果、車高を上げ、メッキをグリルに装着して明るく華やかなインテリアに仕立てたと。しかも都会向けだから走破性能を高めるX MODEは非搭載。これでレヴォーグより販売台数が稼げると言うんだから、ユーザーも舐められたもんですな。
  • 四駆といってもスバル車はオフロード走行には不向きなのは外観見れば一目瞭然。せいぜいフラットダートが精一杯なんですよ。とスバル関係者はなぜ真実を語らないのか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310.2576.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.8638.0万円

中古車を検索
レヴォーグの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310.2576.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.8638.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村