スポーツランドSUGOを舞台に開催されているスーパーGT第7戦、スーパーGT GT500クラスの公式予選ではKEIHIN NSX-GTの塚越広大&ベルトラン・バゲットが2戦連続となるポールポジションを獲得した。ホンダNSXがワン・ツー、レクサス陣営のトムス勢が3~4番手という形勢になっている。
予選日のSUGO、空は午後も概ね曇りでキープされ、路面はドライ。温度条件はGT300クラスQ1開始の14時頃の情報で気温19度、路温25度だった。9月にしては少々冷え込んだ印象で、温度にデリケートなGT500用タイヤ、そのパフォーマンスへの影響も気になるところではある。
ウエイトハンデ係数が1倍の今大会だが、タイトル争いのトップ2、WAKO’S 4CR LC500とKeePer TOM’S LC500には今回も燃料流量リストリクター調整が入っている(今回は1段階目。前戦は3段階目だった)。その2台のQ1出走ドライバーはWAKO’S LC500が山下健太、KeePer LC500が平川亮だ。
今回はGT300クラスのQ1が組分け実施となるため、規定によりGT500のQ1は10分間に(通常は15分間)。ただ、タイヤ事情等で通常大会でもセッション終了時刻から逆算してコースインしていくため、大きな影響はないと考えていい。セッションは予定時刻の14時33分に始まった。
各陣営の動き出しは早いところで残り9分、ゆっくりめのところは残り6分というあたりで、RAYBRIG NSX-GTのジェンソン・バトンが最後にコースインしていく。
セッション残り1分20秒でMOTUL MUGEN NSX-GTの武藤英紀が1分11秒208をマークしたのを皮切りに各車がアタックタイムを刻みはじめる。続いてARTA NSX-GTの伊沢拓也とKEIHIN NSXのバゲットが1分10秒台に突入。そしてKeePer LC500の平川が1分10秒568でトップに立つ。
チェッカーフラッグが振られる直前にau TOM'S LC500の中嶋一貴が1分10秒281でトップとなり、トムスがワン・ツーとなって各車のチェッカーラップを待つ格好になる。その後の動きとしては、まずKEIHIN NSXのバゲットが2番手へ。そしてWAKO’S LC500の山下が7番手でQ2進出圏内に入る。さらには最後、Modulo Epson NSX-GTの牧野任祐が5番手から2番手へとタイムアップ。
Q1を突破したのはレクサス勢がau LC500、KeePer LC500、WAKO’S LC500、WedsSport ADVAN LC500(坪井翔)の4台。ホンダ勢はEpson NSX、KEIHIN NSX、RAYBRIG NSXの3台。ニッサン勢ではCRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平)のみがQ2進出を果たした。
ホンダとニッサンのそれぞれランキング最上位マシン、ARTA NSXは9位、MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)は10位でQ1ノックアウト。前戦で優勝したDENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン)は15位だった。
■GT500が1分9秒台に突入。KEIHIN塚越が2戦連続ポール
Q2(10分)は公式通知のタイムスケジュールより2分早く15時11分にスタート。残り9分を切って、まずはau LC500の関口雄飛がコースへ。そこからの2分半で全8台がコースイン、最後に動いたのはKeePer LC500のニック・キャシディだった。
ウォーミングアップを終えて、最初に暫定トップタイムをマークしたのはRAYBRIGの山本尚貴で1分10秒151。自身が2018年に記録したコースレコードを0.1秒ほど上回ってサーキットをどよめかせた。
しかし、そのタイムをさらに上回ってきたのがKEIHIN NSXの塚越だった。塚越は山本の暫定レコードを0.5秒塗り替える1分09秒676でトップへ浮上してみせた。
このNSXのワン・ツーはその後も揺るがずにチェッカー。3位にはau LC500の関口が入り、さらには僚友KeePer LC500のキャシディが4位に上がって、トムスはグリッド2列目を占拠する形に。
5位にはWedsSport ADVAN LC500の国本雄資が続き、6位はEpson NSXのナレイン・カーティケヤン。Q2を戦った唯一のGT-RであるCRAFTSPORTS GT-Rのフレデリック・マコヴィッキィが7位、そしてポイントリーダーのWAKO'S(大嶋和也)が8位となった。
これでKEIHIN NSXは第6戦オートポリスから続いて2戦連続のポールポジションを獲得し、決勝2位に甘んじた前戦の雪辱を目指し先頭からスタートする権利を得た。
2019年のスーパーGT第7戦SUGO、81周で争われる決勝は9月22日(日)の14時にスタートする。
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