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クルマ愛&郷土愛を育むイベント、広島県発「車輪村2021」

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クルマ愛&郷土愛を育むイベント、広島県発「車輪村2021」

今回は広島県から。去る4月18日(日)、アウトドアリゾート施設・神石高原ティアガルテン(広島県神石郡神石高原町)にて、クルマとバイクのイベント「車輪村2021」が開催されました。

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こちらのイベントは地域活性を目的とし、神石高原町の有志によって発足した組織「TEAM車輪村」によって運営されています。今年で14回目の開催。長く続くイベントです。13回目となるはずだった昨年はコロナの影響で中止となりましたが、今年は感染対策を万全に行ったうえで、無事に開催されました。



外車王SOKENでは初のレポートとなる、クルマとバイクの祭典「車輪村2021」。その盛り上がりの様子を参加オーナーの声とともにお届けします。



※集合写真は撮影時のみマスクを取っていただきました



▲広大な神石高原ティアガルテンの敷地内で、クルマとバイクの多彩なイベントが行われた



 



デモラン、ライブ、展示会。会場で行われた多彩な催し

会場のあちこちで多彩なイベントが催されていました。まさにクルマとバイクの祭典。この日は寒の戻りで、雨や雹が断続的に降った一日でしたが、寒さを吹き飛ばすほどの豪華な催しが目白押しでした。



●モーターサイクル・ロードレースレーサー岡崎静夏選手のデモラン&トークショー
プロライダー岡崎静夏選手によるデモランとトークショーが行われ、貴重なエピソードはもちろん、見事なライディングテクニックを披露。熱心なファンが大勢駆けつけていました。



●エクストリームバイクショー
木下真輔選手、屋比久大選手、照屋則斗選手が超絶ライディングテクニックを次々と披露しました。



●トライアルデモラン
藤原慎也選手と小玉絵里加選手によるトライアルアトラクションが開催されました。会場に設置された専用ステージにて、軽快なトークをまじえてのアクロバティックなパフォーマンスに会場は熱気を帯びていました。



●ドリフトマシンパフォーマンス
FORMULA DRIFTに参戦中のショップ「DROO-P」と「のむけん」でおなじみ野村謙さん率いるショップ「URAS」によるドリフトパフォーマンスにギャラリーからは歓声があがっていました。



●土屋圭市トークショー
「ドリキン」こと土屋圭市さんによるトークショー。ル・マン24時間レースでの貴重なエピソードが披露され、会場には土屋さんがル・マン24時間レースで乗ったマシン、トヨタGT-One TS020も展示。 トークショー終了後は場内をめぐってファンサービスも。



●高橋まこと(ex.BOØWY JET SET BOYS) with 車輪村BOØWY スペシャルライブ
あの伝説的ロックバンド「BOØWY」のドラマー、現在はJET SET BOYSのドラマーとして活躍中の高橋まことさんによるスペシャルライブが開催されました。車輪村でしかお目にかかれない貴重なライブでした。



●ふくびじん YOSAKOI演舞
よさこいチーム「ふくびじん」による演舞が披露されました。生歌に合わせた躍動感あふれる演舞に心が震えます。



●安芸戦士メープルカイザー ヒーローショー
広島県公認児童虐待防止ヒーロー『安芸戦士メープルカイザー』によるヒーローショーが開催されました。



●イメージガール水着撮影会
2021車輪村イメージガール「La La Sweetガール」による水着撮影会。5人のイメージガールが、華やかに会場を盛り上げていました。



●ヒストリックカーミーティング&パレード
国産・外国車を問わず1990年(平成2年)以前に生産されたクルマを展示。名車のオーナーが参加し、貴重なクルマが並びました。



●フードマーケット
数多くの飲食店が出店。「車輪村グルメ」として賑わいを見せていました。今年は感染対策として販売ブースの近くにテーブルや椅子を設けていないため、来場者は芝生エリアを利用したり、アウトドアチェアやビニールシートを持参する人も見られました。



▲元D1ドライバー野村謙さんと息子の圭市さんによる親子パフォーマンスに会場は熱狂



▲アクロバティックなライディングが披露されたトライアルデモラン



▲地元飲食店や近県のご当地メニューのブースが集合



 



ヒストリックカーミーティングに参加したみなさんの声

ヒストリックカーミーティングに参加していた輸入車・旧車オーナーのみなさんにインタビューを行いました。



【VOICE】「地域活性につながっているイベントですね」古谷野治男さん/ランボルギーニ カウンタック5000QVクワトロバルボーレ

ランボルギーニ カウンタック5000QVクワトロバルボーレのオーナー、古谷野治男さん。古谷野さんはこのカウンタックのほかにも、世界各国の名車を多数所有しているそうです。



「これまでの『車輪村』にゲストで来場しているレーシングドライバーは一流の方ばかりなんです。凄い方とばかりご縁がありますよね。そして、これだけの規模のイベントが長く続くことは、すばらしいことです。地域活性にも繋がっていると思います」



▲今年は、20年以上も一緒に走り続けているカウンタックと参加



 



【VOICE】「RWBの魅力を紹介できるオーナーになりたいです」永井明日可さん/ポルシェ911(Type964)カレラ2

ポルシェ911(Type964)カレラ2のオーナー永井明日可さん。永井さんの964のエクステリアは、世界中に熱狂的なファンを持つクラシックポルシェのカスタムショップ「ラウヴェルト・べグリフ(RWB)」が手掛けているそうです。今回はRWB繋がりのグループで来場したとのこと。



「RWBというブランドも魅力的ですが、ブランドオーナー 中井啓さんの人柄が本当に好きです。この964は乗り始めてまだ1年ほどですが、これからRWBの魅力を広く伝えられるオーナーになっていきたいですね」



▲カスタムホイールブランド「LEXANI(レクサーニ)」の販売を手掛ける永井さん



▲自身の愛車にも「LEXANI」の18インチ特注モデルを装着。本来19インチ以下は製造されないが、永井さんの「新しいスタイルを提案したい」という思いで実現したそう



▲「RWB」のダイナミックなスタイリングは世界中に多くのファンを持つ



【VOICE】「続けてきたことで盛況になりましたね」国重英雄さん/BLMCミニクーパーS MkIII、ミニ モークなど

1960~70年代のライトウエイトスポーツ、クラシックミニなどの英国車を取り扱うファクトリー「エイチケイ・ファースト エンジニアリング」代表の国重英雄さん。今年は、クラシックミニオーナーのみなさんとともに参加。国重さんは初回から参加し続けているそうで、長年参加して感じていることを伺ってみました。



「ショーやライブなどの催しも魅力的ですが、出店している飲食店も、どこもすごく美味しい。毎年充実した内容を維持している点がすばらしいと思います。私もレースやイベントを運営しているのでわかりますが、利益を目的にしていないのが良いのかもしれないですね。ここまでの規模になるまでの苦労は、計り知れないものがあります。さまざまな問題をクリアしながら、これだけのイベントを継続させることは、とても大変だと思います」



▲国重さんとクラシックミニオーナーのみなさん



▲BLMCミニクーパーS MkIII(1970年式)



▲ミニ モーク(カジバ モーク/1989年式)



 



【VOICE】「第2回から参加しています。今年はファミリーで参加です」富松拓也さん/ランボルギーニ エスパーダ 

外車王SOKENにも取材協力をしてくださっている「トミタクさん」こと富松拓也さん。「車輪村」へは第2回から参加しているそうです。今年は富松さんの奥さまと二人の娘さんをはじめ、ご友人たちとともに「チームトミタク」として参加。愛車ランボルギーニ エスパーダの紹介と、参加し始めた当時を振り返っていただきました。



「『車輪村』は屋外イベントなので、季節を感じられて良いですね。当時はTC24-B1(富松さんがレストアを手掛けたオーエス技研開発のエンジン)を搭載したフェアレディZで参加していたんですが『自動車誌に載っているクルマを生で見られた』と声をかけてもらったこともあり、とてもうれしかったことを覚えています」



▲富松さんのランボルギーニ エスパーダ。デザインはミウラと同様マルチェロ・ガンディーニが手掛けている。富松さんの個体は希少なATモデル。「4シーターなので家族全員が乗れるファミリーカーなんです」



▲「ミウラをデザインした後のカラーが出ている部分だと思います。若く才能溢れている頃のガンディーニを感じますね」と富松さん



▲左右非対称のエンブレム



▲当時の販売店「シーサイドモーター」のステッカー



▲「窓の開きかたも好きです」と富松さん



▲「チームトミタク」として、富松さんが手掛けたエンジンを搭載したクルマや、メンテナンスを行っているクルマのオーナーのみなさんと一緒に参加



 



【VOICE】「同窓会のような感覚で毎年楽しみです」西栄一さん/マツダ シャンテ GLII

毎年「車輪村」に参加し、外車王SOKENにも日頃から取材協力をしてくださっている「吉備旧車倶楽部」代表の西栄一さんにお話を伺いました。



「毎年参加しているうちにオーナーさんとの繋がりができ、今は同窓会の感覚です。会場でお会いして元気そうにされているとうれしいですね。車輪村は、ここでしか見られないもの、味わえないものがたくさんあるイベントだと思います。来年もここへ来るために体力づくり、健康づくり、愛車のメンテナンスを頑張ります」



▲「吉備旧車倶楽部」代表の西栄一さん(中央)とメンバーの古谷啓通さん(奥)、三宅翔磨さん(手前)



▲「吉備旧車倶楽部」代表の西栄一さんの愛車マツダ(東洋工業) シャンテ(1972年式)。開発時はシングルローターのロータリーエンジンを搭載する予定だったが他メーカーからの圧力などにより断念。水冷2気筒2サイクル「AA型」エンジンを搭載。「シャンテはイベントでも見る機会が少ないと思います。エンジン音はバルブがないのでロータリーの音によく似ていますね」と西さん



取材後記

初参加して、ゴルフトーナメント「マスターズ」が開催されている、アメリカのオーガスタ市が重なりました。オーガスタ市は、街全体でトーナメントを支援。知名度が高まるにつれて人が人を呼び、世界中が注目するゴルフトーナメントの開催地として知られるようになった街です。



「車輪村」も、当日会場でしか目にすることのできない、特別な催しの集合体です。継続することで人が人を呼び、神石高原町の地域活性化に貢献している“唯一無二のイベント”でした。今年は、100名ものボランティアスタッフの方々が運営に携わっていたことを「TEAM車輪村」の代表・中野達也さんから伺いました。地元の方々が「車輪村」を誇りに思っている証ではないでしょうか。



余談ですが、イベントが終了して退場する際、すれ違うスタッフの方一人ひとりが、感謝の言葉や会釈をしながら見送ってくださいました。感謝の気持ちが湧くと同時に、大切に育まれてきたイベントなのだと感じ入りながら会場を後にしました。



運営する側、参加する側の想いがあり、“オンリー1”が存在しているクルマとバイクの祭典「車輪村」。来年開催の際もぜひ参加させてください。ありがとうございました。



 



 



【取材協力】



TEAM車輪村
https://syarinmura.com/



吉備旧車倶楽部
西 栄一 古谷 啓通 三宅 翔磨



【ライター・カメラ/野鶴 美和】

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