現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 一生に一度は乗りたいBMW製SUV!! 大黒柱のX3ディーゼルは国産有力ライバルよりお買い得か?

ここから本文です

一生に一度は乗りたいBMW製SUV!! 大黒柱のX3ディーゼルは国産有力ライバルよりお買い得か?

掲載 26
一生に一度は乗りたいBMW製SUV!! 大黒柱のX3ディーゼルは国産有力ライバルよりお買い得か?

 2022年4月に日本仕様が公開されたミドルサイズSUVのマツダCX-60。新生代ラージ商品群第1弾となり、エンジン縦置きのプラットフォームの採用。直列6気筒ディーゼルターボエンジンやマツダ初のPHEVの搭載によって注目されている。

 価格もベストカーwebですでに伝えているように、299万2000円~626万4500円となっているようだ。そこで、今回はCX-60のライバルと言われている、直列6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載したBMW X3に試乗し、その実力を体験してみた。

一生に一度は乗りたいBMW製SUV!! 大黒柱のX3ディーゼルは国産有力ライバルよりお買い得か?

文、写真/萩原文博

BMW X3のボディサイズはCX-60と近い

マイナーチェンジしたBMW X3のフロントスタイル

 現行型のBMW X3は2017年10月に導入され、2021年10月にマイナーチェンジを行っている。ボディサイズは全長4,725mm×全幅1,895mm×全高1,675mm。ホイールベースは2,865mm。

 一方の、マツダCX-60のボディサイズは全長4,740mm×全幅1,890mm×全高1,685mm。ホイールベースは2,870mmとほぼ同じサイズとなっており、ライバル関係にあるのは間違いない。

 今回試乗したBMW X3は2021年10月にマイナーチェンジ後のモデルだ。外観はより、精悍なフロント&リアデザインに進化。フロントはBMWのアイコンであるキドニー・グリルを左右一体構造とすることで、よりパワフルな印象とした。

 さらに、空力特性に優れたフロントバンパーをはじめ、最新のヘッドライトを取り入れた。リアは新デザインとなったリアバンパーを搭載することで存在感を増している。

 安全装備では運転支援システム「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」を標準装備。さらに車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートを正確に戻ることが可能なリバースアシスト機能を含んだパーキング・アシスタントを標準装備している。

 そして快適装備として、Amazonが提供するクラウドベースの音声サービス「Alexa」とスマートフォンアプリの「My BMW」と連携することが可能。車内で自宅同様のAlexaの様々なサービスや機能を利用可能となった。

 X3が搭載するパワートレインは、xDrive20iには2L直列4気筒ガソリンターボエンジン+8速AT、xDrive20dには2L直列4気筒ディーゼルターボエンジン+8速AT。そしてxDrive30eには2L直列4気筒ガソリンターボエンジン+モーターのPHVシステムを搭載している。

 そして、BMW X3のトップモデルに君臨するのが、MハイパフォーマンスモデルのM40iとM40dそしてMコンペティション。M40iには最高出力388ps、最大トルク500Nmを発生する3L直列6気筒ガソリンターボエンジン。一方M40dは最高出力340ps、最大トルク700Nmを発生する3L直列6気筒ディーゼルターボを搭載。組み合わされるトランスミッションは8速ATだ。

直6ディーゼルは高級車の乗り味と静粛性を実現している

BMW X3 M40dの走行シーン

 BMW X3の車両本体価格は713万~1,337万円で、今回試乗したM40dは920万円。スポーツブレーキやスポーツシートなどがセットとなった23万5000円のオプション装備であるファスト・トラック・パッケージ。そして4万8000円のピアノ・フィニッシュ・ブラック・インテリア・トリムを装着している。

 ブラックのMモデル専用のキドニー・グリルとMの文字がひときわ目立つ赤のブレーキキャリパーを除けば、Mモデルを主張しすぎていないところに好感を感じると同時に不気味さも感じる。

 メルセデス・ベンツやレンジローバーなどで3L直列6気筒ディーゼルターボ搭載車に乗る機会はあったが、気がつくとBMWでの3L直列6気筒ディーゼルターボ搭載車は、このX3M40dが初めてだった。Mが手掛けたディーゼルモデルというのも興味深い。

 スターターボタンを押してエンジンを始動させても、窓を閉めていると全くエンジン音は車内に侵入してこない。そして不快な振動もまったく感じない。これは走り出してからも全く印象は変わらない。

 鍛え上げられたX3M40dのボディは背の高いSUVであることを忘れさせるほどの、高い走行安定性を実現している。路面の荒れた部分を走行しても、滑らかな乗り味により乗員にその振動はほとんど伝わってこない。 

 様々なカーブを走行してもクルマの傾きであるロール量は抑えられていて、フラットな乗り味をキープしてくれる。それでいて、ハンドリングはBMWらしく非常に軽快で、車両重量が2トン以上あるX3M40dだが、動きは機敏で無駄がない。

 街乗り中心で走行したものの、燃費はWLTCモードの数値に近い13.5km/Lを達成。高速道路中心で走行すれば、15km/L以上は出そうだ。

 X3M40dはMモデルらしいスポーティな走りはもちろん魅力だが、何と言っても3L直列6気筒ディーゼルターボエンジンが演出してくれるのは、高級セダンのような高い静粛性と抜群な乗り心地だ。まさに直6ディーゼルターボエンジンは高級車にマッチしたパワートレインなのだ。

 本革を採用したスポーツシートの座り心地も抜群で、非常に疲れにくい。また、トランク容量は5人乗車時で550L。リアシートを倒すと最大1600Lまで拡大し、高い利便性を誇る。

 2Lディーゼルターボの20dでも充分高い満足は得られるが、1度直6ディーゼルターボを味わってしまうと、なかなか2Lを選ぶのは難しい。それほど性能に差があるのだ。たしかに価格でも差があるが、X3M40dは900万円に見合った走行性能と豪華装備を備えている。

 CX-60のディーゼル車の価格は約330万~約550万円と言われており、X3M40dとは大きな差がある。X3M40dで味わった運転する楽しさと高級車らしい静粛性と乗り味の両立がCX-60でどれくらい表現できているのか。今から楽しみで仕方ない。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
くるまのニュース
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
バイクのニュース
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
レスポンス
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
レスポンス
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
VAGUE
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
くるまのニュース
 専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
WEB CARTOP
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
モーサイ
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
motorsport.com 日本版
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
AutoBild Japan
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
くるまのニュース
2025年は車を買う! でもどれにする?…スライドドア付き軽自動車・予算別ガイド、3ゾーン48車種
2025年は車を買う! でもどれにする?…スライドドア付き軽自動車・予算別ガイド、3ゾーン48車種
レスポンス
いつ見てもかわいいレトロデザイン!! 超小型車 フィアット新型「トポリーノ」は欧州で大人気! ネットに続々寄せられる熱い思いとは
いつ見てもかわいいレトロデザイン!! 超小型車 フィアット新型「トポリーノ」は欧州で大人気! ネットに続々寄せられる熱い思いとは
VAGUE
ラリージャパンで国沢光宏が躍動! 二つの顔を持つ紳士がルーテシア ラリー5で激走
ラリージャパンで国沢光宏が躍動! 二つの顔を持つ紳士がルーテシア ラリー5で激走
ベストカーWeb
『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
レスポンス
ソニー、移動をエンタメに変える「MR Cruise」事業化…あらゆる車両に搭載可能に
ソニー、移動をエンタメに変える「MR Cruise」事業化…あらゆる車両に搭載可能に
レスポンス
「前を走るパトカー」“追い越し”て大丈夫? 抜かす派VS抜かない派で賛否両論!? 「やっちゃダメ」な要注意項目とは
「前を走るパトカー」“追い越し”て大丈夫? 抜かす派VS抜かない派で賛否両論!? 「やっちゃダメ」な要注意項目とは
くるまのニュース

みんなのコメント

26件
  • もう初代X5よりデカいんだな。立派なわけだ。
  • 日本車しか乗った事の無いアホの妬みてスゴイなw
    ナンで世界中でBMWが良い車と言われてるのか?
    頭ごなしに否定しか出来ないデクには理解不能w
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

958.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.9825.0万円

中古車を検索
X3の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

958.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.9825.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村