これまで日本にはたくさんのクルマが生まれては消えていった。そのなかには、「珍車」などと呼ばれ、現代でも面白おかしく語られているモデルもある。しかし、それらのクルマが試金石となったことで、数々の名車が生まれたと言っても過言ではない。
当連載では、これら「珍車」と呼ばれた伝説のクルマや技術などをピックアップし、その特徴を解説しつつ、日本の自動車文化を豊かにしてくれたことへの感謝と「愛」を語っていく。今回は時代を先取りしすぎたSUV、ホンダエレメントについて紹介していこう。
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 エレメントは今なら間違いなくバズる超個性派 実用系SUVだ!
文/フォッケウルフ、写真/ホンダ
■時代を先取りしすぎたホンダの意欲作
近年はマーケットのニーズに則った手堅いクルマづくりによって、着実に売れ筋を世に輩出しているホンダだが、かつては“それまでにない”クルマの開発に果敢に挑んでいたことがある。
HR-V、ザッツ、キャパ、ゼスト、エディックス、CR-Z、エリシオン……。いずれも際立った個性や、オリジナリティに溢れた機能を有した意欲作と評されて注目を集めるが、カテゴリーの概念を変える可能性をほのめかしただけで販売は振るわず、最終的にはラインナップからひっそりと姿を消してしまう。
エレメントもそんなホンダが生み出した前衛的なクルマとして歴史に名を刻んだ1台だ。
2003年4月に発売されたエレメントは、新たな価値の創造を目指してホンダが導入した新感覚のSUVだった
どことなく日本車っぽくない雰囲気が漂うのは、エレメントがアメリカ生まれであることに起因している。開発は北米の研究拠点であるホンダR&Dアメリカ、生産はホンダ・オブ・アメリカのオハイオ州イーストリバティ工場で行われた、れっきとした輸入車なのである。
日本での販売はわずか2年弱と短かったが、アメリカでは2002年から2011年まで生産され、累計販売台数は32万5000台以上と言われている。
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