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137万円でMTを味わい尽くせ!! 91psのスイフト格安グレードこそ究極のスポーツだ

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137万円でMTを味わい尽くせ!! 91psのスイフト格安グレードこそ究極のスポーツだ

 クルマ好きの至宝として名高い、スズキ「スイフトスポーツ」。速くて楽しくて、そして安い。いまの時代にスイフトスポーツが新車で買えるということは、クルマ好きにとっては本当にありがたいことだ。

 ただスイフトには、クルマ好きに注目してほしいグレードがもうひとつある。税込137万円で手に入る「XG」という超格安なグレードだ。

どうなる次期スイフトスポーツ? わずかな情報から予想!! HV化で2023年夏登場か

 スイフトスポーツですら200万円を切ったプライスタグで仰天するのに、137万円っていったいなにごとだ!! パワーはないけど実はクルマを操って楽しむにはうってつけのグレードなのだ。

文/吉川賢一
写真/SUZUKI、NISSAN、MAZDA、TOYOTA GAZOO Racing、ベストカー編集部

[gallink]

■「物足りなさ」こそ「素」のスイフトの魅力

現代のクルマ好きたちの至宝、スズキ スイフトスポーツ。200万円を切ったプライスで手に入る

 スイフトスポーツは、1371ccの直列4気筒ターボを搭載し、最高出力103kW(140ps)/5500rpm、最大トルク230Nm/2500-3500rpm。960kgという軽量ボディには十分なスペックだ。

 6速マニュアルトランスミッションや専用に強化された足回り、17インチタイヤホイール、専用フロントディスクブレーキ、専用バケットタイプシートなど、走りの雰囲気を盛り上げる要素がたくさん詰め込まれている。このまま何も手を加えなくとも、ハードなスポーツ走行にも耐えうる装備となっている。

 その反面、1242ccの直列3気筒エンジンを積む「素」のスイフトは、最高出力67kW(91ps)/6000rpm、最大トルク118Nm/4400rpm。

 トルクを引き出すには、それなりにエンジンを回さないと得られず、840kgという軽量ボディをもってしても、パンチのあるスイスポの加速を体感している者からみれば、もの足りなく感じる。

 ただ、この「物足りなさ」こそが、「素」のスイフトの魅力なのだ。

■令和だって90年代のクルマ遊びができる!!

こちらは『スポーツ』の付かない、スズキ スイフト。写真のXGはスズキセーフティサポート非装着の受注生産車という特殊なグレードだが、5速MTが選べる『遊べる』グレードでもあるのだ

 「物足りなさ」とは、裏を返せば「手を入れたくなる余地がたくさんある」ということ。従来のクルマ好きは、自分好みにカスタムすることで、クルマを楽しんできたはずだ。

 たとえば、90年代のスポーツモデルは、標準タイヤが14インチや15インチという場合が多かった。

 現代のスポーツモデルのように、最初から17インチ、18インチの低扁平タイヤを履き、スポーツサスが組み込まれたような仕様では存在しなかったため、自分で好きなようにクルマをつくりあげていた。そしてこのつくりあげていく過程がなによりも楽しかった。

 スイフトの137万円の「XG」の最格安グレードからは、こうした「懐かしさ」を感じるのだ。

 最低でも180万円はするスイスポとの差額で、好きなように改造することができる。

 例えば、タイヤホイールをインチアップしたり、社外製の軽量ホイールを選択したり、チューニングサスや、強化ブレーキを組み込んでもいいだろう。また、リアスポイラーを装着したり、バケットシートへ交換する、なんてこともやりたくなるかもしれない。

 この「XG」グレードは、「スズキセーフティサポート非装着車」かつ「受注生産」という特殊なグレード。

 手に入れるには、ちょっとした勇気が必要だが、5速マニュアルトランスミッションを選ぶことができ、スイフトスポーツよりも100kgも軽量と、素養は十分。90年代のクルマ遊び方をこの令和の時代にすることができる、まさに奇跡のようなモデルなのだ。

 ちなみにスイフトの速度メーターは上限が220km/h。もちろん、そこまで出すわけではないが、他メーカーのスポーツカーがそうであるように上限が一般的な180km/hではない、というのは、スポーツマインドを刺激する。

■他にもこんなクルマも!!

日産 マーチNISMO S。6速MTで170万を割り込むという、こちらも驚きのプライスだ

 スイフトと同じように、格安モデルでクルマいじりを楽しめるクルマは、わずかながら他にも存在する。マーチNISMO S(6MT)(163万3500円)や、マツダ2 15S(6速MT)(169万4000円)だ。

 また、ワンメイクレースを行っているヤリスのカップカー(6MT)(217万1100円)は、1.5リッターのXグレードをベースに、TRD製の6点式ロールケージやエンジンオイルクーラー、専用チューニングサスペンションなどを組み込んだカスタムカーだ。レース用のベース車としては破格で安い。

 軽自動車ではあるが、スズキアルトワークス(153万7800円)も、見逃せない。

 中古車でマニュアル仕様のモデルを購入して手を入れていく、というのも楽しいものだが、新車の状態からコツコツと積み上げていくのは、やはり満足感が高い。もちろん、スイフトスポーツも楽しいクルマに違いないが、自分好みに仕上げたクルマで楽しむことこそが、究極のスポーツではないだろうか。

[gallink]

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みんなのコメント

87件
  • スイフトは4気筒のはず。ライターか評論家か知らないが、素人以下だな。
  • 以前RS(ZC83S)のMTに乗っていました。スイスポという選択肢もあったのですが、通勤中心の利用だったので非力なRSを敢えて選びました。しかし、これが予想以上に面白かったです!91馬力とは言え、870kg(でしたっけ?)しか無いためキビキビと走ってくれるので気持ち良かったです。2年間という短い間でしたが、とても楽しめました♪
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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