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悲運の最速BRZ またしてもSC導入に泣く【スーパーGT選手権 Rd07 GT300クラス】

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悲運の最速BRZ またしてもSC導入に泣く【スーパーGT選手権 Rd07 GT300クラス】

スーパーGT選手権第7戦でポールポジションからスタートしたSUBARU BRZ R&D SPORTは、圧倒的なリードでトップを独走。しかしピットイン前のタイミングでSC(セーフティーカー)が導入されたため、ピット作業を済ませていたリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rがトップに立ち今季2勝目を挙げた。結果5位入賞はしたものの、第6戦同様にBRZにとっては辛い展開となった。

SUBARU BRZ R&D SPORTが今季初ポールを獲得
WH(ウェイトハンディ)軽減となる第7戦ツインリンクもてぎ戦、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTはこれまでのWHがマックス100kgから51kgへとほぼ半減され予選ではその速さを存分に発揮した。Q1では井口卓人がA組をトップで通過、Q2を担当した山内英輝もトップタイムをマークし61号車BRZが今季初となるポールポジションを獲得した。

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BRZがレース序盤からリードを広げ独走に
迎えた決勝レース、ポールポジションからスタートした61号車BRZは徐々にリードを広げ後続を引き離していく。2位には11号車GAINER TANAX GT-R、そして3位には360号車RUNUP RIVAUX GT-Rと2台のGT-Rがその後ポジションを入れ替えながらトップを追いかけるが、差を縮めることは叶わず61号車BRZのトップ独走態勢となる。

セーフティーカー導入が明暗を分ける
しかし、レース周回数3分の1になるタイミングで5号車マッハ5G GTNET MC86 マッハ車検がコースサイドにマシンを止めてしまい、これによりSCが導入される。GT300クラスは隊列を整えるためにホームストレートに停車しGT500クラス通過後に隊列走行を開始するが、これまで築いた61号車BRZのアドバンテージは消滅となった。その後レースがリスタートし、レース距離の半分を周回してピット作業を行うのだが、燃費の関係で早目のピットインができなかった61号車BRZは前回の第6戦鈴鹿と同様、このSC導入により大きくポジションを下げることとなった。

ピット作業消化組がレースをリード
全車がピットインを済ませると、SC導入以前にピット作業を終えていたマシンが上位にポジションを上げていた。4号車グッドスマイル 初音ミク AMGと56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが1位、2位を走行。3位以下に1分近い差を付け、トップ争いはこの2台に絞られた。3番手はSC解除後にタイヤ無交換でピットを離れた52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT、後輪のみ交換でピット作業時間を短縮した61号車BRZが表彰台を懸けて追い上げる。しかしチェッカー目前の55周目、61号車BRZは背後から迫った他車から軽く接触され、バランスを失いコースアウト。すぐにコースへ復帰するが表彰台獲得の希望は潰えてしまう。

優勝はリアライズ 日産自動車大学校 GT-R
60周を走り切りトップチェッカーを受けたのは、32周目に4号車グッドスマイル 初音ミク AMGを交わした56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-R。今季2勝目を挙げシリーズランキングでも首位へと立った。3位には序盤から速さを見せた360号車RUNUP RIVAUX GT-Rがチーム初表彰台を獲得。61号車SUBARU BRZ R&D SPORTは、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTに次ぐ5位でのフィニッシュ。2戦連続で「勝てる」レースを落としはしたが、何とかシリーズランキング5位をキープし最終戦へ望みを繋いだ。

GT300クラス 決勝結果
1位 56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/J・P・デ・オリベイラ)
2位 4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
3位 360号車 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝之/大滝拓也)
4位 52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
5位 61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
6位 25号車 HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)
7位 10号車 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)
8位 55号車 ARTA NSX GT3(大湯都史樹/松下信治)
9位 11号車 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)
10位 30号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)
11位 48号車 植毛ケーズフロンティア GT-R(田中優暉/富田竜一郎)
12位 60号車 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹/河野駿佑)
13位 21号車 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太郎/近藤翼)
14位 34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/ジェイク・パーソンズ)
15位 244号車 たかのこの湯 RC F GT3(久保凛太郎/三宅淳詞)
16位 18号車 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/松浦孝亮)
17位 96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)
18位 7号車 Studie BMW M6(荒聖治/山口智英)
19位 65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)
20位 33号車 エヴァRT初号機 X Works R8(ショーン・トン/佐々木孝太)
21位 50号車 ARNAGE AMG GT3(加納政樹/廣田築)
22位 6号車 ADVICS muta MC86(阪口良平/堤優威)
23位 35号車 arto RC F GT3(ショーン・ウォーキンショー/マティアス・ベッシェ)
24位 2号車 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)
25位 9号車 PACIFIC NAC D'station Vantage GT3(藤井誠暢/ケイ・コッツォリーノ)
26位 87号車 T-DASH ランボルギーニ GT3(高橋翼/山田真之亮)
27位 31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)
28位 22号車 アールキューズ AMG GT3 (和田久/城内政樹)

GT300クラス ドライバーズランキング(上位10組)
1st 藤波清斗/J・P・デ・オリベイラ(56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R)56pt
2nd 蒲生尚弥/菅波冬悟(65号車 LEON PYRAMID AMG)51pt
3rd 平中克幸/安田裕信(11号車 GAINER TANAX GT-R)43pt
4th 吉田広樹/川合孝汰(52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT)41pt
5th 井口卓人/山内英輝(61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT)41pt
6th 大湯都史樹(55号車 ARTA NSX GT3)41pt
7th 高木真一(55号車 ARTA NSX GT3)38pt
8th 谷口信輝/片岡龍也(4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG)36pt
9th 加藤寛規/柳田真孝(2号車 シンティアム・アップル・ロータス)31pt
10th 川端伸太朗/近藤翼(21号車 Hitotsuyama Audi R8 LMS)29pt

[ アルバム : スーパーGT選手権 Rd7 GT300クラス はオリジナルサイトでご覧ください ]

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