初代トヨタ「RAV4」は軽量なボディを持ち、どこにでも気軽に行けるフットワークの良さが信条だった。「ランドクルーザー」で行くような荒れた林の中をヒラリヒラリと抜けていくのには運転しているドライバー本人(筆者)が驚いた。まさかこれほど走破性が高いとは思えなかったのだ。もちろん街中でも走り易かったので新しいカテゴリーのクルマとして人気を集めた。
そんなRAV4は、グローバル・カーとして成長する一方、次第に日本国内では特徴が出しにくくなり、結果、先代モデルは日本で販売されなかった。とはいえ、RAV4自体は順調に販売台数を伸ばし、販売地域も世界中にひろがっていった。今では世界180カ国以上で販売されているからすごい。しかも、現行モデルが中国市場でまもなく販売開始されると、年間販売台数100万台も現実味を持つ。1車種では途方もない数字だ。
2019年、もっとも気になった3台はコレだ! Vol.4 吉田由美編
5代目になる現行RAV4のパワートレーンは、2.5リッター直列4気筒ガソリン・エンジン+モーターのハイブリッド仕様と2.0リッター直列4気筒ガソリン・エンジンの2種類から選べる。前者の4WDシステムは、後輪を電気モーターで駆動するシステム。後者の4WDシステムは2種類あり、ひとつはオンデマンドタイプの4WDシステムで駆動力、ブレーキ、ステアリングなどを統合制御し、路面状況に合わせてトルクをコントロールするタイプ。もうひとつは「Adventure」グレードに搭載されるシステムで、前後トルク配分にくわえて左右後輪のトルク配分を路面状況に応じて変えて、旋回しやすくするシステムも持つ。RAV4のようなSUVで、3種類の4WDシステムを設定するのは異例だ。
RAV4は初代がそうであったように、現行モデルもまた、運転して楽しく、どこへでも行けるタフネスさをもっている。しかもトヨタは「若年層にも訴求できた」と、述べるから、若者のクルマ離れが進む状況に、少なからず変化を与えたと思う。
もちろんRAV4以外にも、トヨタ「カローラ」や、新技術を惜しみなく投入した「マツダ3」など、2019年は興味深いクルマがいくつも登場したが、そうしたなかでもRAV4はとくに印象深かったクルマだった。
ベスト・オブ・輸入車:BMW 3シリーズ新型3シリーズをはじめて見たとき、「グリルが大きくなったなぁ」と、思ったが、やはりBMWはBMWである。スポーティだ。
最初、ドライブしたのは330iだった。搭載する2.0リッター直列4気筒ガソリンターボ・エンジンは、欲しいときに必要なトルクをタップリ引き出せる柔軟性とレスポンスをもっていた。
さらに、ハンドルを切ったときの滑らかなタッチもBMWらしく気持ちがいい。乗り心地は、最初の330iこそ少し硬めだったが、先日乗った330iは、その硬さをまったく感じさせず、路面の目地ショックも感じさせない。“アタリ”が取れたというような単純なものではなく、サスペンション・パーツが変わったとしか思えないほどの進化だった。
さらに340iが搭載する直列6気筒エンジンは、“シルキー6”という言葉を思い出させた。素晴らしく滑らかで6気筒と4気筒の違いを如実に感じ取れるだけの仕上がりだったのだ。まさに絹のような回転フィールは、快適なドライブを約束してくれるだろう。
2020年、再試乗したい1台:MAZDA 3(SKYACTIV-X)試乗会では、伊豆の山道を楽しく、そして随分と長く乗せてもらって、エンジンの特徴やハンドリングの素直さはよく分かった。が、ぜひ日常のドライブでクルマ全体の印象を確認したい。筆者はまだSKYACTIV-Xのメリットや実力を十分消化できておらず、少し長いスパンで乗らないと新技術を堪能出来ないような気がしたのだ。
マツダの内燃機関に対するアプローチは、いつも尊敬に値する。SKYACTIVテクノロジーを搭載した高圧縮比ガソリン・エンジンや低圧縮比ディーゼル・エンジンは、どちらも独自路線を進む技術オリエンテッドなマツダらしい。
SKYACTIV-Xは、ガソリン・エンジンとディーゼル・エンジンのいいとこどりをコンセプトにしており、それまで誰も成し遂げなかった技術を量産エンジンで実現した点が評価されている。
ただ、ディーゼルやハイブリッドのようにはっきりとしたメリット(パワーや燃費性能)が見えにくく、「高価なガソリン・エンジン」という印象を与えているようだ。エアポンプとしてスーパーチャジャーを使い、マイルド・ハイブリッドシステムを搭載するため、当然車両価格は高くなるが、その価格差に見合うだけのメリットがなにかをもっと知りたい。とくに、実燃費や高速道路における加速性能は気になる。
SKYACTIV-Xは、まだまだ謎多きパワーユニットなのだ。
文・日下部保雄 写真・安井宏充(Weekend.)
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みんなのコメント
いったいどんな人なのかよく分かりましたよ。
なるほど、こうやって持ち上げさせておいて
その一方で都合が悪いクルマにはテンプレな難癖を
付けて見て見ぬフリをして叩くのですね。