大事なのは、自転車を確実に操作できること
自分のペースでペダルを漕いで、心地よい風を感じながら電車やクルマではなかなか立ち寄ることのできない場所に行ってみたり、見たことのない風景に出会えるのもサイクリングの醍醐味です。そんな時に、お気に入りの音楽が流れていれば「さらに気分が上がるのに」と思うこともあるでしょう。ただ、自転車に乗りながら音楽を聴くには絶対に注意しなければいけない、いくつかのポイントがあります。
まず、自転車に乗る際にヘッドホンやイヤホンで耳を塞いで音楽などを聴くことは、違法になる可能性があります。道路交通法の第七十条では「安全運転の義務」として、「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」と定められています。
自転車は車両の仲間である「軽車両」に分類されるので、このルールに従う必要があります。耳を塞いで音楽を聴くことは車両の操作に悪影響を及ぼす可能性が大きくなるので、安全運転義務違反とみなされる可能性は高くなります。
もちろん「ヘッドホン・イヤホンは禁止」と明記されているわけではありません。しかし各都道府県で定める交通規則や条例では、名指しで使用が禁止されている場合があるので、明確なルール違反として取り締まりの対象となります。
多くの都道府県で使用が禁止されているだけでなく、周囲の音が聞こえない状態での運転はかなり危険です。
なお、一部に「周囲の音が聞こえるように片耳だけイヤホンをする」という解釈がありますが、それは誤りです。たとえ片耳であっても運転に支障をきたすような大音量であったり、そちらに集中してしまって操作が確実に行なえないようであれば違反であるとともに、事故を起こす確率は高くなります。
各都道府県などでは「片耳イヤホン」の使用もルール違反であると啓発していることもあり、「片耳だから大丈夫」と考えるのは早計です。くれぐれも自転車乗車中のヘッドホン・イヤホンの使用は控えるべきです。
では、どうすれば自転車に乗りながら音楽を聴くことができるのか? その筆頭としてよく目にするのが「骨伝導イヤホン」です。
骨伝導とは、その名の通り、鼓膜の代わりに骨を通して耳の奥に振動を送り、脳に音を認識させる仕組みです。耳を塞がないので周囲の音を拾うことができ、自転車に乗りながらの使用も比較的安全だと言えます。
ただ、こちらもあくまでも運転に支障をきたさない音量での使用が大前提です。
イヤホン系統の機器よりも比較的安全に、自転車に乗りながら音楽を聴くための機器としてスピーカーがあります。昔はどの町にも1人はいた、自転車の前かごにラジオを載せて走っているおじさんのような感じです。もちろん、あの時代よりも様々な機器が進化しているので、現代ではもっとスマートに音楽を聴くことができます。
例えば、自前のスマートフォンをハンドルに取り付けて音楽を流したり、充電式の小型のBluetooth対応スピーカーなどをぶら下げれば、耳を塞ぐことなく音楽を聴くことができます。
また、首からぶら下げるタイプのネックスピーカーや、スピーカー付きのサイクルヘルメットなどもあるので、好みに合わせて選ぶことができます。
ただ、スピーカーの使用であっても、そこは程度の問題で、爆音で安全運転の妨げになっていると判断されれば取り締まりの対象となる可能性があることは頭に入れておかなければいけません。
自転車に乗りながら音楽を聴く方法について考えてみましたが、安心・安全な運転を考慮するとなかなかハードルは高そうです。
自転車に乗っている時は運転に集中し、周囲の景色や音に注意を払って自分自身の心の奥から聴こえてくる音楽に耳を傾ける方が良いのかもしれません。
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みんなのコメント
歩行者にも危険な存在だしな
外の音はよく聞こえるようにしておいた方が身を守れる。