現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マツダの斬新「”4人乗り”和製スーパーカー」!? 超流麗ボディ&ガルウイング採用! 豪華ソファシートもスゴイ「リューガ」とは

ここから本文です

マツダの斬新「”4人乗り”和製スーパーカー」!? 超流麗ボディ&ガルウイング採用! 豪華ソファシートもスゴイ「リューガ」とは

掲載 21
マツダの斬新「”4人乗り”和製スーパーカー」!? 超流麗ボディ&ガルウイング採用! 豪華ソファシートもスゴイ「リューガ」とは

■最新「アイコニックSP」にも通じる「RYUGA」のデザインとは

 マツダは2007年1月の「北米国際自動車ショー(デトロイトオートショー)」で、あたらしいマツダデザインを表現したコンセプトカー「RYUGA(流雅・りゅうが)」を発表しました。
 
 現在の「魂動(こどう)デザイン」に繋がる画期的なコンセプトカーについて、あらためて振り返ってみましょう。

【画像】めちゃカッコいい! マツダ「“斬新”4人乗りスポーツ」を画像で見る(30枚以上)

 2023年10月から開催された「ジャパンモビリティショー」には、出展メーカー各社から多くのコンセプトカーが出展されました。

 その中でも記憶に残っているのが、マツダ「アイコニックSP」ではないでしょうか。

 アイコニックSPは2ローター式のロータリーエンジンを搭載したレンジエクステンダー方式のPHEV(プラグインハイブリッド)で、2012年に生産を終了した「RX-8」以降、11年ぶりの2ローター式のロータリーエンジンが復活したとして、非常に印象深い一台となりました。

 さらにユニークなのはボディデザインです。

 現在のマツダは、2010年に発表された“魂動(こどう)-Soul of Motion”をデザインテーマに全車がスタイリングされています。

 もちろんアイコニックSPも次世代の魂動デザインが採用されていますが、全体的に不自然な凹凸のないソリッドなスタイリングをとっています。

 現在の魂動デザインは「引き算の美学」がテーマとなっています。

 初期の魂動デザインを採用した2012年登場の初代「CX-5」と、2017年発売の現行型(2代目)CX-5を比べると、引き算の美学がよく見て取れます。

 その最進化版と言えるアイコニックSPの造形もまた目を引きました。

 縦・横・上から見ても“流れる”ような面が印象的です。

 この“流れる”ようなデザインは、実は今に始まったことではありません。

 18年前の2006年に開催された「ロサンゼルスオートショー」で発表されたコンセプトカーがまさに「NAGARE(流)」という名で、流麗な面を意識した造形を採用しました。

 そして、翌年2007年に開催された北米国際自動車ショーには、「NAGAREデザイン」を採用した新コンセプトカー「流雅(RYUGA)」が出展されました。

 RYUGAのボディサイズは全長4280mm×全幅1900mm×全高1260mmというもの。平面面積はコンパクトSUVなみですが、全高はかなり低く抑えられているため、SUVともスポーツクーペともとれない独特のスタイルをしています。

 車内は4人乗り。前後ドアを統合したカルウイングドアを採用しているため、インパクトもありながら全席へのアクセスも容易な機能性を持っています。

 メーターパネルやセンターコンソールは、現在見ても未来的なデザインでU字型のハンドルが印象的。まるでスーパーカーのような造形美が見て取れます。

■形を変え分散しつつも「RYUGA」は生きている

 NAGAREデザインを採用したRYUGAのコンセプトが実車に落とし込まれたのは3代目「プレマシー」(2010年)ですが、その後続くモデルはなく、マツダのデザインコンセプトは「魂動(こどう)デザイン」へ移行しています。

 しかしRYUGAが挑戦した仕組みは、魂動デザインのマツダ車にもしっかりと落とし込まれていました。

 前後席へのアクセスが容易なガルウイングドアは、そのままではありませんが、「観音開きドア」として2019年登場のクロスオーバーSUV「MX-30」が受け継いでいるといえます。

 全高の低いクーペのようなスタイリングもMX-30に生かされているといえますが、現在のSUVはクロスオーバースタイルをとるよりも、全高を抑えたクーペスタイルをとるモデルが増えてきています。

 またRYUGAが搭載しているエンジンも、そのエッセンスが現在に生きています。

 RYUGAはガソリン・メタノール・エタノールの混合燃料で走行可能な「MZRエンジン」を搭載していましたが、マツダは2024年現在、「スーパー耐久シリーズ」に廃食油をベースとしたディーゼル燃料、カーボンニュートラルのガソリン代替燃料を使用する市販車ベースのレーシングカーを走らせています。

 カタチは変えつつも、RYUGAが示した未来の姿が2024年現在にも流れているといえます。

※ ※ ※

「RX-8」の販売終了とともに失われた名機「13B型」以来、11年ぶりに復活した2ローター式のロータリーエンジンを搭載したアイコニックSPは、このまま実車化されないにしても、コンセプトが将来どう生かされていくか、長い目で見ていくのも楽しいかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アウディ『A8』など996台をリコール…エンジンの失火を検知できないおそれ
アウディ『A8』など996台をリコール…エンジンの失火を検知できないおそれ
レスポンス
ひび割れが50分で自然に治る! どういう仕組み? 英国発「自己修復するアスファルト」が日本のインフラ老朽化問題を救う? 英大学チームがGoogleのAIで発明
ひび割れが50分で自然に治る! どういう仕組み? 英国発「自己修復するアスファルト」が日本のインフラ老朽化問題を救う? 英大学チームがGoogleのAIで発明
Merkmal
地獄渋滞「一宮JCT」劇的変化へ!? 衝撃の短絡ルート「名岐道路」ついに事業化! 東海北陸道~名古屋の交通流を大変革する「開通効果」とは
地獄渋滞「一宮JCT」劇的変化へ!? 衝撃の短絡ルート「名岐道路」ついに事業化! 東海北陸道~名古屋の交通流を大変革する「開通効果」とは
くるまのニュース
18年ぶりに復活を遂げたトヨタ新型「クラウン・エステート」“待望”の発売! SUVの魅力をプラスした「新発想ワゴン」は635万円から
18年ぶりに復活を遂げたトヨタ新型「クラウン・エステート」“待望”の発売! SUVの魅力をプラスした「新発想ワゴン」は635万円から
VAGUE
ヒョンデ、『インスター』4月導入でEV普及を加速…新拠点開設やパートナーとの連携強化へ
ヒョンデ、『インスター』4月導入でEV普及を加速…新拠点開設やパートナーとの連携強化へ
レスポンス
軽自動車にこそEVがピッタリです。ル・ボラン編集部が選ぶ! 「EVアワード」日産サクラ
軽自動車にこそEVがピッタリです。ル・ボラン編集部が選ぶ! 「EVアワード」日産サクラ
LE VOLANT CARSMEET WEB
18年ぶり復活のトヨタ新型「クラウン“エステート”」! 「ワゴンとSUVの融合」実現した“デザイン”に込められた“想い”とは
18年ぶり復活のトヨタ新型「クラウン“エステート”」! 「ワゴンとSUVの融合」実現した“デザイン”に込められた“想い”とは
くるまのニュース
トヨタ「クラウンエステート」登場! “シリーズ第4”のモデルはなぜ「SUV×ワゴン」融合した? 伝統の「エステート」名称“復活”にかけた開発の想いとは【開発者インタビュー】
トヨタ「クラウンエステート」登場! “シリーズ第4”のモデルはなぜ「SUV×ワゴン」融合した? 伝統の「エステート」名称“復活”にかけた開発の想いとは【開発者インタビュー】
くるまのニュース
56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
VAGUE
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
motorsport.com 日本版
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
ベストカーWeb
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
WEB CARTOP
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
くるまのニュース
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
AUTOSPORT web
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
バイクのニュース
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
くるまのニュース
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
乗りものニュース
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
くるまのニュース

みんなのコメント

21件
  • trx*******
    >長い目で見ていくのも楽しいかもしれません。





    無責任にも程が有るやろ…
  • ますた〜(地獄の軍団カフェ見習)
    出す訳ないだろ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村