■高速道路は大回りしても同一料金 ただし条件もあり
高速道路網の発達により、様々なルート選びが可能になってきました。しかし高速道路は一部の道路を除き、基本的には距離に応じた料金がかかります。同じ出発地点から同じ目的地まで行く場合に、ルートによって料金はどう変わるのでしょうか。なお、本稿におけるETC料金の記載は休日の日中を想定しています。
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たとえば、東名高速の東京ICから名古屋ICまで走行する場合、全区間で東名経由ならば325.5km、御殿場JCT~豊田JCT間で新東名・伊勢湾道を経由した場合は314.6kmという違いはありますが、料金は変わりません。
名神高速の京都東ICから北陸道の富山ICまで、というルートではどうでしょうか。こちらも、米原JCTから北陸道経由(306.6km)でも、一宮JCTから東海北陸道経由(333.6km)でも、料金は同じです。NEXCOには、入口料金所から出口料金所までのあいだに複数の経路がある場合、「最も距離の短い経路と比べて2倍以内の距離の経路」であれば、最も安い経路の料金を適用するというルールがあるのです。
首都圏およびその近郊では、ルートの選択肢はかなり広がります。たとえば、東北道の岩槻ICから、磐越道の新潟中央ICまでのルートを比較してみましょう。
・東北道→圏央道(久喜白岡JCT→鶴ヶ島JCT)→関越道経由:315.2km・東北道→北関東道(岩舟JCT→高崎JCT)→関越道経由:323.0km・東北道→磐越道(郡山JCT)経由:351.0km・東北道→北関東道(栃木都賀JCT→友部JCT)→常磐道→磐越道経由:441.2km
ここに挙げたルートはあくまで例ですが、どれを選んでも、普通車の通常料金で7530円、ETCの休日割であれば5220円になります。ただし注意点も。NEXCO東日本関東支社によると、ルートの途中に本線料金所があると、そこまでの料金がいったん精算されてしまうので割引が適用されないといいます。また、距離が2倍を超えたり、あまりにも長時間迂回していたりすると、「料金所でご事情を伺うこともあります」とのことです。
ちなみに岩槻ICから東北道を上り方面へ向かい、外環道経由で関越道に入り、新潟中央ICまで利用した場合はどうでしょうか。このルートの場合は東北道の浦和本線料金所や関越道の新座本線料金所を通るため、通常料金では割引が適用されず、8700円になります。しかしETCであれば、ほかのルートと同額に割引されます。ここでは、ETC車のみ対象の「首都圏の新たな料金体系」が適用されているのです。
■首都高ルートを迂回しても料金同一 ただし例外もあり
首都圏では、圏央道の延伸にともない2016年から、新たな高速道路料金が適用されています。首都高は独自の料金体系であることはもちろん、NEXCO管轄の道路でも圏央道、外環道、京葉道路など路線ごとにそれぞれ異なる料金体系が設定されていますが、ETC車の場合はその違いが調整され、A地点からB地点までどのルートを利用しても、起終点間の最短距離の料金が適用されるようになりました。
たとえば東名高速の厚木ICから首都高経由で常磐道の柏ICまで行くのと、圏央道経由あるいは圏央道・外環道経由で行くのとで、ETC料金は変わらなくなっています。首都高は長距離を走るとNEXCOの料金体系よりも安くなることもあり、迂回ルートとの料金差を埋めることで、都心部の渋滞を避け圏央道や外環道への迂回を促すためにこの制度が設けられたのです。
ただし、いくつか注意点もあります。まず、首都高を含む外環道の内側、および外環道内のICやランプに発着した場合は割引の対象外です。また、外環道の外側に位置するA地点とB地点を行き来する場合でも、首都高内で余分に迂回するなどして、首都高経由ルートながらも料金が最短距離より高くなった場合には、この料金調整は適用されません。
例を挙げると、東名高速 厚木ICから常磐道 柏ICまでの場合、料金の基準となる首都高経由の最短ルートは、「東名→首都高3号→C1→6号→常磐道」で、普通車の通常料金は3090円です。しかし、たとえば「東名→首都高3号→C2→湾岸線→外環道(高谷JCT)→常磐道」というルートを通ると、普通車の通常料金は4110円(ETC料金3710円)となり、走行経路どおりの料金になります。
■千葉は特に注意!? 京葉道路とアクアラインは対象外
また、この制度は一般道および東京湾アクアラインと、京葉道路の京葉JCT~宮野木JCT間を経由するルートを走っても、割引の対象外となります。アクアラインはまだしも、京葉道路の例外は頭に入れておくとよいかもしれません。
たとえば、宮野木JCTの東に位置する東関東道の千葉北ICから、常磐道の柏ICまで走行するとしましょう。このルートの場合、「東関東道→京葉道路→外環道(京葉JCT)→常磐道」が最短で、通常料金は2240円、ETC料金は1630円です。ここで、京葉道路に並行する「東関東道→外環道(高谷JCT)→常磐道」というルートを採った場合、通常料金は2290円、ETC料金は1890円になり、京葉道路経由との差が生まれます。
ところが、千葉北ICから東へ、「東関東道→圏央道(大栄JCT)→常磐道」という大回りルートでも、ETC料金は1890円(通常料金3150円)になります。京葉道路経由の最短ルート料金は適用されないものの、東関東道・外環道経由と、圏央道経由との料金のあいだで調整が図られるのです。ちなみに、この千葉北IC~柏IC間の場合は首都高経由が最短距離ではないので、首都高を経由した場合は走行経路どおりの料金がかかります(通常料金2570円、ETC料金2560円)。
このようにルートによっては料金差が生じたり、一部区間で一般道を経由するほうが安くなったりする場合もありますが、走行中にそれらの違いを細かく検討するようなことは事故にもつながりかねません。あらかじめ複数のルートを調べたうえで、渋滞に応じて適宜選択すべきでしょう。
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