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新型ルノー・カングー日本発売 先代と比べてちょっと大きく サイズ/外装/内装/パワートレイン/価格を解説

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新型ルノー・カングー日本発売 先代と比べてちょっと大きく サイズ/外装/内装/パワートレイン/価格を解説

ルノーの売れ筋「カングー」新型へ

ルノー・ジャポンは、新型カングーを2023年3月2日に全国のルノー正規販売店を通じて発売する。

【画像】実車画像も【新型カングーの内装/外装を詳しく見る】 全178枚

ルノーの売れ筋モデル「カングー」のコンセプトは「LUDOSPACE(ルドスパス)」。

「ルドスパス」とは、ラテン語で「遊び」を意味する「LUDOS」と、フランス語で「空間」を意味する「ESPACE」を組み合わせた造語で、「遊びの空間」を意味する。

フルモデルチェンジした新型カングーは、「ルドスパス」のコンセプトは変わらずに「もっと遊べる空間」へと大きな進化を遂げた。

ボディサイズ 先代と比べて大きく

新型ルノー・カングーのボディサイズは、全長4490mm×全幅1860mm×全高1810mmと先代モデルに比べて全長が210mm長く、全幅が30mm大きくなった。

ホイールベースは2715mmと前モデルに比べて15mm長くなった。最小回転半径は5.6m。

大きくなった全長によって、荷室の床面長も通常時で1020mm(前モデル比+100mm)、後席を折りたたむと1880mm(+80mm)と拡大し、荷室容量は通常時で775L(前モデル比+115L)、後席を折りたたむと2800L(前モデル比+132L)となり、荷室の積載量が大きく増えた。

カングーの使い勝手の良さは、荷室容量だけでなく荷物の積み下ろしのしやすさや荷室の形状にもその理由がある。

開け閉めが容易で荷物の積み下ろしにも便利なダブルバックドアは、ドアの開閉スペースを取らないため、狭い場所でも開閉が可能。このドアは、約90°の位置で1度ロックがかかり、ロックを外すと約180°まで開く。

荷室床面の地上高は594mmと低く、重い荷物を高い位置まで持ち上げることなく積み込むことができる。また、荷室は出っ張りがほぼない四角い形状のため、荷物の出し入れがしやすく、デッドスペースが生まれにくい構造となっている。

フロントドアは、約90°まで大きく開き、乗員の乗り降りが容易。両側スライドドアの開口部は615mmと大きいため、乗員の乗り降りに加え、荷物の出し入れやチャイルドシートの設置も容易にできる。両側スライドドアは開閉機構の見直しにより、前モデルよりも軽い力で開閉ができるようになっている。

また、新型カングーは、ルノー/日産/三菱のアライアンスが開発したミドルクラスのモデルに使用されるCMF-C/Dプラットフォームを採用。

このプラットフォームに、専用に開発されたメンバーやトーションビームなどを使用することで、剛性や操縦安定性が向上。気持ちの良い走りを実現した。

サスペンションのストローク量は従来と変わらないものの、ロールを抑えることで乗り心地を損なうことなく、走行安定性と応答性を高めている。

ステアリングレシオは17:1から15:1へと見直され、ハンドリングが向上。新設計フロントブレーキキャリパーの採用でブレーキの操作感が向上し、大きさを意識させないスムーズなブレーキングが可能となった。

エクステリア 「個性」そのままに

新型カングーは、ひと目でカングーとわかる親しみのある個性はそのままに、先進のエッセンスを取り入れたデザインへと生まれ変わった。

フロントガラスを寝かせて流線形となったフォルムは、空気抵抗を低減させるとともにダイナミックさを感じさせ、ボンネットに入れられたリブやワイドなショルダーラインを始めとする抑揚のあるボディラインが、エクステリアデザインに力強さを与えている。

ルノーデザインを象徴するフルLEDヘッドライトとCシェイプデイタイムランプが装備されたフロントエンドは、クロームで縁取られたフロントグリルによって上質感を高めた。

フロントバンパー両端に装備されたエアディフレクターは、フロントホイールが発生させる空気の乱れを抑えることで空気抵抗を減らす効果があり、燃費が向上。

新型カングーは、ボディ同色バンパー仕様(インテンス)と、人気の高い黒バンパー仕様(クレアティフ、ゼン、プルミエールエディション)から好みのエクステリアデザインを選ぶことができる。

リアのエクステリアデザインのハイライトはダブルバックドアで、新型カングーの後ろ姿もまたカングーらしさにあふれている。フロントと同様に、リアランプにもCシェイプシグネチャーが取り入れられている。

インテリア 「フランス流実用車」

新型カングーのインテリアは、フランス流の実用性と使い勝手の良さが融合したデザインと、乗員全員が快適で楽しい時間が過ごせるよう工夫された装備が特徴。

形状が見直されたフロントシートはひと回り大きくなり、サポート性も向上している。

3座独立タイプ、6:4分割式リアシートには、大人3人がしっかりと乗車することができる。

水平基調のデザインとなったダッシュボードは、ブラッシュアルミ調とダークグレー塗装パネル、各部に配されたクロームパーツで上質感が高められている。

本革を使用したステアリングホイールは、マットクロームフィニッシャーで装飾され、ステアリングホイール両側には先進の運転・駐車支援システムの操作スイッチやメーター表示の切り替えなどのコマンドスイッチが配置されている。

メーターパネルは7インチデジタルインストゥルメントパネル(インテンス、クレアティフ、プルミエールエディション)が採用され、先進感と視認性のよさを兼ね備える。

8インチマルチメディアイージーリンクは、スマートフォンミラーリング機能が装備されている。

スマートフォンをUSBポートに接続すれば、アップル・カープレイやアンドロイド・オートを介してマルチメディアイージーリンク上で、スマートフォン内の各種アプリが利用できる。

新型カングーは、静粛性も大きく向上。ダッシュボードには3層構造の防音材を使用し、エンジンルーム、前後サイドドアにも防音材が追加され、すべての窓ガラスの厚みも増した。この結果、可聴音声周波数が10%向上し、室内での会話が聞き取りやすくなった。

パワートレイン 選べる2つの仕様

新型カングーは、好みと用途に応じてガソリンエンジンとディーゼルエンジンから選べる。

1.3L直列4気筒16バルブ直噴ガソリンターボエンジン

ルノー/日産/三菱アライアンスとダイムラーにより共同開発された先進のガソリンターボエンジン。

1600rpmの低回転から24.8kg-mの最大トルクを生み出し、最高出力131ps/5000rpmを発揮する。

市街地の走行時など低回転域ではスムーズなレスポンス、高速道路での加速の際はパワフルなトルクで余裕のある走りを提供する。

トライアングル形状のシリンダーヘッド内に250バールの高圧力で燃料を直接噴射することで燃焼の効率化を図るとともに、シリンダー内には特殊なコーティングを施して摩擦を低減するなどいくつもの燃費向上のための技術が取り入れられている。WLTCモード燃費は15.3km/L。

コモンレール式1.5L直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジン

コモンレール式の直噴インジェクタを備え、最高出力116ps/3750rpm、最大トルク27.5kg-m/1750rpmを発揮。

1.3L直噴ガソリンターボエンジンと比較して、最大トルクは3.1kg-m高く、ディーゼルエンジンならではの低回転域からの高トルクと高出力によりスムーズなレスポンスを実現した。

DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)が、PMを約99%除去し、SCR(セレクティブキャタリティックリダクション)により排気系統に AdBlue(尿素水溶液)を噴射し、化学反応によりNox(窒素酸化物)を約90%除去するなど、環境に優しい先進のクリーンディーゼル。WLTCモード燃費は17.3km/L。

組み合わされるトランスミッションは、両エンジンとも湿式デュアルクラッチを備えた電子制御7速AT(7EDC)。

新型カングーには、ノーマル、エコ、ペルフォの3つの走行モードが備わる。

ノーマルモードは通常走行、エコモードはエンジン出力・トランスミッションの変速ポイント・電動パワーステアリングのアシスト力などを省燃費重視で制御し、ペルフォモードは積載量が多い場合などパワーが必要な走行シーンに適している。

発売記念特別仕様車も 価格は?

新型カングーには、ドライブを安心して楽しめるよう、アダプティブクルーズコントロール、レーンセンタリングアシスト、アクティブエマージェンシーブレーキ、そして日本導入モデルでは初となるエマージェンシーレーンキープアシスト、ブラインドスポットインターベンションなどの先進の運転・駐車支援システムが数多く装備される。

ハンズフリーカードキー、視認性に優れる7インチデジタルインストゥルメントパネル(インテンス、クレアティフ)、8インチマルチメディアEASY KINK(イージーリンク/スマートフォン用ミラーリング機能)、2ゾーンオートエアコン、後席エアダクト、室内の静粛性の向上など、新型カングーには乗員全員が快適で楽しい時間を過ごせるよう、たくさんの工夫が凝らされている。

また、新型カングーの発売を記念し、ルノー・カングー・クレアティフの特別仕様車「カングー・プルミエールエディション」が発売される。

「カングー・プルミエールエディション」は、カングー・クレアティフには設定のないボディカラーのブラウン・テラコッタM、グリ・ハイランド M、ブルー・ソーダライトMにペイントされた特別なモデル。

価格(消費税込)は以下のとおりと発表された。

ガソリンモデル

ルノー・カングー・インテンス:395万円
ルノー・カングー・クレアティフ:395万円
ルノー・カングー・ゼン(受注生産車):384万円
ルノー・カングー・プルミエールエディション(特別仕様車):400万5000円

ディーゼルモデル

ルノー・カングー・インテンス:419万円
ルノー・カングー・クレアティフ:419万円
ルノー・カングー・プルミエールエディション(特別仕様車):424万5000円

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みんなのコメント

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  • ADA S標準装備にしても価格上げ過ぎやろ? 為替の変動を考えてもまだ60万高いよ。ルノージャポンは何考えてるんやろ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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