■ホンダの斬新「“6輪”軽バン」がスゴイ!
2025年1月10日から12日までの3日間、世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン2025」が開催されます。
このような自動車イベントでは、自動車メーカーやチューニングショップ各社から、ユニークなカスタムカーやコンセプトカーが登場して話題を集めます。
なかでも現実味の高さから市販化も期待された1台である、ホンダの「アクティ・コンポ」について、どのようなモデルだったのかを紹介します。
【画像】カッコいい! これがホンダ新型「軽トレーラー」です!(34枚)
1977年に初代モデルの登場した「アクティ」は、ホンダの四輪事業の基礎を作った軽商用車「T360」の流れをくむ軽トラックおよび軽バンです。
同車はエンジンを車両中央に配置するという、軽トラとしては唯一無二の「MR」という駆動形式を採用したことで、使い勝手の良さやパワフルな走行性能を実現。
さらに荷台をフレームの一部にする独自のモノコック構造を持ち、ホンダらしい個性あふれるモデルとして長年愛されましたが、アクティバンは2018年7月に、アクティトラックは2021年4月をもって生産終了しています。
そんなアクティをベースに開発されたアクティ・コンポは、2002年にホンダが初公開したコンセプトカー。
アクティトラックを「トラックヘッド」と見立て、車体後部に一体化が可能なトレーラーを組み合わせた斬新なデザインが特徴です。
もともとアクティという車名は「アクティブ(活動的な)」に由来し、ビジネスからレジャーまで様々な用途で活躍することが想定されていました。
そのためアクティ・コンポでは、アクティの優れた「積載力」を徹底的に追求。
あらゆる状況でも自由な発想で活躍できる、ライフスタイルの可能性を広げるモデルとして提案されました。
アクティ・コンポに取り付けられたトレーラーは最大約4700リットルの荷室容量を持ち、ビジネスでの配送業務やレストラン、オフィスなどでも活用が可能。
レジャーシーンではアウトドアのアイテムを積んで山や海へ出かけることができます。
また、トレーラーのサイドパネルは電動で開閉するウイングゲート式で、大きな開口部が荷物の積み降ろしに便利です。
さらにこのサイドパネルは「窓付き」や「ドア付き」などのオプションパネルに付け替えることも可能。
広々したトレーラーの内部には多彩なユーティリティが備えられ、ワークスペースやホビースペースとして、アイデア次第で使い方が広がります。
トレーラーを含めたアクティ・コンポのボディサイズは、全長4975mm×全幅1475mm×全高1990mmで、軽自動車枠を超えています。
しかし電動4WSシステムを搭載することでハンドルの切れ角を拡大したほか、トレーラー部分の3軸目のホイールも操舵されるため内輪差が少なく、狭い場所での小回りと安定したコーナリングを可能としています。
※ ※ ※
アクティ・コンポは、可愛らしい見た目とともに“軽トラ”の可能性を大きく広げる魅力的なコンセプトモデルでした。
残念ながら市販化はおこなわれませんでしたが、同車の提案した「仕事から趣味まで多彩な用途に使える商用車」という発想は、現行モデルの「N-VAN」にも感じられ、その思想は引き継がれているようにも思えます。
2025年1月に開催される東京オートサロン2025でも、ホンダから遊び心あふれる魅力的なコンセプトカーが登場するのか、期待が高まります。
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