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「親から息子へ」若くして他界したチューナーの忘れ形見(NSX)を受け継いだ2代目の決意

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「親から息子へ」若くして他界したチューナーの忘れ形見(NSX)を受け継いだ2代目の決意

先代の想いを背負って走るフラットアウトNSX(NA1)

実測348psを誇るハイレスポンスの3.1Lユニットを搭載!

長い時間をかけてシャコタンとドリフトを両立させたVIP風味のJZZ30ソアラ!

RUF・CTRのイエローバードで全身を覆い尽くしたこのフラットアウトNSXは、2010年に他界した先代代表の新堀 進氏が、15年という長い歳月を費やして仕上げた名チューンドである。現在は、息子の将大氏がその手綱を握り、偉大なる父親の幻影を感じながら、新たな道を模索している最中だ。

「父が所有していた頃は、内装ドンガラの完全サーキットスペックだったんです。で、僕が乗るようになってから街乗りにも使えるようロールケージの撤去やナビの取り付け、テールランプのLED化など、快適性やファッション性を追求し始めました」。若き2代目がそう語る。

現在では通勤で使用するオールラウンド仕様だが、内に秘めたパワートレイン系はNSXマイスターショップらしく、変わらずの一線級パフォーマンスであることは言うまでもない。

根幹を成すC30Aユニットは、戸田レーシングの強化ムービングパーツで3.1Lまでスープアップした腰下に、全域でのパンチ力アップを狙ったフルチューンヘッドおよび6連スロットルシステムをセットするスペシャルだ。ヘッドにも戸田レーシング(Pri250度 Sec295度 Mid250度)のハイカムが投入されている。

ここにF-CON Vプロでのマネージメントを組み合わせることで、最高出力は実測348ps/35kgmに到達。補機チューンに関しても抜かりは無く、電動ポンプ式のツインオイルクーラーや大型コレクタータンク、大容量オイルパンなど高出力を安定発揮させるチューニングを全方位に展開している。

排気環境は上流からFGKエキマニ→フラットアウトスーパーメタルキャタライザー→フラットアウトチタンGTマフラーという組み合わせ。なお、アドバンスでは2タイプのマフラーをラインアップしているが、チタンGT=効率重視、ステンレスGT=音色重視となっている。

そんな至宝のユニットを受け止める足回りは、各部をピロ化した上で、エナペタルベースのオリジナルダンパーにハイレートのアイバッハスプリング(F15kg/mm R19kg/mm)をセットした富士スピードウェイ用セットアップとなる。そこに、潰しやすく荷重もかけやすいフロント16インチ&リヤ17インチという、ハイトの高いSタイヤを合わせている点は特徴的だ。

ちなみに、ホイールはレーシングハートCP035(F8.0J+20 R9.5J+25)で、タイヤにはアドバンA050(F225/45-16 R255/40-17)という組み合わせだ。CP035の隙間からのぞく武骨なブレーキはapレーシングの4ポッドシステムで、さらにABSを賢いNA2用に変更して制動面をトータルでブラッシュアップしている。

室内はスパルタンなメイキングだ。追加メーターはデフィで統一してコンソールにインストールし、ステアリングにはスパルコのムゲロをチョイス。ちなみに、ミッションはNA2用の6速へとスイッチされている(ファイナルは4.4)。

シートは、高いホールド性を誇るスパルコ製のフルバケ(ドライバーズ&ナビ:EVO)。シート後方に確認できるバーは撤去したロールケージの残りで、現在はレーシングハーネスの固定用として使用している。

一方のエクステリアは、マルガヒルズのリヤフェンダーおよびを、サード製のGTウイングFUJIを除くエクステリアの主要パーツは、全てオリジナルのフラットアウトで統一。その他、華やかさを求めてヘッドライトにはHIDを、テールランプもブラックアウト&フルLED化されている。

「コイツは、僕が幼稚園児の頃から見ていたクルマですからね……。手放す事は絶対にない。一生大切に乗り続けて行くつもりですよ」。

若くしてこの世を去った先代の魂を背負い、山吹色の忘れ形見と共にチューニング道を邁進する二代目。その先に広がる新生アドバンスの未来を、進氏は天国から優しく見守り続けていく事だろう。

取材協力:アドバンス TEL:045-932-0656

PHOTO:Katsuyoshi KOBAYASHI

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