車両本体の価格上昇が激しい昨今の新型車市場。そんななか、コスパ最強といえばスズキの各モデルだ。なかでもスイフトスポーツは200万円という価格にもかかわらず、クルマ好きから熱視線を集めている。
でも、じつはスイフトスポーツの歴代モデルは内容のわりに超バーゲンプライスなのだ。そこでコスパ最強ハッチを未だに実現できているワケを深堀!
スイフトスポーツ安すぎないか!? コスパ最強モデルに根付く徹底したスズキイムズ
文/小鮒康一、写真/SUZUKI
■初代スイスポはコスパ最強の119万円! 歴代モデルすべてがお買い得だった
2003年6月に登場した初代スズキ スイフトスポーツ
日本では2000年に初代モデルが登場したスズキのコンパクトカーであるスイフト。そのホットモデル「スイフトスポーツ」は2003年6月に追加された。
この初代スイフトスポーツは、ノーマルモデルには存在しない3ドアボディとなり、エンジンも1.5Lとなっているほか、クロスレシオの5速MTや4輪ディスクブレ―キ。レカロ社製のバケットシートなどを標準装備しながらも120万円を切る119万円(登場時)というリッターカークラスの価格を実現していた。
そして2005年に登場した2代目モデルでは車格が上がったことやエンジンが1.6Lへと大型化したこと、そして初代では5速MTのみだったトランスミッションに4速ATが追加されたことなどもあって価格は156万4500円~とアップしてしまったものの、2本出しマフラーを実現するためにフロア後部を専用設計に。
そしてハブボルトを高剛性し5穴化としたことやモンロー社製のダンパーを新たに採用するなど、価格上昇に見合った進化がなされていた。
2011年末にはキープコンセプトとなった3代目が登場するが、こちらもエンジンこそ1.6LのM16A型を継続採用するものの、可変吸気システムを採用するなどして先代よりも高出力を実現し、トランスミッションは待望の6速MTがラインナップされた。そして2ペダル仕様は新たにCVTとなったのもトピックだ。
さらに年々厳しくなる衝突安全性能基準をクリアしがらも、先代よりも10kgの軽量化を実現し、より高い運動性能を実現しており、価格の上昇もわずかに押さえられた1,680,000円~という価格に抑えられていた点も初代から変わらぬ美点となっていた。
■現行スイスポはターボ初搭載も200万円切り! ノーマルモデルよりも人気のワケ
2017年9月に登場した現行型(4代目)スズキ スイフトスポーツ。3ナンバーサイズ化や高剛性化と同時に軽量化し軽快さは維持
2017年9月からは現行型となる4代目スイフトスポーツが登場。ちなみにグローバルでは3代目スイフトスポーツとなっている。だが、これは初代モデルが日本国外では「イグニススポーツ」として販売されていたからであり、決して初代の存在をなかったことにしているワケではないのであしからず。
この4代目スイフトスポーツでは、歴代初となるターボエンジン(1.4Lターボ)となり、トランスミッションは6速MTのほか、2ペダルも6速ATに。2ペダルモデルでもよりスポーティな走りを楽しめるようになっていた。
またボディもフェンダーを専用形状の拡大されたものとすることでシリーズ初の3ナンバーサイズとなり、トレッドも拡大。このトレッド拡大もホイールオフセットで帳尻を合わせるのではなく、アーム類を専用のものとするこだわりぶりとなっている。
さらにプラットフォームも一新された「HEARTECT(ハーテクト)」を採用したことで、高剛性かつ軽量なボディを実現し、車両重量は1トンを切るもの(デビュー当時)となっている点も特筆すべきポイントだった。
このように大きく戦闘力がアップした4代目スイフトスポーツではあるが、その価格は187万4400円(先進安全装備のスズキセーフティサポート非装着車の場合)と未だに200万円を切る価格というのは驚きを隠しきれないというのが本音である。
■低価格を実現できるのはスズキだから!! その努力たるや涙モノ
現行型スズキ スイフト。グローバルモデルとなった2代目モデルから4代目モデルまでで世界累計530万台以上を販売し低価格化に貢献
では、なぜ歴代スイフトスポーツはこのような低価格を実現できたのだろうか? スズキは徹底したコスト管理をしていることでも知られるメーカーであり、手持ちで使えるものは使い回し倒すことで車両価格を抑えているのだ。
例えば初代スイフトに使用されているドアは軽自動車のKeiのものを流用したものであるし(ただしプラットフォームはKeiをベースに拡大したものではなく、普通車用に開発されたもの)専用の3ドアボディも海外仕様に設定されていたものを使用している。
搭載されるエンジンもまたしかりで、初代モデルに搭載された1.5Lエンジンはエリオに搭載されたものがベースとなっているし、現行型の1.4Lターボエンジンも先行してエスクードに搭載されていたものがベースだ。
とはいえ、スポーツモデルに搭載するにあたってはしっかりエンジンの内部にも手を加えており、ホットモデルとしてやるべき部分にはしっかり手を加えているからこそ、ユーザーからの支持が厚いということも言えるだろう。
そして何よりベースとなったスイフトが、グローバルモデルとなった2代目モデルから4代目モデル登場時までの間に世界累計で530万台以上を販売していることこそが、価格を大きく下げる要因となっているのだ。
このようにやりくり上手なスズキだからこそ実現できたとも言える低価格のスイフトスポーツ。間もなく登場すると言われている新型は電動化がなされるというウワサもあるが、きっとあの手この手を使って価格を抑えながらも楽しいクルマに仕上げて来てくれるハズだ。
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みんなのコメント
あんなどんガメによく350万も出す気になるな。