現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「22B」より激レアな「幻の限定車」! ちょっとやり過ぎのSTIコンプリートカー「S201」が今再評価されるワケ

ここから本文です

「22B」より激レアな「幻の限定車」! ちょっとやり過ぎのSTIコンプリートカー「S201」が今再評価されるワケ

掲載 更新 29
「22B」より激レアな「幻の限定車」! ちょっとやり過ぎのSTIコンプリートカー「S201」が今再評価されるワケ

STIファン垂涎のSシリーズの初代モデルとしてとして登場

「インプレッサS201 STiバージョン」は、STiコンプリートカーシリーズの最高峰にあたる「S」モデルの記念すべき最初のモデル。ベース車は初代インプレッサの最終進化系となるWRX STiバージョンVIで、もちろん軽量コンペティショングレードとなるRAをベースとしている。

独特の「ドコドコ」音がこっそり復活? スバル車に「ボクサーサウンド」が出ていた理由とは

空力を追求した結果、酷評を受けることに……

 S201最大の特徴は、なんといってもそのエクステリア。当時はラリーのイメージが強いインプレッサWRXシリーズだが、S201はサーキットでのイメージを色濃く演出し、フロント、サイド、リヤにエアロダイナミクスを追求した迫力のエアロが目を惹くスタイリングだ。 現行モデルのSTI製エアロパーツは、風洞実験を経て開発されている本格的な空力パーツとしても効果が高くユーザー人気の高いアイテムだが、その原点はS201にあるといえるだろう。 2段式のリヤウイングはS201に標準装備されただけでなく、スポーツパーツとしても当時販売されていた。実際の空力性能が高いS201に装備されたエアロパーツは、強烈なインパクトを放つデザインに評価が分かれ、まだまだラリーファンが多かったスバルユーザーからは酷評を受けることも多かった。

280psの馬力自主規制を打ち破る300psの高出力エンジンを搭載

 しかし空力性能だけでなく、エンジンスペックは280ps自主規制全盛の時代にコンプリートカーという「例外」のおかげで、専用スポーツECUと高効率な吸排気系を採用することで、2L水平対向4気筒ターボで300psを発生。今ではさほど驚くほどの数値ではないものの、2000年当時としては格上のスペックであり、現代のクルマにも十分通用するどころか、むしろ現代のWRX STIに匹敵する高性能を20年以上も前に実現していたことに驚かされる。 そのハイパワーを受け止める足まわりには、なんと車高調整式のサスペンションを採用。歴代Sモデルのなかでも車高調整式を採用しているのは、現時点でこのS201だけとなっている。バネレートはフロント3.7kg/mm、リヤ3.3kg/mmと、ベースモデルと比較するとフロントが0.2kg/mm、リヤが0.3kg/mm程度のバネレートアップとしたことで極端にハードな乗り味とはしていなかった。 ちなみにコイルスプリングは純正形状となるため、調整幅はわずか30mmだが、それでもノーマル状態で車高が調整できるサスペンションが装着されていたことに驚かされる。そして専用装備されるホイールにはレイズとSTI共同開発となる専用の鍛造アルミホイールを採用。ベースモデルに対して約20%の軽量化を実現している。 STIは現行モデル向けにレイズと共同開発したSTIパフォーマンスホイールをラインアップしているが、当時からレイズとの関係が続いていることが非常に興味深い。ほかにも足まわりでは、ラテラルリンク、トレーリングリンクにピロボールを採用したほか、当時としては珍しかったヘリカル式L.S.Dをフロントに採用するなど、気持ちの良いコーナリング性能を実現するためにさまざまなアイテムが専用パーツとしてお奢られていた。

超希少モデルをあえて今狙うのはいかがだろうか!

 インテリアはエクステリアとは異なり、カラーマテリアルこそ専用となるがシート形状などは基本的にベースモデルと同一で、現代のコンプリートカーのようにレカロ製シートなどは装備されていない。しかし、コンプリートカーならではと感じる部分としては、コンペティションモデルのRAをベースとしながらも、オートエアコンやパワーウインドウといった快適装備も充実している点が魅力だ。 2000年の発売時はわずか300台限定のモデルで、インプレッサSTiバージョン22Bと同じく初代インプレッサをベースとしたSTiコンプリートカーでありながら、人気としてはいまひとつだった。当時の販売台数も少なかったことから、いまではその希少性が人気となり、中古車サイトでも程度の良いものは価格応談という個体が多い。そして、そのポテンシャルは初代インプレッサのなかでも最強といわれるほど高いパフォーマンスを発揮する、Sシリーズ初モデルに相応しい1台であったことは確かだ。

こんな記事も読まれています

急拡大! BYDの高級車ブランド「方程豹」 無骨SUV&華麗スポーツカー発表
急拡大! BYDの高級車ブランド「方程豹」 無骨SUV&華麗スポーツカー発表
AUTOCAR JAPAN
約20年ぶりのBTCCフル参戦に臨む元世界王者ロブ・ハフ「カローラはかなり快適だ。でも忙しいね!」
約20年ぶりのBTCCフル参戦に臨む元世界王者ロブ・ハフ「カローラはかなり快適だ。でも忙しいね!」
AUTOSPORT web
アウディの電動SUV『Q6 e-tron』に105mm長い「L」
アウディの電動SUV『Q6 e-tron』に105mm長い「L」
レスポンス
においを出すSUVだと…? ホンダの新SUVは至れり尽くせり? 中国でEV攻勢へ
においを出すSUVだと…? ホンダの新SUVは至れり尽くせり? 中国でEV攻勢へ
乗りものニュース
「市販します」トヨタのEV“bZ”シリーズ新型2車種 Z世代向け&ファミリー向け スタイルはっきり分ける
「市販します」トヨタのEV“bZ”シリーズ新型2車種 Z世代向け&ファミリー向け スタイルはっきり分ける
乗りものニュース
三菱「新型“精悍”コンパクトSUV」発表! 斬新マスクがカッコイイ! 新型「ASX」マイチェン版 欧州で発売へ
三菱「新型“精悍”コンパクトSUV」発表! 斬新マスクがカッコイイ! 新型「ASX」マイチェン版 欧州で発売へ
くるまのニュース
セゾン自動車火災保険、商号を「SOMPOダイレクト」に変更
セゾン自動車火災保険、商号を「SOMPOダイレクト」に変更
レスポンス
フィアット「500」の謎の振動がやっと解消! 飛び散るオイル問題は果たして解決されたのか…!?【週刊チンクエチェントVol.35】
フィアット「500」の謎の振動がやっと解消! 飛び散るオイル問題は果たして解決されたのか…!?【週刊チンクエチェントVol.35】
Auto Messe Web
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
グーネット
33歳、フェラーリを買う──Vol.17 オープン最高! でも……
33歳、フェラーリを買う──Vol.17 オープン最高! でも……
GQ JAPAN
タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
レスポンス
これぞ徹底的に遊べる軽!──新型ホンダN-VAN FUN STYLE+ NATURE試乗記
これぞ徹底的に遊べる軽!──新型ホンダN-VAN FUN STYLE+ NATURE試乗記
GQ JAPAN
グランツーリスモ7に新規車種3台を追加するアップデート配信。シュコダがシリーズ初登場
グランツーリスモ7に新規車種3台を追加するアップデート配信。シュコダがシリーズ初登場
AUTOSPORT web
顔が…いや全身変わった!? ホンダの売れ筋コンパクトSUV「ヴェゼル」改良 ハイブリッドはEVに近づく?
顔が…いや全身変わった!? ホンダの売れ筋コンパクトSUV「ヴェゼル」改良 ハイブリッドはEVに近づく?
乗りものニュース
ワイパー「高速運転」はゴム寿命縮める? 面倒な交換ケチって「ゆっくりモード」本当にコスパは良いのか
ワイパー「高速運転」はゴム寿命縮める? 面倒な交換ケチって「ゆっくりモード」本当にコスパは良いのか
くるまのニュース
スバルとスカイラインにフィーチャー…第4回アリオ上尾 昭和平成オールドカー展示会
スバルとスカイラインにフィーチャー…第4回アリオ上尾 昭和平成オールドカー展示会
レスポンス
MS&AD新社長の舩曵真一郎氏が会見 代理店への「週末イベントの手伝いはやめる」
MS&AD新社長の舩曵真一郎氏が会見 代理店への「週末イベントの手伝いはやめる」
日刊自動車新聞
【MotoGP】最高峰クラスデビュー以来好調のアコスタ、浮足立たずにいるための鍵は『普通の生活を見ること』
【MotoGP】最高峰クラスデビュー以来好調のアコスタ、浮足立たずにいるための鍵は『普通の生活を見ること』
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

29件
  • 当時はデザインに酷く驚いたが、改めて今見ると・・・・・・・・
    ヤッパリ要らないや。
  • 今見ても当時見てもやはりダサい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

119.8148.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

21.9349.8万円

中古車を検索
インプレッサリトナの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

119.8148.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

21.9349.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村