スタイリッシュなニューボディ登場
アルテオンは、VWが新たなるフラッグシップとして2017年に投入したブランニューモデル。シューティングブレークは、マイナーチェンジを機に加わったスタイリッシュなニューボディだ。
水平基調のルーフラインを後方まで延長し、リアウインドウ角度を立ち上げたルックスは、いわゆるステーションワゴンタイプ。ただし、VWがヴァリアントとして紹介する各モデルに比べると、デザインは遊びゴコロに富んでいる。いわばクーペ風味のワゴンである。
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全長×全幅×全高4870×1875×1445mmのボディサイズはベース車の5ドアとほぼ共通。一見延長されたように見えるリアのオーバーハングにも変更はない。後席使用時のラゲッジスペース容量は、VDA法の計測で5ドアの563リッターに対して565リッター。一方、後席アレンジ時は1557リッターに対して1632リッターと、こちらはボディ形状の違いを反映して少しだけ広い。
シューティングブレークは必ずしも積載量を増すために開発された実用モデルではない。スタイリッシュさを第一義に、まずは見た目の違いを楽しませるというのが、魅力でありキャラクターだ。
とはいえシューティングブレークは、実用性面でベース車に対して見劣りする部分は見当たらない。むしろ5ドア以上にユーティリティは高い。足元空間やニースペースの広大さという美点はそのままに、良好な乗降性というアドバンテージを加えた。後方に向かってルーフの落ち込みが少ないゆえ、頭部の運びの容易性は5ドアモデルを上回る。さらに大きく開くテールゲートを備えるので、ラゲッジスペースへのアクセルもすこぶる良好である。アクティブなライフスタイルを楽しむユーザーの、良き相棒になってくれるに違いない。
力強く滑らかなパフォーマンス。頼りになる走り
試乗車は『TSI 4モーション・エレガンス』。本革シートや大径20インチシューズを装着した上級グレードだ。7速DCTとの組み合わせで搭載されるのは、ターボ付き直噴の2リッター4気筒ガソリンユニット(272ps/350Nm)。大柄ボディに4WDシステムも搭載し、車両重量は1750kgとそれなりの重量級だが、実際にアクセルペダルを踏み込んでみると、その動きに気になる鈍さは感じられない。微低速走行時の挙動に滑らかさが足りないと指摘されることもあるDCTを採用するが、その点でもこのモデルは文句ナシと言える。
「アクセルを踏み込めば、踏み込んだだけきちんと仕事をしてくれる」といった印象には惚れ惚れする。あえてマニュアルモードを選択して高回転域までの吹きあがりを楽しみたくなるような情感豊かな回転フィールには乏しいものの、優れたパフォーマンスの持ち主であることは確かだ。
トレッド面に穴が開いた際に、それを瞬時にふさぐシール材入りのタイヤを採用するのはパサート系の伝統のひとつ。凝ったデザインのホイールと組み合わされ、見た目にもステイリッシュな20in仕様にもそれは採用されていた。
快適性ハイレベル。電子制御サスがいい仕事をしている!
薄くて大径のシューズを履くだけにちょっと心配した快適性は、上級モデルらしく滑らかな仕立てだった。標準装備の電子制御式の可変減衰力ダンパー、”アダプティブシャシーコントロール”が見事な仕事をしているという印象。さすがに路面凹凸への当たり感そのものはやや強めだが、その先のサスペンションのストローク感は十分にしなやかだ。『コンフォート』モードを選ぶと路面によってはボディの動き量がやや多めだが、『ノーマル』ではそれも適度に抑制される。テストドライブ中はノーマルポジションで、大半のシーンを過ごすこととなった。安全・運転支援機能も充実しロンククルージングをサポートしてくれる。
VW車は「質実剛健」というフレーズが当てはまるクルマが多い。その中で抜群にスタイリッシュで遊びゴコロ心を感じさせるアルテオン・シューティングブレークは別格。2008年に登場した3rdシロッコと同様のインパクトを感じた。高い実用性はそのままにデザインを楽しむ個性派。VWの異端児と言えそうだ。
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乗り心地最高でした。