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トヨタの斬新「“タマゴ型”ミニバン」! 次期「エスティマ」と目される「画期的モデル」!? シートまで“タマゴ”な「FCR」とは

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トヨタの斬新「“タマゴ型”ミニバン」! 次期「エスティマ」と目される「画期的モデル」!? シートまで“タマゴ”な「FCR」とは

■今なお復活の噂が絶えない“天才タマゴ”「エスティマ」

 2017年10月に開催された第45回「東京モーターショー」でトヨタが出展したコンセプトカー「Fine-Comfort Ride(ファイン コンフォート ライド)」は、登場するや次期「エスティマ」ではないかと高い注目を集めました。

【画像】めちゃカッコいい! トヨタ「新型エスティマ!?」を画像で見る(30枚以上)

 エスティマは、1990年にデビューしたラージサイズミニバン。「天才タマゴ」というキャッチコピーで、独創的なデザインとパッケージングで注目されました。

 キャッチコピーの「タマゴ」のとおり、卵をイメージする独特なスタイリングに最も目をひき付けられますが、メカニズムも独創的でクルマ好きを興奮させました。

 それまでのミニバンは(当時はまだ「ミニバン」という言葉ではなく「1BOX」「ワゴン」などと呼ばれていました)、エンジンを前席下に置いたレイアウトが主流だった時代。

 2列目シートに座り、脚を伸ばした先にパワートレインを格納するハウジングがあり、現在のミニバンでは普通になった1列目から2列目シートへのウォークスルーはできませんでした。

 そんななかで登場した初代エスティマは、エンジンを横に75度に寝かせたミッドシップのアンダーフロアレイアウトでフラットなフロアという、当時の市販車では前代未聞のパッケージングをやってのけました。

 エスティマはその後2度のフルモデルチェンジを経て2019年に生産終了。翌年2020年5月のトヨタディーラー全車種併売化に伴う車種整理で販売終了となりました。

 3代続いたエスティマは、一定の販売台数はあったものの、どの世代もライバル車やトヨタのほかのミニバンのほうが人気があった状態ではありましたが、根強いファンからの支持を集め続けてきました。

 中古車相場価格は相対的に高めであることや、3代目が2006年のフルモデルチェンジから14年に渡って繰り返し改良しながら販売されたロングセラーモデルであることは、その人気を裏付けるものとなっています。

■次期エスティマも「天才タマゴ」たるイノベーションを実用化か

 2017年にお披露目されたコンセプトカーのファインコンフォートライドについて、トヨタはひとことも「次期エスティマ」とは言っていません。

 しかしタイヤがクルマの四隅に配置し、大きな6ライトウィンドウとミニバンにしては低く構えたエクステリアは、未来のエスティマを彷彿とさせるものでした。

 また公開されたインテリアのスケルトン画像は、1989年の第28回東京モーターショーでお披露目されたコンセプトモデルの初代エスティマが「動くカットモデル」として出展されたことを思い出させるものでもありました。

 ファインコンフォートライドのボディサイズは、全長4830mm×全幅1950mm×全高1650mm、ホイールベース3450mmと大柄ですが、デザイン表現を重視したコンセプトカーのサイズはたいがい大きくなりがちなことを考慮すると、3代目エスティマの全長4750-4795mm×全幅1800-1820mm×全高1730-1760mmに近しいものとなります。

 パワートレインは、水素を燃料とするFCV(燃料電池車)で、モーターをホイール内に置く「インホイールモーター」にすることで、キャビンを広く取ることができています。

 インホイールモーターは、次世代BEV(バッテリーEV:電気自動車)のイノベーション技術のひとつとされるものの、現在はまだ実用化されていません。

 インホイールモーターは、ファインコンフォートライドが示したようにデザインの自由度が高くなるほか、ドライブシャフトが省略できるなど、構造がシンプルで部品点数の削減と軽量化、省エネルギー化に貢献できる構造になっています。

 しかしタイヤに受ける衝撃がそのままモーターに伝わりやすいことが最大の課題で、モーターの堅牢性を高める技術と、ホイールが受ける衝撃をできるだけ減衰させる技術が必要とされています。

 この難しい課題は、初代エスティマが前代未聞のアンダーフロア・ミッドシップレイアウトを実現していたことを思い出すと、次期エスティマが世界初のインホイールモーターを採用した市販車となる可能性に繋がります。

 初代エスティマは、ハイエースに採用されていたRZ型エンジンをベースに新開発された2.4リッター直列4気筒「TZ」型ガソリンエンジンが搭載されましたが、元々は当時のトヨタが開発していた2ストロークエンジンを採用する方向だったという話がありました。

 1990年当時でも、2ストロークエンジンは四輪車からは駆逐され、二輪車の小排気量エンジンだけが採用していたことを考えると、かなりのイノベーションといえます。

 結局は排気ガス規制に対応できず採用を断念したようですが、このエピソードも“天才タマゴ”エスティマらしさを感じます。

 次期エスティマのデビューも、ひょっとすると世界を驚かす革新的な技術のデビューとなるのではないでしょうか。

 トヨタが満を持して、世界初のBEVないしはFCVのインホイールモーター車にエスティマの車名を与えて復活させる……そんなストーリーに期待が持てます。

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みんなのコメント

6件
  • lhs********
    日本ではアルヴェルでもデカいのよ!さりとてノアでは貧乏くさい。走りもしっかりしてるエスティマが有ったら丁度いいの。
  • 防災減災備蓄
    なんだ、くるまのニュースか
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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