現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > なぜスバル「レガシィアウトバック」が国産唯一無二のクロスオーバーSUVなのか? 乗ってわかったレガシィの末裔が輝くワケ

ここから本文です

なぜスバル「レガシィアウトバック」が国産唯一無二のクロスオーバーSUVなのか? 乗ってわかったレガシィの末裔が輝くワケ

掲載 26
なぜスバル「レガシィアウトバック」が国産唯一無二のクロスオーバーSUVなのか? 乗ってわかったレガシィの末裔が輝くワケ

 レヴォーグレイバックが新たにスバルSUV群に加わったが、今なおスバルのフラッグシップモデルはレガシィアウトバックだ。今回、実際に試乗してみてその持ち味を確認してみることにした。

文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/ベストカーWeb編集部、小林岳夫

なぜスバル「レガシィアウトバック」が国産唯一無二のクロスオーバーSUVなのか? 乗ってわかったレガシィの末裔が輝くワケ

■今なお「レガシィ」の名を残すアウトバック

レガシィアウトバックX-BREAK EX。アウトドアらしさを前面に出したアクティブなグレード

 すでにスバルの国内ラインナップからかつての「レガシィ」はツーリングワゴンもセダンのB4(北米では健在)もなくなってしまったが、唯一レガシィの名を今も残しているのが現行レガシィアウトバック。北米ではレガシィの名がつかずに「アウトバック」として販売されている。

 北米では2019年のニューヨークショーでワールドプレミアされていたが、日本では先代モデルが2021年まで販売されており、同年からようやく現行型が導入された経緯がある。

 現行型のボディサイズは全長4870×全幅1875×全高1675mm、ホイールベース2745mmと先代型からホイールベースは変わらずも全長で50mmアップし、全幅は35mmワイドになり、全高も15mmアップしている。スバルグローバルプラットフォームにフルインナーフレーム構造を採用したボディは強靭そのものだ。

 北米仕様は水平対向4気筒DOHCの2.5LであるFB25、直噴水平対向4気筒2.4LDOHCターボのFA24の2種類のパワートレーンが設定されているが、日本仕様は直噴水平対向CB18ターボのみ。

 実はこのレガシィアウトバック、次期愛車として密かに狙っているクルマであり、以前から一度じっくり乗ってみたいと思っていた。

[articlelink]

■フラッグシップにふさわしい走りの上質感

こんなオフロード走行も似合うのがレガシィアウトバック。乗用車ベースのクロスオーバーSUVながら悪路走破性もなかなかのもの

 で、たまたま今回とあるイベントに参加するためにレガシィアウトバックを現地まで自走させることになったため、これ幸いとばかりに試乗してみることにした。グレードはSUVらしさを前面に押し出したアクティブな「X-BREAK EX」。

 以前にディーラーでちょい乗りした際のレガシィアウトバックに対する印象は、一般道を乗る分には過不足なしという感じで長距離を乗ったらどうかと常々思っていた。

 都内の編集部を出て首都高から高速に入り、目的地の静岡方面まで東名高速をレガシィアウトバックで走行。久々に乗ったのだが、驚かされたのは走りの安心感。同じスバルSUVであるクロストレック、フォレスターにも乗ったのだが、明らかに安定度がひとクラス上なのだ。

日本仕様のレガシィアウトバックのパワートレーンは直噴1.8L水平対向ターボのCB18のみの設定となっている

 CB18ターボのスペックは最高出力177ps、最大トルク30.6kgmとトルクフルなエンジン。レヴォーグ&レヴォーグレイバック、フォレスターにも搭載されるエンジンだが、1680~1690kgというレガシィアウトバックの重量級ボディをグイグイ引っ張ってくれ、相性としてはかなり良好な感じ。

ステアリングヒーターのスイッチはハンドル右側下にある

 東名高速に入ってからはアイサイトXのアダプティブクルコンを使用してクルージングしていたのだが、非常に快適そのものだった。内装のクォリティも上質だし、シートの出来もいい。ステアリングヒーターや後席シートヒーターが備わっているのも冬場にもってこい。ゆったりと乗るのにピッタリな、キャラクターどおりのクルマだ。

■試乗してみた結論は……?

上質感のあるレガシィアウトバックのインテリア。ソフトパッドを多用したダッシュボードやドアパネルなども質感高く仕上がっている

 都合、往復で走行距離は250km近くをレガシィアウトバックで走行したが、ボディが拡大されたにもかかわらず、最小回転半径は5.5mをキープしており、さほど取り回しも気にならなかったのも予想外によかったポイント。

後席が広いのもレガシィアウトバックの美点。シートヒーターも備えており、冬場の快適性も配慮されている

 先代型レガシィアウトバックの価格が341万~363万円だったことを思えば、現行型の価格は425万7000~451万円とかなり上がっているように見える。が、これは先代型がオーディオやカーナビがオプションとなっていたことも関係している。大型ディスプレイやアイサイトXといった装備や新型プラットフォームやエンジンなどを考えれば、その分の価格アップとみていいだろう。

 さて試乗してみての結論。さすがにかつてのレガシィの末裔だけあり、専用開発されたフラッグシップモデルとしての価値があると思わされた。ただ、あまりキャンプなどのアウトドアに出かけない自分にとってはもし購入したら持て余してしまう可能性が高い……のだ(笑)。

 そんなレガシィアウトバックの難点はやはり燃費。WLTCモード燃費が13.0km/Lで、今回の実測オンボード燃費が11.8km/L。まあ、これはほかのスバル車にも当てはまる弱点だとは思うけど、さすがにいかんともしがたいポイントなのかも……。

こんな記事も読まれています

アルファロメオ『ステルヴィオ』、520馬力の「スーパースポーツ」発表…世界限定175台販売へ
アルファロメオ『ステルヴィオ』、520馬力の「スーパースポーツ」発表…世界限定175台販売へ
レスポンス
【ブレイズ】特定小型原付の安全利用貢献で中村警察署長から感謝状を授与
【ブレイズ】特定小型原付の安全利用貢献で中村警察署長から感謝状を授与
バイクブロス
レクサス新型「カクカクSUV」発表! 迫力フェイス&オシャベージュ採用の「本格モデル」! 1200万円超えの「オーバートレイル プラス」が販売店で早速話題に
レクサス新型「カクカクSUV」発表! 迫力フェイス&オシャベージュ採用の「本格モデル」! 1200万円超えの「オーバートレイル プラス」が販売店で早速話題に
くるまのニュース
英アストン マーティン 新型 "スーパー4WD" 導入検討中 高級V8オフローダー登場か
英アストン マーティン 新型 "スーパー4WD" 導入検討中 高級V8オフローダー登場か
AUTOCAR JAPAN
「バモスホンダ」の貴重なサイドカーテンの苦労とは?「ステップバン」と並行して所有する公私ともにホンダまみれの生活に注目
「バモスホンダ」の貴重なサイドカーテンの苦労とは?「ステップバン」と並行して所有する公私ともにホンダまみれの生活に注目
Auto Messe Web
【ハーレー】6/1・2に横浜で開催される「BLUE SKY HEAVEN 2024」の入場チケットがチケットペイで販売中!
【ハーレー】6/1・2に横浜で開催される「BLUE SKY HEAVEN 2024」の入場チケットがチケットペイで販売中!
バイクブロス
軽自動車も“高嶺の花” 20年間で6割値上げ、平均価格160万円に[新聞ウォッチ]
軽自動車も“高嶺の花” 20年間で6割値上げ、平均価格160万円に[新聞ウォッチ]
レスポンス
高速道路 悲惨な「停止車に突っ込む事故」防ぐ救世主は「ETC2.0」か!? 「事故です!右車線へ!」実現する未来は近い!? 道路上の異常見分ける「ETCビッグデータ」の可能性とは
高速道路 悲惨な「停止車に突っ込む事故」防ぐ救世主は「ETC2.0」か!? 「事故です!右車線へ!」実現する未来は近い!? 道路上の異常見分ける「ETCビッグデータ」の可能性とは
くるまのニュース
ホンダ CR-V【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
ホンダ CR-V【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
SP忠男の「POWERBOX パイプ」にエリミネーター/SE(’24~)用が登場!
SP忠男の「POWERBOX パイプ」にエリミネーター/SE(’24~)用が登場!
バイクブロス
カスタマー躍進の一方、ワークスは足踏み……メルセデスF1、マクラーレン復活劇を称賛も「羨望の眼差しを向けている訳じゃない」
カスタマー躍進の一方、ワークスは足踏み……メルセデスF1、マクラーレン復活劇を称賛も「羨望の眼差しを向けている訳じゃない」
motorsport.com 日本版
F1開催は全部イモラで良し!? 昔ながらのコース大好きフェルスタッペン「カレンダー24戦こういうのでいい」
F1開催は全部イモラで良し!? 昔ながらのコース大好きフェルスタッペン「カレンダー24戦こういうのでいい」
motorsport.com 日本版
ホンダ新型「軽バン」6月発表! 斬新2人乗り×真っ黒テールに注目!?  実車展示続々、7月にも
ホンダ新型「軽バン」6月発表! 斬新2人乗り×真っ黒テールに注目!? 実車展示続々、7月にも
くるまのニュース
限定1000台! Acalieが特定小型原付「RICHBIT CITY」と電動アシスト自転車「RICHBIT CITYASSIST」の先行予約を開始
限定1000台! Acalieが特定小型原付「RICHBIT CITY」と電動アシスト自転車「RICHBIT CITYASSIST」の先行予約を開始
バイクのニュース
ジャガー『F-PACE』に最強の「SVR」、575馬力スーパーチャージャー搭載…欧州設定
ジャガー『F-PACE』に最強の「SVR」、575馬力スーパーチャージャー搭載…欧州設定
レスポンス
ディープリム感を演出する「幅リム」がイイ! MONZA JAPANがアフターホイールに新たなトレンドを作る予感
ディープリム感を演出する「幅リム」がイイ! MONZA JAPANがアフターホイールに新たなトレンドを作る予感
WEB CARTOP
パナソニックエナジー、日野が共同開発した大型EVトラクターに電池供給 商用車で初採用
パナソニックエナジー、日野が共同開発した大型EVトラクターに電池供給 商用車で初採用
日刊自動車新聞
NTNがEVの要求「航続」「耐久」「電動制御」に応える製品を出展へ…人とくるまのテクノロジー展 2024
NTNがEVの要求「航続」「耐久」「電動制御」に応える製品を出展へ…人とくるまのテクノロジー展 2024
レスポンス

みんなのコメント

26件
  • zar********
    燃費、燃費と言うけど同クラスの4駆と比べれば大差ない。
    実際にBP、BSと乗り継いでいるけどアウトドアの相棒には最高です。静かだし乗り心地が良く安定感もあるから、後席の愛犬の柴はいつも気持ち良さそうに寝ています。
  • shi********
    この価格ならレヴォーグとの差別化で2.4ターボにして欲しいですよね!
    騒ぐ程、大きくないし全長はもっと伸ばして荷物を積める様にして欲しい位。
    安全で良い車だからもっと売れて欲しいですね!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

425.7451.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.2488.4万円

中古車を検索
レガシィ アウトバックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

425.7451.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.2488.4万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村