IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のDPiクラスに参戦しているアキュラは、IMSAにLMDh規定が導入された後も、参戦して参戦することに前向きな姿勢を示した。
LMDh規定は、プロトタイプカーの新規格として世界耐久選手権(WEC)とIMSAで導入が予定されている。当初は2022年シーズンからIMSAで運用される予定だったが、コロナ禍の影響もあり導入が2023年に延期されることになると見られている。
■2022年からWECとIMSAで施行のLMDhレギュレーション、その一部が発表
ホンダの北米高級ブランドであるアキュラは、2019年からチーム・ペンスキーと共にIMSAのDPiクラスにARX-05で参戦してきた。そして来季からはウェイン・テイラー・レーシングとマイヤー・シャンク・レーシングに車両を供給することを発表。継続してIMSAに参戦する予定となっている。
アキュラのモータースポーツプログラムを管轄するホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントのプレジデントであるテッド・クラウスは、「今回の発表では我々がLMDhのプログラムに取り組んでいるかどうか発表しないが、それは間違いなく我々の希望だ」と語った。
クラウスは、IMSAで初めてのハイブリッド車となるLMDh規定のマシンでレースする機会について、”超エキサイティング”だと表現。
「それは新鮮なアイデアと新鮮なスポンサーシップをもたらすだろう。ハイブリッド時代のIMSAはより大きくなるだろう」と高い評価を下した。
ただLMDh規定の最終的なルールブックをまだ検討していないため、現時点ではLMDh規定のマシン開発に取り組むかどうかは分からないとクラウスは強調した。
「我々は技術者であり、レーサーでもある。だからまずは詳細を見てみたいと思う」
そう彼は話した。
「DPi2.0とLMDhについて話し合ってきた中で、全ての約束が守られるのならば、我々は前進していくつもりだ」
「そうした約束の中には、技術的なアプローチに影響を与えるものもあれば、ビジネス面に影響を与えるものもある」
LMDh規定のマシンならば、WECやル・マン24時間レースにも参戦が可能となる。アキュラと複数年契約を結んだウェイン・テイラー・レーシングとマイヤー・シャンク・レーシングも、アキュラがLMDh規定のマシンを開発した場合、ル・マン24時間レースにもレースプログラムを拡大する意向を示している。
ウェイン・テイラー・レーシングのオーナーであり、ドライバーとしてル・マンに13回出動しているウェイン・テイラーは、アキュラがLMDhに参画した場合は間違いなくル・マンにも出場すると語った。
「私のル・マンへの愛を知っているだろう。あれはレースの中のレースだ」と、彼は話した。
「私にとって非常に大きな魅力であり、(アキュラとの)契約のきっかけのひとつでもある」
「(チームオーナーとして)デイトナ24時間で3度優勝しているが、ル・マンでも勝てるかもしれないんだ」
マイヤー・シャンク・レーシングの共同オーナーであるマイケル・シャンクも「それ(ル・マン参戦)の準備はできている」と述べた。
「2023年か、24年になるか分からないが、タイミングが合えばいつでも、ル・マンに行けるように全力を尽くすつもりだ」
クラウスも、もしパートナーがル・マンに参戦することを希望した場合、チームとそのスポンサーをサポートするだろうと付け加えた。ただ、アキュラは北米中心のブランドであり、ヨーロッパでは車を販売していない。
「アキュラ・モータースポーツはグローバルな事業体ではないかもしれない」と語った彼は、その場合はホンダとしてWECやル・マンを戦うことになるのではないかと示唆した。
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