MotoGP第5戦フランスGP決勝を3位で終えたフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は、今回のレースが2024年シーズンのタイトル争いを予想させるものだったと感じている。
フランスGPではホルヘ・マルティン(プラマック)が速さを発揮し、コースレコードを更新してポールポジションを獲得。スプリントレースを制したマルティンは、バニャイヤとマルク・マルケス(グレシーニ)を下して決勝も勝利……完璧なレースウィークを過ごしてランキング2位のバニャイヤとの差を38ポイントに広げた。
■往時の強さ取り戻したマルケス、13番手スタートから2位フィニッシュ。優勝争う前から「もうクタクタだったよ……」
バニャイヤはスプリントこそマシントラブルによってリタイアしたが、決勝ではレースの大半で先頭を走行。終盤にマルティンに抜かれ、ラストラップにはマルケスを抑えられなかったものの、彼も速さを示している。
そしてマルケスはドゥカティのMotoGPマシンへの適応を終えたと公言していることを証明するように、今回も上位争いに進出。スプリント、決勝共に2位に入ったことで、ランキングでも3位に浮上した。
バニャイヤはフランスGPで見られた戦いが、今後のタイトル争いを予見させるものだと受け取っている。
「僕としては、今のところこの3人がチャンピオンシップで最も完成されたライダーだと思っている」
バニャイヤはそう語る。
「他のライダー達も十分に速く、素晴らしいパフォーマンスを備えていて、レースに勝つ力もある」
「だけど僕はスピードと一貫性の面では、ホルヘ……もっと言うと僕ら(3人)が最も競争力があると思っている。それにヘレス(スペインGP)でのホルヘのクラッシュがなければ、結果は今回と同じだったと思う。同じ3人が戦っていたんだ」
「つまり、僕はチャンピオンシップ争いがだいたいはこんな感じで進むと思っているんだ」
バニャイヤは決勝レースを振り返り、スプリントレースをリタイアしたこともあって、決勝は完走することが重要だったと語った。
「(マルケスに抜かれた)セクター3は、僕の弱点だったんだ」
「昨日は良いポイントだったんだけど、今日はターン9で強くなくて、タイムをかなりロスしていた」
「それでも最大限やりきろうとしていたんだ。セクター1と2は僕が速かったけど、セクター3で失うギャップが大きすぎた」
「これは改善すべきところだけど、時間はある。それに昨日はスプリントレースで完走できなかったことを考えると、今日はレースをフィニッシュすることが重要だったんだ」
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