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なぜホンダ「N-BOX」の人気が続く? 後発軽自動車を抑えて売れ続ける理由とは

掲載 更新 19
なぜホンダ「N-BOX」の人気が続く? 後発軽自動車を抑えて売れ続ける理由とは

■圧倒的人気のN-BOX! その要因とは

 2020年7月現在、もっとも売れている軽自動車がホンダ「N-BOX」は、ほかの軽自動車と比較しても圧倒的な販売台数を誇っています。その要因はどこにあるのでしょうか。

増えすぎた軽の白ナンバー! 今後は白が不可になる!?

 ホンダ 「N-BOX」は、2011年12月にホンダから発売されたスーパーハイトワゴンです。N-BOXは、高い人気を誇っており、全国軽自動車協会連合会によると、2015年から2019年までそれぞれの年で年間販売台数1位を記録。これにより、新車販売台数においては3年連続、軽四輪車新車販売台数においては5年連続の首位を獲得しています。

 N-BOXと同じスーパーハイトワゴンには、ダイハツ「タント」やスズキ「スペーシア 」、日産「ルークス」、三菱「eKスペース/eKクロススペース」などが販売されています。

 どちらもメーカーを代表するモデルですが、販売台数ではN-BOXに遠くおよびません。2019年に「N-BOX」は25万3500台が販売されたのに対し、タントが2位・17万5292台、スペーシアは3位16万6389台と、大きく差が開いていますが、なぜここまでN-BOXの販売台数は伸びているのでしょうか。

 首都圏のホンダ販売店スタッフは以下のように話します。

「N-BOXは、軽自動車としては高いパワーを誇っています。多くの場合、軽自動車は普通車ほど遮音性が高くないため、エンジンの音などが耳障りに感じることもありますが、N-BOXでは静粛性にも優れていると評価されています。また、リアシートははね上げてさらに収納力を上げることから、車内の広さについても好評です」

※ ※ ※

 軽自動車でありながら、高いパワーと広い室内空間がN-BOXの高い人気を支える要因となっているようです。

 また、普通車と同等の性能を持ちながらも、軽自動車であることで、税制上のメリットがあるため経済的にも優れているのも人気のひとつです。

 例えば、排気量が1リッター以下の乗用車にかかる自動車税の標準税率は2万5000円ですが、軽自動車は一律で1万800円のため、トヨタ「ライズ」や「ルーミー」のような普通車の売れ筋モデルと比べても、半分以下で済みます。

 そのほか、普通車であればクルマの保管場所を確保している証明である「車庫証明書」が必要になりますが、一部地域を除いて軽自動車であれば免除される点もメリットといえるでしょう。

 車庫証明書の取得には、地域により異なりますが、2500円から2800円ほどかかります。車体価格に比べれば少額ではありますが、費用や手間を削減できるのは軽自動車であることの強みです。

■N-BOXの人気のグレード、オプションは?

 現在のN-BOXは、パワートレインでは「自然吸気/ターボ」、外観デザインが「標準/カスタム」など複数のグレード体系が設定されています。そのなかでも人気のグレードや、オプションについて、ホンダ販売店スタッフは以下のように話します。

「当店でもっとも販売されているグレードは『Custom G・EX ターボ』です。お客さまからはターボの力強さが支持されています。また、外観デザインも好評で、ウインカーの光が横に流れる点に注目される方が多いようです。

 また、オプションとしてはほとんどの人が選択されるのが、カーナビとドライブレコーダーです。外観デザインにこだわる人は、ボディコーティングも施されることが多いです」

 人気のCustom G・EX ターボは、199万6500円(FF)で、N-BOXのなかでは最上級グレードとなっています。

 カーナビの価格は、7インチが10万7800円、8インチのプレミアインターナビが20万9000円。ナビと連動可能なドライブレコーダーは、16GBモデルが3万9600円、32GBが4万2900円です。

 また、Customモデルが人気の理由として挙げられるのが、内装デザインの違いもあるようです。通常モデルはベージュがベースのカラーリングとなっているのに対し、Customモデルのインテリアは黒を基調とした上質感のあるデザインとなっている点がユーザーから好評を得ているといいます。

 内装の色合いに合わせたボディカラーも設定されており、Customモデルはプレミアムグラマラスブロンズ・パールや、プレミアムベルベットパープル・パールといったシックなカラーを含む全9色、通常モデルではピーチブロッサム・パールやモーニングミストブルー・メタリックを含む全12色を設定。

 対称的なカラーをもつ両モデルはそれぞれ、Customは男性ユーザー、通常モデルは女性ユーザーから人気だといいます。

※ ※ ※

 N-BOXが脚光を浴びるがあまり、今では「軽」に強い自動車メーカーの印象が強くなったホンダ。しかし、カテゴリにかかわらず多くの人気モデルがあると、ホンダ販売店スタッフは話します。

「N-BOXの影に隠れてしまいがちですが、『フィット』や『フリード』、『ステップワゴン』、そして『ヴェゼル』など、幅広いカテゴリの人気モデルを取りそろえています。N- BOXだけでなくこれらのモデルも取りそろえていることがホンダの強みです」

 N-BOXがホンダを代表するモデルであることは間違いありません。しかし、販売店スタッフはそのほかのモデルにもユーザーのニーズに合わせた特徴や強みがあると話し、ホンダのクルマづくりに対するこだわりが垣間見えます。

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みんなのコメント

19件
  • フィットやフリード、ステップワゴンなんかの客を
    「N-BOXとか如何ですか?」と、展示車が多数あるN-BOXを勧めて
    「これでいいや」で完結。

    そう言う事です。
  • N-BOX地獄まっしぐらだな。
    好調と引き替えにグレイスもジェイドも
    シビックセダンも販売が終了してしまうし、
    ステップワゴンも不調と言われる始末。

    でもダイハツはタントやミラ系、ムーヴ系もあるし
    SUZUKIもスペーシアやアルト、ワゴンRや
    ハスラーなどスーパーハイトだけに頼っていない。

    例えるならコナンだけで支えている
    週刊少年サンデーみたいな状態。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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