いよいよ10月24日の開催を控え、東京モーターショー 2019まで2ヵ月を切った。
近年の東京モーターショーは世界初公開のニューモデルが減少、加えて輸入ブランドが相次いで出展を見送るなど存在感が低下していることも否定できない。
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しかし、今回は久々に国産の大物ニューモデルが続々出展! 世界初公開となる新型フィットを筆頭に、単なるコンセプトカーではなく、“市販前提”の新車が多いことも特徴のひとつ。
なかでも注目される5台の大物ニューカーは、東京ショーに出展後、2019~2020年にかけて相次いでデビュー予定だ!
文:遠藤徹
写真/CG:編集部
【画像】こんなのあったね!! 市販された東京モーターショーのコンセプトカー
新HV搭載でターボはなし!! 新型フィット世界初公開
東京モーターショー2019年の大物といえばホンダの大ヒット車、フィット。未だ他国のショーにも出展されず、日本で世界初公開されることとなる
新型フィットは10月23日に発表、11月下旬に発売。6年ぶりの世代交代となる。
新型は外観こそキープコンセプトだが、中身は大幅な変更となる。
ホンダコネクト、最新のホンダセンシング、新開発のハイブリッド「i-MMD」を搭載するなどでクオリティアップを図る。
パワートレインは、1.3LのNAガソリンと1.5Lハイブリッドを搭載。噂された1L・3気筒ターボは当面設定しない。
1.5ハイブリッドは、現行の1モーター2クラッチ方式からインサイトなど主力車種に積んでいる2モーター&リチウムイオンバッテリー搭載の「i-MMD」に切り替えることで、さらなる低燃費&高性能を進化させる。
トランスミッションは1.3Lが従来のCVT、1.5ハイブリッドは新開発のe-CVTでどちらもFF、4WDを設定。
グレード構成は「ベーシック」、「ホーム」、「ネス」、「リュクス」、「クロスター」の4タイプ。マイナーチェンジするフリード同様にSUVテイストの「クロスター」をラインアップに加える。
ボディカラーは全7色で2トーンも設定。安全パッケージの「ホンダセンシング」は最新のデバイスが盛り込まれる。
現行インサイトでは大幅な価格アップがネックになり、販売不振で推移しているが、次期型フィットはその轍を踏むわけにはいかない。メイングレードは200万円を切る価格設定がなされるはずである。
これによって登録車のトップセラーモデルへの復帰を目指すことになる。
市販版は3列仕様も!! Tjクルーザーは来年5月発売!
トヨタ伝統の名を冠すTjクルーザー。写真は2017年ショー出展時のものだが、市販化を目前に控え、2019年の東京モーターショーでは量産モデルが見られることになりそうだ
Tjクルーザーは2020年5月にも発売予定。2017年に開催した第45回東京モーターショーに参考出品して話題になったコンセプトモデルの市販版だ。
両側スライドドアを採用した提案型のアッパーミディアムクラスSUVで、対抗モデルは三菱のデリカD:5が近い。積載性のよさにこだわったSUVといえる。
ボディサイズは全長4300mm、全幅1775mm、全高1620mm。ホイールベースは2750mm。直線基調のSUVフォルムに大型ハニカムグリルはワイルドな佇まいを醸し出す。
ショーモデルは2列シート4人乗りだが、市販版は2列シート5人乗り、3列シート6人乗りも用意されるはず。2列シートの助手席側はフルフラットになり、約3メートルの長尺物も積載可能。
パワーユニットは2L・NAガソリン、2.5Lハイブリッドを搭載。FF、4WD駆動の組み合わせとなる。
6年ぶり刷新!! ヴィッツ改め新型ヤリス登場
現行型は設計の古さが目立つヴィッツながら新型はヤリスと日本名も改めモデルチェンジ。新プラットフォーム採用でポテンシャルは大幅アップ間違いなしだ
ヴィッツの後継モデルである「新型ヤリス」は2020年2月に発売する。
新開発プラットフォームの「TNGA」を採用。5ナンバーサイズを踏襲するが、若干サイズアップして室内の居住空間の拡大、クオリティアップを図る。
エクステリアデザインはキープコンセプトだが、よりスポーティ&スタイリッシュなボディシェルに仕立てる。
パワーユニットは1.3L・NAガソリン、1.5Lハイブリッドを搭載。1L・3気筒は廃止になる見込み。1.5NAの「GRスポーツ」は同8月に一新する。
安心パッケージの「トヨタセーフティセンス」は最新のデバイスを盛り込んで進化させる。当初はネッツ店専売でスタートし、3ヶ月後の5月にはトヨタ全系列店扱いとする。
来年登場へ!! ジュークが10年振りのモデルチェンジ
欧州でひと足早く世界初公開された新型ジューク。日本での展開に関しては東京モーターショーで明らかになりそうだ
新型ジュークは、2020年6月にも10年ぶりにフルモデルチェンジする方向で開発を進めている。クーペシェルのデザインを踏襲するが、よりすっきりとしたデザインで仕立てる。
ボディサイズは現行モデルと大差ない。パワーユニットは現行シリーズの1.5NAガソリン、1.6ターボの改良版に加えて1.2Lエンジンを用いたe-POWERを搭載する。
e-POWERユニットは、ノート、セレナに積んでいるものをさらに改良しトルクフルでありながら、よりリーズナブルな走行性を盛り込む見込み。
駆動方式との組み合わせは1.5Lが2WDのみ、1.6ターボ&e-POWERは2WD、4WDをラインアップする。
安全対策を強化する他、自動運転支援のプロパイロットの標準装備車も設定。これによって月販5000台規模の量販戦略モデルの構築を目指すものと思われる。
車名はDNトレック濃厚!? ダイハツ新型SUVも年内発売
ダイハツの新型SUVは「DNトレック」の市販版。トヨタにもOEM供給される。量産型が東京モーターショーでアンベールされる!
2019年11月5日に発表、発売する新型コンパクトSUV。2017年の東京モーターショーに参考出品した「DNトレック」の市販版だ。このネーミングで発売される可能性がある。
シンプルなクロスオバーSUVシェルでボディサイズは全長3995mm、全幅1695mm、全高1620mm。ホイールベースは2525mm、トレッドは前1475mm、後1470mm。
パワーユニットは1Lの3気筒ターボエンジンを搭載。性能は最高出力が98ps/6000rpm、最大トルクは14.3kgm/2400~4000rpmを発揮。駆動方式はFF、4WD、トランスミッションはCVTとの組み合わせとなる。
タイヤサイズは最上級の「Z」が195/160R17、他グレードは195/65R16インチ。スズキ クロスビーの対抗モデルとなる。トヨタには「A-SUV」(コード名)でOEM供給される。両モデルともボディパネル、エンジンなど基本コンポーネントを共用する。
◆東京モーターショー 2019 開催概要/第46回となる今回の開催期間は2019年10月24日~11月4日まで。2020年東京五輪の影響もあり、東京ビッグサイト青海・西/南展示棟のほか、MEGAWEB、シンボルプロムナード公園、TFTビル横駐車場などで展示が行われる。入場料は一般2000円で前売り券が1800円、さらに今回は高校生以下は無料となる。
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