モーターマガジン社が2024年5月30日に発行したムック、GT memories12「A183Aスタリオン」が好評を得ている。ここでは、そのダイジェスト版をお届けしよう。スタリオンは1982年5月に登場し1990年まで生産された日本を代表するハイパフォーマンスカーだ。第2回目は、1984年のマイナーチェンジにより200psまでパワーアップされたGSR-Vを中心に解説する。
ハイパワー競争に合わせて200psまで戦闘力アップ!
1984年5月、スタリオンがマイナーチェンジを行った。目玉となったのは吸気2、排気1の1気筒あた3バルブを採用したことだ。これは、単に吸気効率アップのために吸気2バルブとしただけではなく、低速域と中・高速域の2ステージで作動させる凝ったもので、三菱はこれを「3×2(スリーバイツー)バルブシステム」と呼んだ。エンジン型式はG63Bと変わらないが、愛称はシリウスダッシュになる。
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このエンジンを搭載したのは、新グレードとして追加された2000GSR-Vで、その他グレードにも改良が施されている。全車に共通する具体的な変更点を挙げると、高速走行時の安定性を向上させるリアスポイラーを装着するとともに、スモークレンズを使用したリアコンビネーションランプの採用、サイドプロテクトモールの幅広化、サイドピラーガーニッシュのデザイン変更などだ。これらにより、一層精悍なエクステリアとした。新デザインになった大型バンパーには、パッシングランプとしても使用できるフォランプを採用し、視認性の向上を図っている。
GSR-Vは、それに加えて機能が充実されている。具体的には優れた高速安定性を確保するために、フロントエアダムにエクステンションを装着。ホイールは新デザインの専用アルミホイールを採用するとともに、タイヤは当時高性能のピレリP6だ。
他グレードで触れておきたい部分としては、GSR-II/GSR-IIIのIインタークーラーターボ車にOD付4
速ATを設定したことだ。ハイパフォーマンスをよりイージーに楽しみたい層にも配慮をしている。
1985年のマイナーチェンジでA183Aの最終形態に!
1985年8月には一部改良が行われた。このときは大型エアダムスカート、大型三分割リアスポイラーの採用によるスタイルのより、一層のエアロダイナミクス化を図っている。これによってスタリオンはA183Aとしては最終形態になり、スペシャリティカーとしての高い評価を不動のものにした。
この後に出てきてインパクトを与えたのが1987年2月に50台限定で発売されたワイドボディ車、2000GSR-VRだ。これはGSR-Vのボディをベースにブリスターフェンダー化。さらにサイドステップも採用し、全幅1745mmのワイドボディとした。これはアメリカ輸出仕様と同一なものだ。
フェンダー内に収まるタイヤは215/60R15というワイドサイズで、銘柄はアドバンA008を標準装備していた。
エンジンはGSR-Vのシリウスダッシュ3✕2でエンジンパワーも同一だが、グロス表示からネット表示になったことで最高出力170ps/5800rpm、最大トルク26.0kgm/3000rpmに改められている。
迫力を増したエクステリアに合わせるように足回りも操縦安定性を高めたハードタイプとなっている。減衰力8段調整式ショックアブソーバーやLSDの装着はスタリオンファンのみならず、当時の若者層を中心に大きな衝撃を与えたのだ。
A183AスタリオンGSR-V主要諸元(1984年5月時点)
●全長×全幅×全高:4410×1685×1320mm
●ホイールベース:2435mm
●車両重量:1230kg
●エンジン:直4 SOHC+インタークーラーターボ
●排気量:1997cc
●最高出力:200ps/6000rpm(グロス)
●最大トルク:28.5kgm/3500rpm(グロス)
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:FR
●10モード燃費:11.4km/L
●車両価格(税込):241.7万円
A184AスタリオンGSR-VR主要諸元(1987年2月)
●全長×全幅×全高:4410×1740×1320mm
●ホイールベース:2435mm
●車両重量:1240kg
●エンジン:直4 SOHC+インタークーラーターボ
●排気量:1997cc
●最高出力:170ps/5800rpm(ネット)
●最大トルク:26.0kgm/3000rpm(ネット)
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:FR
●10モード燃費:11.4km/L
●車両価格(税込):262.5万円
[ アルバム : スタリオン はオリジナルサイトでご覧ください ]
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