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言わばホンダの「中辛スポーツ」! ほどよくマイルドで乗りやすかった歴代「タイプS」 5選

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言わばホンダの「中辛スポーツ」! ほどよくマイルドで乗りやすかった歴代「タイプS」 5選

ほどよくスポーティなホンダ車が楽しい

 ホンダNSXの生産終了のアナウンスとともに、最終限定モデルである「タイプS」が発表されました。スポーツモデルと言えば「タイプR」の名前を冠するイメージが強いですが、足まわりがハード過ぎて日常使用にはちょっと……という辛口なモデルも多いです。対するタイプSは言わば中辛といった感じで、気持ちよくワインディングを走れるモデルが多く存在します。今回はそんなホンダの歴代タイプSをピックアップして振り返っていきましょう。

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NSXタイプS(初代)/事実上タイプRより辛口のZEROも

 先代モデルとなる初代NSXにもタイプSはラインアップされていました。1997年のマイナーチェンジでホンダはNSXを3.0Lから3.2Lへと排気量アップをするとともにトランスミッションを5速から6速にするという大きな変更を行っています。このとき追加されたのがタイプSです。 エアコンなどの快適装備を残しつつも、ノーマルグレードから45kgの軽量化を実現。さらに専用のサスペンションが装備されワインディングでの楽しさを際立たせたグレードとして開発されました。また、このタイプSをベースにサーキット走行を主眼とし、エアコンやオーディオ、パワステなどを取り払い、よりハードなサスペンションを採用したタイプS・Zeroも設定。タイプS・Zeroは快適装備がまったく装備できず(オプションでも選択不可!)中辛どころかタイプRをも超える激辛グレードと言える存在でした。

アコードタイプS/7、8代目に設定された

 アコードタイプSは7代目と8代目モデルにラインアップされていました。7代目にラインアップされていたタイプSはモデルライフの末期に追加されました。同車種にラインアップされていたスポーツグレードEuro Rを思わせるエアロパーツと、17インチの扁平タイヤでルックスはスポーティに。

 パワートレインはそれまでラインアップになかった200psを発生する2.4Lエンジンを搭載し、マニュアルモード付オートマチックであるSマチック(5速)との組み合わせで軽快な加速を実現。足まわりは欧州仕様の強化されたサスペンションが装備され、走りに関するすべての要素が中辛にチューニングされていました。

 8代目にラインアップされていたタイプSはマイナーチェンジ時に登場。専用セッティングのサスペンションと大型化したブレーキ、専用のエアロパーツなどを装備。このタイプSはスポーティというより、上級グレードという位置づけでした。

インテグラタイプS/ほどよくスポーティなクーペ

 2021年現在最後のインテグラとなっている4代目。この4代目に2004年のマイナーチェンジでそれまでのiSと変わる形で設定されたのがタイプSでした。単純にiSが名称変更されたのではなく、2インチインチアップした17インチタイヤの採用やブレーキの容量アップなどが行われ、しっかりと走りの部分もバージョンアップしての登場となりました。

 インテグラタイプSは同時期にラインアップされていたインテグラタイプRの陰に隠れがちなグレードです。しかし、充実した装備と過激すぎない程よくスポーティな出で立ちを持っていて、日本市場におけるホンダのスペシャリティクーペの最期の血統を持ったモデルとも言える存在です。

プレリュードタイプS/走りもイケたデートカー

 ハイソカーブームの時代に大ヒットを記録したプレリュード。そのプレリュードの最終モデルとなった5代目モデルにタイプSはラインアップされていました。プレリュードはスポーツカーではなく、あくまでもスペシャリティクーペとしての進化を求めたため、当時最新のエアコンやUVカットガラスなど豪華な新装備を引っ提げての登場となりました。しかし、タイプSに搭載された2.2Lエンジンは220psを発生し、リッター当たり100psというタイプR並みの高性能を実現。さらに左右の駆動力配分を適正に行うことで、高い旋回性能を実現するATTSなどが新メカニズムとして採用され、ホットな走りも抜かりないモデルでした。

S2000タイプS/ド派手なエアロが話題に

 ホンダ久々のFRスポーツとしてデビューしたS2000。タイトな室内空間に9000rpmまで回るエンジン(初期型)を搭載したこのモデル自体が、すでに中辛の域を超えているとも言えます。そんなS2000にタイプSが加わったのは、S2000最後の改良と言える2007年の一部改良でのことでした。 専用のチューニングのサスペンションなどが採用されていますが、もっとも驚くのはそのエアロパーツ。フロントスポイラーも結構大きめのモノが装着されていますが、それ以上にインパクトがあるのがリヤウイングです。量産車としては大型のGTカーを思わせるこのウイングは「理想的な前後リフトバランスの追求」を行った結果だそうです。 GT-R NISMOなどで時々「警察に止められちゃったよ!」なんて声を聞きますが、S2000タイプSは「ノーマルでこんなウイング付けていいの?」と筆者が最初に思ったモデルでした。

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みんなのコメント

9件
  • S2000のリアウィング
    翼端版の分厚さが純正っぽさを感じさせるね
  • 実際、その当時の日本仕様のNSXのtipeSの販売台数は7台だっけ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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