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【マイナーチェンジで安全性能も大幅向上】ホンダの屋台骨フリードは中古車人気も好調!?

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【マイナーチェンジで安全性能も大幅向上】ホンダの屋台骨フリードは中古車人気も好調!?

 ファミリーカーの定番となったミニバンは、家族構成と使い方に合わせて様々なサイズが揃えられているのが特徴だ。多彩なミニバンラインナップのなかで最も小さなサイズに属し、販売台数を競っているのが、ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」の2車種。

 一般社団法人 日本自動車販売協会連合会が発表する2019年の年間新車販売台数では、シエンタが11万880台で第3位、フリードが8万5596台で第9位と揃ってベスト10にランクインするほどの人気モデルとなっている。

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 今回は2019年10月にマイナーチェンジを行い、「クロスター」というクロスオーバーSUVテイスト漂うモデルを追加した、フリードの中古車事情に迫ってみる。

文/萩原文博
写真/HONDA

【画像ギャラリー】マイチェンで安全性能向上&選択肢が増えた「フリード」をチェック!!

■2019年10月にマイチェン。クロスター追加と先進安全装備の進化で注目度アップ

 2019年の年間新車販売台数では、モデル末期とはいえフィットを抑えてホンダ車トップとなったフリード。現行モデルは2016年9月に登場した。5ナンバーサイズを維持しているものの、先代モデルより1~3列目シートのヒップポイント間距離を90mm拡大。そして、スライドドア開口幅を20mm拡大して665mm、ステップも390mmに抑えるなど快適性と利便性を向上させている。

2019年10月にマイナーチェンジを行った「フリード」(標準モデル)。先進安全運転支援システム、ホンダセンシングを全グレードに標準装備。後方誤発進抑制機能も追加した

 搭載されるパワートレーンは、1.5L直4ガソリンエンジン+CVTそして駆動用モーターに重希度類完全フリー熱間加工ネオジム磁石を採用した、1.5Lエンジン&モーター+7速DCTというハイブリッドシステムの2種類を用意。

 駆動方式はガソリン車だけでなく、ハイブリッド車にも4WD車を設定している。さらに、ホンダの先進安全運転支援システムである「ホンダセンシング」を一部グレードに標準装備している。

 2019年10月にフリードはマイナーチェンジを行い、内外装の変更とともにクロスオーバーテイストを強めた「クロスター」を設定。外観は専用のフロントグリルや前後バンパー、インテリアは、専用のプライウッド調パネルを採用。さらに専用コンビシートは汚れの目立ちにくいデジタル柄を採用し非日常感を表現している。

車高は標準モデルと同じだが、外観にクロスオーバースタイルのテイストを持たせたモデル「CROSSTAR」(クロスター)

 さらに、運転支援システムのホンダセンシングを全タイプに標準装備とすると同時に、後方誤発進抑制機能を追加。また、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は、加減速時によりスムーズなフィーリングとなるよう熟成させている。

 また下り坂では、シフトレバーを操作することなく、ある一定のブレーキ操作だけで、エンジンブレーキを併用したスムーズな減速が行える「ステップダウンシフト制御」をホンダのミニバンで初めて採用している。これにより、走行状況に応じたダウンシフト制御を行うとともに、エンジンの回転を適切に保ち、なめらかな走りを可能とした。それでは、ホンダミニバンのヒットモデルであるフリードの中古車事情を見てみよう。

マイナーチェンジに際して、ホンダのミニバンとして初採用された「ステップダウンシフト制御」のイメージ

■クロスターは少ないが、フリード自体の流通台数は豊富で魅力的

 現在、現行型フリードの中古車の流通台数は約1450台。2016年~2019年9月までの前期型が約1240台、2019年10月からの後期型が約210台となっている。マイナーチェンジ直後の2019年11月当時の流通台数は約1000台で、その後増加し年明けにピークとなる約1600台を記録。その後は徐々に減って約1450台となっている。

 中古車の平均走行距離は3カ月前が約8000kmで、現在は約1万kmと延びたことも影響しているようで、平均価格は3カ月前の約220万円から現在は約212万円へと順調な値落ちを示している。さらに前後期モデルで見てみると前期型は約220万円から約約210万円。

 後期型は約238万円から約216万円へとともに値落ち傾向となっている。平均価格で見ると、前期型と後期型の価格差が小さくなっているのがわかってもらえるだろう。ではなぜ、このような現象が起こるのか。それは走行距離の少ない、未使用中古車が出回っているからだ。

 走行距離500km以下で検索すると、2019年式の前期型未使用中古車が約230台。2019年~2020年式の後期型未使用中古車が約95台も流通しているのだ。価格帯は前期型が約170万円~約280万円、後期型も約170万円~約280万円とほぼ重なっている。追加されたクロスターはほとんど見当たらない状況だが、好みのグレードやボディカラーが見つかればどちらもかなり魅力的なプライスでフリードを手に入れることができる。

こちらの写真をクリックすると「フリード」の中古車情報が見られます!

こちらの写真をクリックすると「フリードハイブリッド」の中古車情報が見られます!

 フリードの中古車全体の価格帯は、約124万~約368万円となっており、人気モデルらしく、まだ100万円以下の中古車は流通していない。また、グレード構成を見てみると、最も流通台数が多いグレードはガソリン車の1.5Gホンダセンシングで約610台。続くのがハイブリッドGホンダセンシングの約400台、そしてハイブリッドEXの約180台となっている。

 中古車でも流通台数が多いグレードに、運転支援システムのホンダセンシング装着車が多いのは魅力だ。さらに新車時よりガソリン車とハイブリッド車の価格差も縮まっているので、選択肢の幅が広いのも魅力といえる。

■ライバル「シエンタ」よりもお得感はフリードが勝る

 フリードのライバルとなるのがトヨタ「シエンタ」だが、現行モデルはフリードより1年早い2015年に登場。販売期間が長いということもあり、現行型シエンタの中古車は約2730台と豊富な流通台数となっている。平均価格は3カ月前が約177万円で今月は約173万円と年式が1年古いこともあり、フリードより価格の安いクルマが多くなっている。

 現在の平均価格はシエンタのほうが安くなっているが、フリードのほうが、値落ち幅が大きくなっていることそして運転支援システムはフリードのほうが充実していることを考えると、お買い得感が高いのはフリードと言える。

こちらの写真をクリックすると「フリード+」の中古車情報が見られます!

こちらの写真をクリックすると「フリード+ハイブリッド」の中古車情報が見られます!

 また、フリードの派生モデルである5人乗り仕様のフリード+の中古車の流通台数は現在約360台で、マイナーチェンジ後の11月が約180台だったので倍増。そして、平均価格はほとんどが前期型ということもあり、3カ月前の約212万円から約201万円へと下がっている。新車時はフリード+のほうが高額だが、中古車では逆転現象が起こっているのは興味深いところだ。

【画像ギャラリー】マイチェンで安全性能向上&選択肢が増えた「フリード」をチェック!!

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