ボルボ・カーズは2020年3月6日、ベルギーのゲント工場に新たなバッテリー組立ラインを新設したと発表した。このゲント工場では、ボルボ初の電気自動車「XC40リチャージP8」の生産が年内に開始される予定になっている。
今回の組立ライン新設は、ボルボ・カーズが意欲的に取り組む電動化戦略、つまりCO2削減対策に向けた具体的な施策だ。
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ボルボ・カーズは、「2040年までにクライメイト・ニュートラル(CO2実質排出ゼロ)企業になる」ことを目標としており、その足がかりとして、2025年までに車両1台あたりのライフサイクルのCO2排出量を2018年比で40%削減することを目指している。
ボルボ・カーズは、2025年までに全世界における販売台数の50%を電気自動車、残りをハイブリッド車とすることを目指しており、その実現に向けて今後5年にわたり毎年、電気自動車を発表する予定だ。今後は「リチャージ(Recharge)」という名称は、電気自動車またはプラグイン・ハイブリッド・パワートレーンを搭載するすべての充電可能なボルボ車を表す総称となる。
バッテリー・パッケージの組立は、全ラインアップの電動化を進める中で、ボルボ・カーズの世界全体での生産活動における重要なポイントになっている。ゲント工場で得られる組み立て工程の最適化ノウハウや、効率化に関する重要な知見を他の生産拠点にも展開していく電動化のための、マザー工場と位置づけられる。
ボルボ・カーズは2020年、米サウスカロライナ州チャールストン郊外にある工場にバッテリー組立ラインを建設する計画を発表した。同組立ラインの建設は、秋に開始される予定になっている。
ボルボの中国工場
またボルボ・カーズは、ボルボが運営する中国浙江省にある路橋区の工場でも電気自動車の生産を開始する予定だ。路橋工場では現在、コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー(CMA)をベースとしたボルボ車の他、同様のプラットフォームを採用したポールスターやLYNK&COといった姉妹ブランドの車両が生産されている。
ボルボ・カーズは2019年、バッテリーメーカーとして世界を牽引する中国のCATL、韓国のLG化学と長期供給契約を締結している。この契約により、「XC40リチャージP8」をはじめとするボルボ、ポールスターの次世代モデルに用いられるバッテリーの供給が今後10年間にわたり確保されるのだ。
ゲント工場は、ボルボ・カーズがヨーロッパに持つ2つの組立工場のうちの1つで、1965年に稼働を開始。現在、およそ6500名の従業員が働いている。
CMAプラットフォームを採用する「XC40リチャージP8」は、純粋な電気自動車としてのボルボ車ラインアップの第1弾となる。同モデルは、ボルボ初の電気自動車であるとともに、グーグル・テクノロジーを組み込んだアンドロイド・ベースの全く新しいインフォテイメント・システムがボルボ車として初めて搭載されるモデルになる。すでにヨーロッパでは受注が開始されており、正式発表前のカウントダウンが始まっている。
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現在ボルボの40シリーズはXC40しか無いし、そろそろ生産終了になったV40の後継車の発表があってもいいと思うのだが。